114回看護師国試験【午前問題110】

問題111
Aさんは夫に付き添われ、 妊娠35週4日に妊婦健康診査を受けた。 妊婦健康診査では、体重65kg、 血圧126/76mmHg。 尿蛋白(-)、 尿糖 (-)。 浮腫(土)。子宮底長30cm、 腹囲88cm で異常を認めなかった。 その後、Aさんは看護師に「夕方になると足がだるくなり、 膝の裏を見たら、 血管が膨らんで、青く浮き出ていました」と言う。 Aさんへの指導で適切なのはどれか。
1. 「体重を減らしましょう」
2. 「腹帯を強く巻きましょう」
3. 「できるだけ立っていましょう」
4. 「弾性ストッキングを着用しましょう」

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:「体重を減らしましょう」(×不正解)
→ 妊娠後期の体重減少は胎児の発育に悪影響を与える可能性があるため、適切ではありません。

解答2:「腹帯を強く巻きましょう」(×不正解)
→ 腹帯を強く巻くことで静脈還流が妨げられ、下肢の静脈瘤や浮腫を悪化させる可能性があります。

解答3:「できるだけ立っていましょう」(×不正解)
→ 長時間の立位は下肢の静脈うっ滞を悪化させ、静脈瘤や浮腫を増悪させる可能性があります。

解答4:「弾性ストッキングを着用しましょう」(〇正解)
→ Aさんの症状は下肢静脈瘤を示唆しています。弾性ストッキングの着用は、静脈還流を促進し、静脈瘤や浮腫の軽減に効果があります。また、深部静脈血栓症の予防にも有効です。

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