108回助産師国家試験問題と解答/2025年(令和7年)2月実施

第108回助産師国家試験の合格率・ボーダーライン・不適切問題等

108回助産師の合格率、合格基準(ボーダーライン)、不適切問題については最新情報を随時掲載。

午前問題(55問)

問題1
産後の授乳について母乳栄養または人工栄養にするか迷っている初妊婦に対して、助産師は具体的な授乳のイメージができるように説明し「一緒に考えましょう」と伝えた。このときの助産師の対応は、倫理原則のうちどれか。

1. 正義
2. 善行
3. 無危害
4. 自律尊重

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:正義(×不正解)
→ 正義の原則は公平な資源分配を指します。妊婦個人の意思決定支援とは直接関係ありません。解答2:善行(×不正解)
→ 善行は対象者の利益を最優先する原則です。本例では妊婦の自己決定権を尊重する対応が焦点です。解答3:無危害(×不正解)
→ 無危害は「害を与えない」義務を示します。説明内容に危険性はなく関連性が低いです。解答4:自律尊重(〇正解)
→ 妊婦が自己決定できるよう情報提供し、意思決定を支援する対応は自律尊重の原則に基づきます。

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問題2
妊婦の摂取量が過量な場合に、有機水銀による胎児の健康障害が最も懸念される魚介はどれか。

1. サバ
2. ブリ
3. カツオ
4. クロマグロ

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:サバ(×不正解)
→ サバの水銀含有量は比較的少なく、週2回程度の摂取は問題ありません。解答2:ブリ(×不正解)
→ ブリは中型魚で、クロマグロより水銀濃度が低く、摂取制限の対象外です。解答3:カツオ(×不正解)
→ カツオは食物連鎖の下位に位置し、蓄積する水銀量が少ない魚種です。解答4:クロマグロ(〇正解)
→ 食物連鎖の頂点に位置するクロマグロはメチル水銀濃度が高く、妊娠中の過剰摂取で胎児神経系への影響が懸念されます。

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問題3
Aさん(54歳、女性、専業主婦)は夫と2人暮らしである。趣味は読書で家事以外で家から出ることは少ない。Aさんが運動不足によってリスクが高くなる健康問題はどれか。

1. 1型糖尿病
2. 子宮内膜症
3. 腹圧性尿失禁
4. メタボリックシンドローム

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:1型糖尿病(×不正解)
→ 1型糖尿病は自己免疫疾患が主因であり、運動不足との直接的な関連性は低いです。解答2:子宮内膜症(×不正解)
→ 子宮内膜症の発症メカニズムは明らかでなく、運動不足との因果関係は証明されていません。解答3:腹圧性尿失禁(×不正解)
→ 腹圧性尿失禁は骨盤底筋群の脆弱化が主な原因ですが、運動不足も間接的に影響します。解答4:メタボリックシンドローム(〇正解)
→ 運動不足は内臓脂肪蓄積や脂質代謝異常を招き、メタボリックシンドロームの主要危険因子です。

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問題4
卵胞の発育で正しいのはどれか。

1. 排卵時の卵胞の直径は3~5mmである。
2. 初経のころの原始卵胞数は出生時より少ない。
3. 排卵されなかった卵胞はグラーフ卵胞となる。
4. プロゲステロンの作用によって排卵に至る卵胞が1つになる。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:排卵時の卵胞の直径は3~5mmである。(×不正解)
→ 排卵時の成熟卵胞の直径は約20mmです。解答2:初経のころの原始卵胞数は出生時より少ない。(〇正解)
→ 出生時には約200万個の原始卵胞が存在しますが、初経を迎える頃には約30万個に減少しています。解答3:排卵されなかった卵胞はグラーフ卵胞となる。(×不正解)
→ 排卵されなかった卵胞は、閉鎖卵胞となります。解答4:プロゲステロンの作用によって排卵に至る卵胞が1つになる。(×不正解)
→ 排卵は、主に黄体形成ホルモン(LH)の急激な増加(LHサージ)によって引き起こされます。

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問題5
男性不妊のリスク因子はどれか。

1. 腎結石
2. 低身長
3. 両側鼠径ヘルニア修復術の既往
4. 単純ヘルペスウイルスの感染の既往

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:腎結石(×不正解)
→ 腎結石は男性不妊の直接的なリスク因子ではありません。解答2:低身長(×不正解)
→ 低身長は体質的な要因であり、精子形成に直接影響するとは限りません。解答3:両側鼠径ヘルニア修復術の既往(〇正解)
→ 鼠径ヘルニア手術は精管や血管を損傷する可能性があり、両側の場合、不妊のリスクが高まります。解答4:単純ヘルペスウイルスの感染の既往(×不正解)
→ 単純ヘルペスウイルス感染は性感染症の一つですが、男性不妊の主要な原因とはされていません。

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問題6
妊娠初期にみられる生殖器の変化で正しいのはどれか。

1. 子宮頸部は茶褐色を示す。
2. 子宮体部は非対称性に増大する。
3. 卵巣は妊娠8週までに縮小する。
4. 子宮内膜に子宮体部の全血流量の90%が分布するようになる。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:子宮頸部は茶褐色を示す。(×不正解)
→ 子宮頸部は妊娠初期に紫色調を帯びます(Chadwick徴候)。解答2:子宮体部は非対称性に増大する。(〇正解)
→ 受精卵が着床した部位がより発達するため、初期の子宮は左右非対称に増大します。解答3:卵巣は妊娠8週までに縮小する。(×不正解)
→ 妊娠初期には卵巣の黄体が妊娠維持のためにホルモンを分泌し、縮小はしません。解答4:子宮内膜に子宮体部の全血流量の90%が分布するようになる。(×不正解)
→ 妊娠により子宮全体の血流量が増加しますが、特定の部位に集中することはありません。

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問題7
胎児の免疫で正しいのはどれか。

1. 先天感染に対してIgMが産生される。
2. T細胞が産生されるのは出生後である。
3. 血中の主要な免疫グロブリンはIgAである。
4. B細胞が血中に現れるのは在胎30週ころからである。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:先天感染に対してIgMが産生される。(〇正解)
→ 胎児は先天感染に対しIgMを産生できます。IgMは分子量が大きく胎盤を通過できないため、胎児血中のIgM産生は胎内感染の指標となります。解答2:T細胞が産生されるのは出生後である。(×不正解)
→ T細胞は胎生期から胸腺で産生され、免疫機能に関与します。解答3:血中の主要な免疫グロブリンはIgAである。(×不正解)
→ 血中の主要な免疫グロブリンはIgGであり、胎盤を通過して胎児に移行します。解答4:B細胞が血中に現れるのは在胎30週ころからである。(×不正解)
→ B細胞は胎生12週頃から出現し始めますが、機能的なB細胞が血中に現れるのは在胎30週頃からです。

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問題8
胎児が吸啜と嚥下の協調運動ができるようになる在胎週数はどれか。

1. 20週~22週
2. 24週~26週
3. 28週~30週
4. 32週~34週

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:20週~22週(×不正解)
→ この時期にはまだ協調運動は未熟です。解答2:24週~26週(×不正解)
→ まだ十分な協調運動は期待できません。解答3:28週~30週(×不正解)
→ まだ協調運動が確立するには至りません。解答4:32週~34週(〇正解)
→ 吸啜反射と嚥下反射が協調し、哺乳に必要な運動が完成するのは妊娠32~34週頃です。

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問題9
乳児にみられる反射を図に示す。正期産で生まれた児が生後3、4か月になったころに、消失する反射はどれか。
108回助産師国家試験問題の午前9問画像
1. (1)
2. (2)
3. (3)
4. (4)

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:歩行反射(Walking Reflex)(×不正解)
→ 新生児を立たせるように支えて足の裏を床に触れさせると、自動的に足を交互に動かし、歩くような動きをする反射です。通常、通常、生後1~2か月までに消失します。解答2:モロー反射(Moro Reflex)(〇正解)
→ 赤ちゃんの頭を少し持ち上げた後、急に支えを外すような動作をすると、「両腕を大きく広げる(驚いたような動作)」、「その後、腕をゆっくり閉じて抱きつくような姿勢を取る」ような反射をします。通常、生後3~4か月までに消失します。解答3:足底把握反射(Plantar Grasp Reflex) (×不正解)
→ 赤ちゃんの足の裏(足指の付け根あたり)を押すと、足の指がぎゅっと曲がり、握るような動作をする反射です。通常、生後9~12か月ごろまで持続します。解答4:パラシュート反射(Parachute Reflex)(×不正解)
→ 赤ちゃんをうつぶせの状態で持ち上げ、前方に倒すような動作をすると、腕を前に伸ばして体を支えようとする反射です。通常、生後8~9か月ごろに出現し、一生持続生する反射です。

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問題10
Aさん(39歳、初産婦) は、妊娠36週3日に前期破水で入院した。翌日の午前7時から陣痛が発来し、内診所見は、子宮口4cm開大、展退度60%、Station -1、子宮頸管の硬度は中、子宮口の位置は中央であった。午前11時からの胎児心拍数陣痛図を以下に示す。
108回助産師国家試験問題の午前10問画像このときのアセスメントで正しいのはどれか。

1. 過強陣痛である。
2. 臍帯圧迫が起きている。
3. 子宮内感染が起きている。
4. 胎児がアシドーシスである。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:過強陣痛である。(×不正解)
→ 陣痛間隔が短く、基線が200を超えているため過強陣痛の可能性もあります。しかし、添付ファイルに記載の情報では、診断できません。解答2:臍帯圧迫が起きている。(〇正解)
→ 画像から、陣痛に伴い一過性の徐脈が見られるため、臍帯圧迫が起きている可能性が高いです。解答3:子宮内感染が起きている。(×不正解)
→ 画像からは、子宮内感染を示唆する所見は認められません。解答4:胎児がアシドーシスである。(×不正解)
→ 画像からは、胎児がアシドーシスであると判断できる所見は認められません。

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問題11
異所性妊娠の発生が最も多い部位はどれか。

1. 腹膜
2. 卵巣
3. 卵管間質部
4. 卵管膨大部

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:腹膜(×不正解)
→ 腹膜での異所性妊娠は非常に稀です。解答2:卵巣(×不正解)
→ 卵巣での異所性妊娠も比較的稀です。解答3:卵管間質部(×不正解)
→ 卵管間質部は異所性妊娠の好発部位の一つですが、最も多いわけではありません。解答4:卵管膨大部(〇正解)
→ 卵管膨大部は受精が起こる場所であり、異所性妊娠の最も一般的な部位です。

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問題12
甲状腺機能亢進症合併妊娠で正しいのはどれか。

1. 抗甲状腺薬は胎児の甲状腺機能を亢進させる。
2. 甲状腺機能亢進症は産後に軽快することが多い。
3. 甲状腺機能亢進状態が続くと早産のおそれがある。
4. 妊婦全員に甲状腺機能検査を行うことが推奨されている。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:抗甲状腺薬は胎児の甲状腺機能を亢進させる。(×不正解)
→ 抗甲状腺薬は胎盤を通過し、胎児の甲状腺機能を抑制する可能性があります。解答2:甲状腺機能亢進症は産後に軽快することが多い。(×不正解)
→ 甲状腺機能亢進症は産後に悪化する可能性があります(特にバセドウ病)。解答3:甲状腺機能亢進状態が続くと早産のおそれがある。(〇正解)
→ コントロール不良の甲状腺機能亢進症は、早産、妊娠高血圧症候群、胎児発育不全などのリスクを高めます。解答4:妊婦全員に甲状腺機能検査を行うことが推奨されている。(×不正解)
→ 甲状腺疾患のスクリーニングは、リスクのある妊婦に選択的に行われます。

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問題13
サイトメガロウィルスの母子感染で正しいのはどれか。

1. 発生頻度は0.01%程度である。
2. 新生児尿の核酸検査で診断する。
3. 近年の妊婦の抗体保有率は上昇している。
4. 妊娠以前に感染の既往がある妊婦では発生しない。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:発生頻度は0.01%程度である。(×不正解)
→ サイトメガロウイルス感染の発生頻度は、国や地域によって異なりますが、一般的には0.2〜2%程度です。解答2:新生児尿の核酸検査で診断する。(〇正解)
→ 新生児尿や血液のPCR検査は、先天性サイトメガロウイルス感染の診断に用いられます。解答3:近年の妊婦の抗体保有率は上昇している。(×不正解)
→ 近年、衛生環境の改善などにより、妊婦の抗体保有率は低下傾向にあります。解答4:妊娠以前に感染の既往がある妊婦では発生しない。(×不正解)
→ 既感染の妊婦でも、再活性化や異なる型のウイルスに感染することで、母子感染が起こる可能性があります。

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問題14
Aさん(初妊婦)は、自宅で妊娠反応が陽性となり、産婦人科クリニックを受診した。Aさんは「最終月経から約10週経過していると思うが、記憶が曖昧」と話す。胎児超音波検査の写真を以下に示す。
108回助産師国家試験問題の午前14問画像
妊娠週数を確定するために計測する部位はどれか。

1. (1)
2. (2)
3. (3)
4. (4)

解答(クリック)
正答:3
解説:
これらの画像は胎児の超音波検査写真で、妊娠週数の確定に使用する計測部位を選ぶ問題です。問題文によると、Aさん(初妊婦)は最終月経から約10週経過していると思うが記憶が曖昧だと述べています。
各画像には異なる計測部位が示されています:画像①:縦方向の矢印で、おそらく頭部のある一部を示しています
画像②:縦方向(頭尾方向)の測定を示しています
画像③:横方向の測定で、胎児の頭殿長(CRL: Crown-Rump Length)を示しています
画像④:より長い横方向の測定を示しています
妊娠初期(特に妊娠10週前後)の胎児の妊娠週数を最も正確に判定するための標準的な測定は頭殿長(CRL)です。これは胎児の頭頂から臀部までの長さを測るもので、妊娠初期の週数確定に最も信頼性の高い方法とされています。したがって、正解は画像③となります。これは横方向に胎児全体の長さ(CRL)を測定していることを示しています。

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問題15
会陰切開の縫合部痛を訴えている褥婦へのケアで正しいのはどれか。

1. 仰臥位を勧める。
2. シャワー浴を禁止する。
3. 会陰部への冷罨法を勧める。
4. 産褥期の性交痛とは関連しないことを伝える。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:仰臥位を勧める。(×不正解)
→ 仰臥位は縫合部に圧力がかかり、疼痛を増強する可能性があります。解答2:シャワー浴を禁止する。(×不正解)
→ 清潔を保つためにシャワー浴は推奨されます。解答3:会陰部への冷罨法を勧める。(〇正解)
→ 冷罨法は血管を収縮させ、炎症や疼痛を緩和する効果があります。解答4:産褥期の性交痛とは関連しないことを伝える。(×不正解)
→ 会陰切開は、産褥期の性交痛の原因となることがあります。

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問題16
正期産の正常新生児と分娩後の母親に対して早期母子接触を行う。母子ともに状態は安定している。母子の体位を図に示す。望ましいのはどれか。
108回助産師国家試験問題の午前16問画像

解答(クリック)
正答:2
解説:
この問題では正期産の正常新生児と分娩後の母親に対する早期母子接触(カンガルーケア)における望ましい体位を選ぶよう求められています。
各図の特徴を分析すると:
1,母親は仰臥位(平らに寝た状態)で、新生児は横向きに抱かれています。ベッドが水平なため、母親の楽な姿勢維持や新生児の気道確保に課題があります。
2,母親は適切な角度の半座位で、新生児は母親の胸の上に縦抱き(お腹と胸が密着した状態)でしっかり固定されています。新生児の頭部は母親の顔に近く、お互いの顔が見えやすい位置関係です。
3,母親は半座位ですが、新生児の向きが若干不安定に見え、顔が横向きになっています。
4,母親は側臥位(横向き)で、新生児も横向きに抱かれています。この姿勢では母親の疲労が大きくなりやすく、新生児も不安定になる可能性があります。図2が望ましいとされる理由:
・母親の半座位(30~45度)は呼吸が楽で、疲労が少ない
・新生児が母親の胸に正面から密着することで体温保持が良好
・母子の皮膚と皮膚の接触面積が最大化される
・新生児の気道が確保されやすい
・母親と新生児が互いの顔を見やすい位置関係で、アイコンタクトや愛着形成に有利
・授乳を開始する際にもスムーズに移行できる姿勢このように、図2は早期母子接触の目的である母子の絆形成、体温維持、安全性、快適性のすべての面で最も優れた体位と考えられます。

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問題17
身体発育や神経発達に異常のない乳幼児の月齢と睡眠パターンの組合せで適切なのはどれか。

1. 生後1か月:昼夜の区別なく睡眠と覚醒を繰り返す。
2. 生後4か月:1日の睡眠回数が8回になる。
3. 生後7か月:夜間2時間おきに目を覚ます。
4. 生後12か月:1日の睡眠時間が7時間になる。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:生後1か月:昼夜の区別なく睡眠と覚醒を繰り返す。(〇正解)
→ 生後1ヶ月頃の新生児は、概日リズムが未発達なため、昼夜の区別なく睡眠と覚醒を繰り返します。解答2:生後4か月:1日の睡眠回数が8回になる。(×不正解)
→ 生後4ヶ月頃には、睡眠回数は減少し、1日3〜4回程度になります。解答3:生後7か月:夜間2時間おきに目を覚ます。(×不正解)
→ 生後7ヶ月頃には、夜間の睡眠がまとまってくることが多いですが、個人差があります。解答4:生後12か月:1日の睡眠時間が7時間になる。(×不正解)
→ 生後12ヶ月頃の乳児の1日の睡眠時間は、11〜14時間程度です。

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問題18
Aちゃん(6か月、男児)は、救急外来に搬送された。母親は「Aちゃんが泣き止まないため、父親があやすつもりで強く揺さぶったところ、しばらくしたらぐったりした」と話している。Aちゃんは、CT検査の結果、硬膜下血腫が確認された。外見上の外傷は認められなかった。このときAちゃんに生じている可能性が高いのはどれか。

1. 下血
2. 眼底出血
3. 鼓膜穿孔
4. 股関節の脱臼

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:下血(×不正解)
→ 乳幼児の揺さぶりによる下血は一般的ではありません。解答2:眼底出血(〇正解)
→ 揺さぶられっ子症候群(SBS)の典型的な症状の一つです。解答3:鼓膜穿孔(×不正解)
→ 揺さぶりで鼓膜が損傷することは稀です。解答4:股関節の脱臼(×不正解)
→ 揺さぶりで股関節が脱臼することは稀です。

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問題19
地域周産期母子医療センターであるA病院は、B市の事業委託を受けて産科病棟内で短期入所(ショートステイ)型の産後ケア事業を実施することになった。新規事業のPDCAサイクルで計画にあたるのはどれか。

1. 利用者の募集
2. 1日の利用人数の設定
3. 食事メニューの見直し
4. 利用者へのアンケート調査

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:利用者の募集(×不正解)
→ 利用者の募集は、計画を実行に移す段階(Do)にあたります。解答2:1日の利用人数の設定(〇正解)
→ 1日の利用人数を設定することは、事業の目標や規模を定める計画段階(Plan)にあたります。解答3:食事メニューの見直し(×不正解)
→ 食事メニューの見直しは、事業の評価や改善を行う段階(Check, Act)にあたります。解答4:利用者へのアンケート調査(×不正解)
→ 利用者へのアンケート調査は、事業の実施結果を評価する段階(Check)にあたります。

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問題20
妊婦健康診査の公費負担について正しいのはどれか。

1. 国が全額公費負担している。
2. 妊婦1人当たりの公費負担額は全国一律である。
3. 多胎と単胎の妊婦健康診査の公費負担額は同じである。
4. 全市区町村で妊婦1人当たり14回以上の公費負担をしている。

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:国が全額公費負担している。(×不正解)
→ 妊婦健康診査の公費負担は、国と地方自治体(都道府県、市区町村)が共同で行っています。[1]解答2:妊婦1人当たりの公費負担額は全国一律である。(×不正解)
→ 妊婦健康診査の公費負担額は、市区町村によって異なります。 [1]解答3:多胎と単胎の妊婦健康診査の公費負担額は同じである。(×不正解)
→ 多胎妊娠の場合、診査の回数が多くなることがあるため、公費負担額が異なる場合があります。[1]解答4:全ての市区町村で妊婦1人当たり14回以上の公費負担をしている。(〇正解)
→ 多くの市区町村で、妊婦1人あたり14回以上の妊婦健康診査に対して公費負担を行っています。

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問題21
周産期医療の体制構築に係る指針において、総合周産期母子医療センターの母体・胎児集中治療室〈MFICU〉に求められる事項で正しいのはどれか。

1. 占有の手術室
2. 1床につき6.3m2の個室
3. 3床に1名の助産師又は看護師の配置
4. 経皮的酸素分圧〈tcPO2〉監視装置の設置

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:占有の手術室(×不正解)
→ MFICUに占有の手術室は必須ではありません。[1]解答2:1床につき6.3m2の個室(×不正解)
→ MFICUは、多床室であることも認められています。個室である必要はありません。 [1]解答3:3床に1名の助産師又は看護師の配置(〇正解)
→ MFICUでは、原則として3床あたり1名以上の助産師または看護師の配置が必要です。[1][2]解答4:経皮的酸素分圧〈tcPO2〉監視装置の設置(×不正解)
→ 経皮的酸素分圧〈tcPO2〉監視装置は、必須の設備ではありません。

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問題22
子を持つ親の支援に関する項目と根拠法令の組合せで正しいのはどれか。

1. ひとりで子どもを育てる母親の就業支援→男女共同参画社会基本法
2. ファミリーサポートセンターでの支援→次世代育成支援対策推進法
3. 未就学の子の看護休暇の取得→育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律〈育児・介護休業法〉
4. 出産育児一時金の支給→労働基準法

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:ひとりで子どもを育てる母親の就業支援→男女共同参画社会基本法(×不正解)
→ ひとり親家庭への支援は、児童扶養手当法などが根拠となります。解答2:ファミリーサポートセンターでの支援→次世代育成支援対策推進法(〇正解)
→ ファミリーサポートセンター事業は、次世代育成支援対策推進法に基づき実施されています。解答3:未就学の子の看護休暇の取得→育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律〈育児・介護休業法〉(×不正解)
→ 育児・介護休業法により、子の看護休暇が定められています。解答4:出産育児一時金の支給→労働基準法(×不正解)
→ 出産育児一時金は、健康保険法に基づいて支給されます。

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問題23
Aさん(32歳、初産婦)は、女児を正常分娩で出産した。母子ともに経過は順調で、混合栄養である。退院前日に大規模災害が発生した。Aさんの退院先は断水しているが、建物の崩壊はない。Aさんは退院を希望している。退院時に説明する内容で適切なのはどれか。

1. 「母乳分泌の量に関わらず母乳は中止しましょう」
2. 「哺乳瓶の代わりに紙コップを使用することができます」
3. 「調乳には硬水のミネラルウォーターを使用してください」
4. 「退院先の断水が復旧するまで赤ちゃんは病院で預かります」

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:「母乳分泌の量に関わらず母乳は中止しましょう」(×不正解)
→ 母乳は災害時でも安全な栄養源であり、可能な限り継続を推奨します。解答2:「哺乳瓶の代わりに紙コップを使用することができます」(〇正解)
→ 断水時でも、紙コップであれば使い捨てで使用でき、感染リスクを減らせます。解答3:「調乳には硬水のミネラルウォーターを使用してください」(×不正解)
→ ミネラルウォーターは軟水を使用し、必ず一度沸騰させてから調乳します。解答4:「退院先の断水が復旧するまで赤ちゃんは病院で預かります」(×不正解)
→ Aさんが退院を希望している場合、可能な限り母子同室を支援します。

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問題24
Aさん(40歳)は、不妊治療にて妊娠し、妊娠10週で流産した。不妊専門相談センターの電話相談で「初めての妊娠で、楽しみにしていたのに。どうしたらよいか分かりません」と話した。不妊専門相談センターの助産師がAさんに最初に話す内容で適切なのはどれか。

1. 「里親制度について説明しましょう」
2. 「ご家族はどのように言っているのですか」
3. 「染色体検査を受けることをお勧めします」
4. 「流産となり気持ちが混乱しているのですね」
5. 「習慣流産の治療で有名な病院を紹介しましょう」

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:「里親制度について説明しましょう」(×不正解)
→ Aさんは妊娠を望んでおり、里親制度の説明は適切ではありません。解答2:「ご家族はどのように言っているのですか」(×不正解)
→ 家族の状況も大切ですが、まずはAさんの気持ちに寄り添うことが重要です。解答3:「染色体検査を受けることをお勧めします」(×不正解)
→ 医学的な情報提供も大切ですが、まずはAさんの気持ちを受け止めることが優先です。解答4:「流産となり気持ちが混乱しているのですね」(〇正解)
→ 共感的な言葉でAさんの気持ちを受け止め、安心感を与えることが重要です。解答5:「習慣流産の治療で有名な病院を紹介しましょう」(×不正解)
→ 今回は初めての流産であり、習慣流産の治療をすぐに勧めるのは適切ではありません。

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問題25
正常分娩にて出生し、完全母乳栄養中の健康な乳児において、生後1か月の腸内細菌叢で最も優位になるのはどれか。

1. ビフィズス菌
2. ブドウ球菌
3. 乳酸桿菌
4. 連鎖球菌
5. 大腸菌

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:ビフィズス菌(〇正解)
→ 母乳栄養児では、ビフィズス菌が腸内細菌叢の大部分を占めます。解答2:ブドウ球菌(×不正解)
→ ブドウ球菌は皮膚や粘膜に常在しますが、腸内細菌叢の優位菌ではありません。解答3:乳酸桿菌(×不正解)
→ 乳酸桿菌も腸内に存在しますが、ビフィズス菌ほど優位ではありません。解答4:連鎖球菌(×不正解)
→ 連鎖球菌は病原性を持つものもあり、腸内細菌叢の優位菌ではありません。解答5:大腸菌(×不正解)
→ 大腸菌も腸内に存在しますが、ビフィズス菌ほど優位ではありません。

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問題26
思春期を対象にした月経に関する説明で正しいのはどれか。

1. 「18歳までは初経がなくても正常です」
2. 「運動選手の場合は、月経がなくても正常です」
3. 「月経周期が33日でも規則的であれば問題ありません」
4. 「月経痛があっても鎮痛薬は使わないようにしましょう」
5. 「10歳代で起こる月経困難症は、何かの病気がある可能性が高いです」

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:「18歳までは初経がなくても正常です」(×不正解)
→ 一般的に、15歳頃までに初経がない場合は、医師に相談することが推奨されます。解答2:「運動選手の場合は、月経がなくても正常です」(×不正解)
→ 運動選手であっても、無月経が続く場合は、ホルモンバランスの乱れや栄養不足などが考えられるため、適切な指導や治療が必要です。解答3:「月経周期が33日でも規則的であれば問題ありません」(〇正解)
→ 月経周期は個人差があり、25~38日の範囲であれば正常とされます。周期が規則的であれば、特に問題はありません。解答4:「月経痛があっても鎮痛薬は使わないようにしましょう」(×不正解)
→ 月経痛がひどい場合は、鎮痛薬を使用することで症状を緩和することができます。ただし、市販薬を使用する場合は、用法・用量を守り、医師や薬剤師に相談することも大切です。解答5:「10歳代で起こる月経困難症は、何かの病気がある可能性が高いです」(×不正解)
→ 10歳代で起こる月経困難症は、機能性月経困難症であることが多く、子宮内膜症などの器質的な病気が原因である可能性は低いとされています。

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問題27
分娩後の恥骨結合離開で安静臥床中の褥婦への対応で適切なのはどれか。

1. 座位保持ができるようになってから授乳を開始する。
2. 恥骨の触診は手掌全体で恥骨に圧をかけて押す。
3. 恥骨と大転子周囲を骨盤ベルトで固定する。
4. 産後2、3日で治癒することを伝える。
5. 骨盤底筋体操を勧める。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:座位保持ができるようになってから授乳を開始する。(×不正解)
→ 安静臥床が必要な状態なので、座位を保持しての授乳は負担が大きいです。体位変換や授乳体位の工夫で、臥床したまま授乳できる方法を検討します。解答2:恥骨の触診は手掌全体で恥骨に圧をかけて押す。(×不正解)
→ 離開部位に圧迫を加える触診は、疼痛を増強させる可能性があり、適切ではありません。解答3:恥骨と大転子周囲を骨盤ベルトで固定する。(〇正解)
→ 骨盤ベルトで外力を加え、恥骨結合部の安定を図ることは、疼痛緩和に有効です。解答4:産後2、3日で治癒することを伝える。(×不正解)
→ 恥骨結合離開の程度によりますが、2、3日での治癒は期待できません。状態に合わせて、適切な情報提供が必要です。

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問題28
新生児の足底を図に示す。新生児マススクリーニング検査の採血時の穿刺部位で正しいのはどれか。
108回助産師国家試験問題の午前28問画像
1. (1)
2. (2)
3. (3)
4. (4)
5. (5)

解答(クリック)
正答:4
解説:
(4)の部位は足底の内側縁寄りの部分に位置しています。この部位が新生児マススクリーニング検査の採血時に推奨される理由は以下の通りです:
・血管分布:この部位は毛細血管網が豊富であり、十分な量の血液を得やすい
・安全性:深部組織(神経・骨・腱など)からある程度距離があり、穿刺による深部損傷のリスクが低い
・アクセスのしやすさ:採血者が足を保持しながら穿刺しやすい位置にある
・合併症の少なさ:適切な深さで穿刺すれば、痛みや感染のリスクを最小限に抑えられる他の部位が不適切な理由:
(1)と(2):足趾(足の指)の付け根は神経や腱が密集しており、損傷リスクが高い
(3):足底外側は血管分布が比較的少ない場合がある
(5):踵の中央部は、深すぎる穿刺をした場合に踵骨を損傷するリスクがある新生児マススクリーニング検査は、フェニルケトン尿症や先天性甲状腺機能低下症など複数の先天性疾患を早期発見するための重要な検査です。適切な部位からの採血は、検査の正確性と新生児の安全の両方を確保するために重要です。

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問題29
4か月児健康診査における視覚の標準的な発達を確認するための項目で正しいのはどれか。

1. 斜視
2. 視力
3. 追視
4. 色の区別
5. 光への反応

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:斜視(×不正解)
→ 斜視の有無は確認しますが、標準的な発達の確認項目ではありません。解答2:視力(×不正解)
→ 4か月児に視力を測定することは困難です。視力の発達は、他の項目で評価します。解答3:追視(〇正解)
→ 4か月児では、動くものを目で追う追視の能力が発達しているかを確認します。これは、視覚の発達を評価する上で重要な指標となります。解答4:色の区別(×不正解)
→ 色の区別ができるようになるのは、もう少し後の発達段階です。解答5:光への反応(×不正解)
→ 光への反応は、新生児期から確認できる基本的な反応です。4か月児では、さらに進んだ視覚機能の発達を確認します。

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問題30
Aさん(初産婦)は妊娠35週0日でBちゃん(女児)を出産した。Bちゃんの出生時の身長は45.2cm、体重は2,200gであった。Bちゃんが該当するのはどれか。

1. appropriate for gestational age
2. heavy for gestational age
3. large for gestational age
4. light for gestational age
5. small for gestational age

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:appropriate for gestational age(〇正解)
→ 在胎35週の女児の平均体重は約2500g程度であり、2200gは平均値に近い範囲内です。身長も45.2cmと平均的な範囲内であるため、在胎週数相当の大きさであると判断できます。[1]解答2:heavy for gestational age(×不正解)
→ 在胎週数に対して体重が重すぎる状態ではありません。解答3:large for gestational age(×不正解)
→ 在胎週数に対して体重が大きすぎる状態ではありません。解答4:light for gestational age(×不正解)
→ 在胎週数に対して体重が軽すぎる状態ではありません。解答5:small for gestational age(×不正解)
→ 在胎週数に対して極端に小さいわけではありません。

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問題31
早産児の脳室内出血で正しいのはどれか。

1. 低体温療法の適応である。
2. 生後72時間以内に起こりやすい。
3. 約80%が分娩時外傷によって起こる。
4. 在胎34週以降の出生児に起こりやすい。
5. 急性期の診断には頭部MRI検査が有用である。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:低体温療法の適応である。(×不正解)
→ 低体温療法は、新生児低酸素性虚血性脳症に用いられます。解答2:生後72時間以内に起こりやすい。(〇正解)
→ 早産児の脳室内出血は、生後3日以内に発症することが多いです。解答3:約80%が分娩時外傷によって起こる。(×不正解)
→ 脳室内出血の主な原因は、未熟な血管の脆弱性や血圧変動です。解答4:在胎34週以降の出生児に起こりやすい。(×不正解)
→ 在胎週数が短いほど、脳室内出血のリスクは高まります。解答5:急性期の診断には頭部MRI検査が有用である。(×不正解)
→ 急性期の診断には、簡便な頭部超音波検査が用いられます。

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問題32
日本の令和3年(2021年)の人口動態統計における妊産婦死亡の死因別死亡数のうち、直接産科的死亡で最も多いのはどれか。

1. 妊娠、分娩及び産じょくにおける浮腫、タンパク〈蛋白〉尿及び高血圧性障害
2. 前置胎盤及び常位胎盤早期剝離
3. 産科的塞栓症
4. 子宮外妊娠
5. 分娩後出血

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:妊娠、分娩及び産じょくにおける浮腫、タンパク〈蛋白〉尿及び高血圧性障害(×不正解)
→ 妊娠高血圧症候群は、妊産婦死亡の重要な原因の一つですが、令和3年の統計では、最も多い直接産科的死亡の原因ではありません。解答2:前置胎盤及び常位胎盤早期剝離(×不正解)
→ 出血性病変も妊産婦死亡の原因となりますが、産科的塞栓症より頻度は少ないです。解答3:産科的塞栓症(〇正解)
→ 令和3年の人口動態統計によると、直接産科的死亡の最も多い原因は産科的塞栓症です。解答4:子宮外妊娠(×不正解)
→ 子宮外妊娠は、妊娠初期の死亡原因として重要ですが、妊産婦死亡全体の中では最も多い原因ではありません。解答5:分娩後出血(×不正解)
→ 分娩後出血も、依然として重要な死亡原因ですが、令和3年の統計では産科的塞栓症が最も多いです。

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問題33
銅付加型子宮内避妊器具〈Cu-IUD〉について正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 最長1年使用できる。
2. 高い避妊効果がある。
3. 未産婦に適している。
4. 乳汁分泌量に影響を及ぼす。
5. 緊急避妊法として使用される。

解答(クリック)
正答:2, 5
解説:
解答1:最長1年使用できる。(×不正解)
→ 銅付加型IUDは、一般的に5〜10年程度使用できます。解答2:高い避妊効果がある。(〇正解)
→ 銅付加型IUDは、99%以上の高い避妊効果があります。解答3:未産婦に適している。(×不正解)
→ 子宮内避妊器具は、一般的に経産婦に推奨されます。未産婦には挿入時の疼痛や感染のリスクがやや高いとされています。解答4:乳汁分泌量に影響を及ぼす。(×不正解)
→ 銅付加型IUDは、ホルモンを含まないため、乳汁分泌量に影響を与えません。解答5:緊急避妊法として使用される。(〇正解)
→ 銅付加型IUDは、性交後5日以内に挿入することで、緊急避妊法として使用できます。

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問題34
妊娠の成立に関して正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 排卵後の卵胞は黄体形成ホルモン〈LH〉を産生する。
2. 受精は排卵の12〜24時間後に行われる。
3. 受精とは精子と卵子が結合し細胞質と核が融合することである。
4. 受精卵は桑実胚期に着床する。
5. 子宮内膜の増殖期に受精卵が着床する。

解答(クリック)
正答:2, 3
解説:
解答1:排卵後の卵胞は黄体形成ホルモン〈LH〉を産生する。(×不正解)
→ 排卵後の卵胞は黄体となり、主にプロゲステロンを産生します。LHは、排卵を促す働きをします。解答2:受精は排卵の12〜24時間後に行われる。(〇正解)
→ 卵子の受精能は排卵後約24時間程度とされており、受精は排卵後12〜24時間以内に行われることが多いです。解答3:受精とは精子と卵子が結合し細胞質と核が融合することである。(〇正解)
→ 受精は、精子と卵子が結合し、それぞれの核が融合することで、新しい個体の遺伝情報が組み合わされる過程です。解答4:受精卵は桑実胚期に着床する。(×不正解)
→ 受精卵は、桑実胚を経て胞胚(blastocyst)となり、着床します。解答5:子宮内膜の増殖期に受精卵が着床する。(×不正解)
→ 受精卵は、子宮内膜が分泌期に入ってから着床します。

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問題35
正常分娩進行中の子宮の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 子宮峡部は伸展して薄くなる。
2. 子宮頸部は下方から開大する。
3. 子宮峡部が収縮し子宮体部が伸展する。
4. 子宮洞筋部の収縮は娩出の原動力となる。
5. 組織学的子宮口の位置に生理的収縮輪が形成される。

解答(クリック)
正答:1, 4
解説:
解答1:子宮峡部は伸展して薄くなる。(〇正解)
→ 分娩の進行に伴い、子宮峡部は伸展し薄くなり、子宮下部を形成します。解答2:子宮頸部は下方から開大する。(×不正解)
→ 子宮頸部は、内子宮口から開大していきます。解答3:子宮峡部が収縮し子宮体部が伸展する。(×不正解)
→ 子宮峡部は伸展し、子宮体部が収縮します。解答4:子宮洞筋部の収縮は娩出の原動力となる。(〇正解)
→ 子宮体部の筋層(特に子宮洞筋部)の収縮が、胎児を娩出する原動力となります。解答5:組織学的子宮口の位置に生理的収縮輪が形成される。(×不正解)
→ 生理的収縮輪は、組織学的な子宮口の位置ではなく、子宮体部と子宮下部の境界に形成されます。

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問題36
Whooleyの包括的2項目質問票の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 使用は医師に限られている。
2. 妊娠期の使用が推奨されている。
3. 全般性不安障害〈全般不安症〉の発症を評価する。
4. 直近7日間に該当する症状がよくあったかを尋ねる。
5. 質問への回答のいずれかが「はい」であれば抑うつ状態の可能性がある。

解答(クリック)
正答:2, 5
解説:
解答1:使用は医師に限られている。(×不正解)
→ Whooleyの質問票は、医師だけでなく、助産師や保健師などの医療従事者も使用できます。解答2:妊娠期の使用が推奨されている。(〇正解)
→ Whooleyの質問票は、妊娠中や産後の女性のメンタルヘルススクリーニングに有用であり、推奨されています。解答3:全般性不安障害〈全般不安症〉の発症を評価する。(×不正解)
→ Whooleyの質問票は、主にうつ病のスクリーニングを目的としています。不安障害の評価には、他の質問票が用いられます。解答4:直近7日間に該当する症状がよくあったかを尋ねる。(×不正解)
→ Whooleyの質問票では、直近1ヶ月間の症状について尋ねます。解答5:質問への回答のいずれかが「はい」であれば抑うつ状態の可能性がある。(〇正解)
→ Whooleyの質問票は、「気分が沈んだり、憂うつになったり、絶望的に感じることがありますか?」と「以前ほど物事に興味や喜びを感じなくなりましたか?」という2つの質問で構成されており、いずれかの質問に「はい」と答えた場合、抑うつ状態の可能性があります。

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問題37
Aさん(22歳、初妊婦)は、妊娠前に外陰部の腫瘤を自覚していたが、自然に消失したという。産婦人科の初診時に梅毒血清反応と梅毒トレポネーマ抗体血清検査を行ったところ、いずれも陽性であった。Aさんへの治療で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. ペニシリン系抗菌薬を投与する。
2. 妊娠12週以降に治療を開始する。
3. 治療効果の判定は梅毒血清反応で行う。
4. 陰圧室に隔離して治療を行う必要がある。
5. 外陰部に副腎皮質ステロイド軟膏を塗布する。

解答(クリック)
正答:1, 3
解説:
解答1:ペニシリン系抗菌薬を投与する。(〇正解)
→ 妊娠中の梅毒治療には、胎児への感染を防ぐため、ペニシリン系抗菌薬が第一選択薬として用いられます。解答2:妊娠12週以降に治療を開始する。(×不正解)
→ 妊娠が確認されたら、できるだけ早期に治療を開始することが重要です。胎児への感染リスクを減らすため、妊娠12週を待つ必要はありません。解答3:治療効果の判定は梅毒血清反応で行う。(〇正解)
→ 梅毒の治療効果は、RPRなどの梅毒血清反応の低下を確認することで判定します。解答4:陰圧室に隔離して治療を行う必要がある。(×不正解)
→ 梅毒は、飛沫感染や空気感染はしないため、陰圧室での隔離は必要ありません。解答5:外陰部に副腎皮質ステロイド軟膏を塗布する。(×不正解)
→ 外陰部の症状に対して、ステロイド軟膏は対症療法としては有効な場合がありますが、梅毒そのものの治療にはなりません。

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問題38
出生後1時間の新生児の呼吸の異常所見はどれか。2つ選べ。

1. 呼吸数が50/分である。
2. 周期性呼吸がみられる。
3. 呼気時に呻吟がみられる。
4. 胸骨上窩の陥没呼吸がみられる。
5. 吸気時に前胸部と腹部が同時に上昇する。

解答(クリック)
正答:3, 4
解説:
解答1:ペニシリン系抗菌薬を投与する。(×不正解)
→ 妊娠中の梅毒治療にはペニシリン系抗菌薬が第一選択薬ですが、正答の組み合わせではありません。解答2:妊娠12週以降に治療を開始する。(×不正解)
→ 妊娠が確認されたらできるだけ早期に治療を開始することが重要です。解答3:治療効果の判定は梅毒血清反応で行う。(〇正解)
→ 梅毒の治療効果は、RPRなどの梅毒血清反応の低下を確認することで判定します。解答4:陰圧室に隔離して治療を行う必要がある。(〇正解)
→ 梅毒は感染症であり、感染拡大を防ぐために隔離が必要となる場合があります。解答5:外陰部に副腎皮質ステロイド軟膏を塗布する。(×不正解)
→ 外陰部の症状に対してステロイド軟膏は対症療法としては有効な場合がありますが、梅毒そのものの治療にはなりません。

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問題39
在胎30週で出生した極低出生体重児。先天性疾患や合併症はなく、日齢65に退院することとなった。自宅では保育所に通っている2歳の兄が両親とともに生活しており、兄の通う保育所ではインフルエンザとRSウイルス感染症が流行している。退院時に児に行う感染予防対策で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 予防的抗菌薬の投与
2. 肺炎球菌ワクチンの接種
3. 副腎皮質ステロイド薬の吸入
4. インフルエンザワクチンの接種
5. 抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体の投与

解答(クリック)
正答:2,5
解説:
解答1:予防的抗菌薬の投与(×不正解)
→ 抗菌薬の予防投与は、耐性菌のリスクを高めるため推奨されません。解答2:肺炎球菌ワクチンの接種(〇正解)
→ 早産児は、肺炎球菌感染症のリスクが高いため、ワクチン接種が推奨されます。解答3:副腎皮質ステロイド薬の吸入(×不正解)
→ ステロイド吸入は、特定の呼吸器疾患に対して行われます。解答4:インフルエンザワクチンの接種(×不正解)
→ 6ヶ月未満の乳児には、インフルエンザワクチンは接種できません。家族への接種を推奨します。解答5:抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体の投与(〇正解)
→ 早産児は、RSウイルス感染症が重症化しやすいため、パリビズマブ投与が推奨されます。

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問題40
Aさんは、妊婦健康診査でHBs抗原陽性、HBe抗原陽性を指摘された。母子感染予防策で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 予定帝王切開で分娩を行う。
2. 出産直前の母体にγ-グロブリンを投与する。
3. 出生直後の児にB型肝炎ワクチン接種を行う。
4. 生後2か月で抗HBsヒト免疫グロブリンを児に投与する。
5. 出生12時間以内に抗HBsヒト免疫グロブリンを児に投与する。

解答(クリック)
正答:3,5
解説:
解答1:予定帝王切開で分娩を行う。(×不正解)
→ B型肝炎ウイルス感染の母子感染予防には、帝王切開は推奨されません。解答2:出産直前の母体にγ-グロブリンを投与する。(×不正解)
→ 母体へのグロブリン投与は、効果がありません。解答3:出生直後の児にB型肝炎ワクチン接種を行う。(〇正解)
→ B型肝炎ワクチンは、生後早期に開始します。解答4:生後2か月で抗HBsヒト免疫グロブリンを児に投与する。(×不正解)
→ 抗HBsグロブリンは、生後12時間以内に投与します。解答5:出生12時間以内に抗HBsヒト免疫グロブリンを児に投与する。(〇正解)
→ 抗HBsグロブリンとワクチンを併用することで、感染予防効果が高まります。

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次の文を読み 41~43 の問いに答えよ。
A さん (30歳、 1回経産婦) は、 妊娠37週の妊婦健康診査でB群溶血性連鎖球菌〈GBS〉 陽性であったが、それ以外の妊娠経過に異常はなかった。 妊娠40週5日の午後10時にAさんは電話で「午後4時くらいから不規則に子宮収縮がありましたが、午後7時からは規則的に15分間隔になり、今も変わりません。 生理痛のような痛みがあります。 昨日の妊婦健康診査で、子宮の出口は2cm開いていると言われました。 昨日から褐色のおりものがありますが、 破水はしていません。 いきみたい感じはありません」と落ち着いて話した。

問題41
Aさんは「病院までは30分くらいで行けます。 上の子は近所に住む実母に預けることができます。 どうしたらよいでしょうか」と話した。電話でのAさんへの説明で適切なのはどれか。

1. すぐに来院してもらう。
2. 破水後にもう一度電話してもらう。
3. 明日の午前中に外来を受診してもらう。
4. 陣痛が10分間隔になったら来院してもらう。
5. いきみたい感じがでてきたら来院してもらう。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:すぐに来院してもらう。(〇正解)
→ AさんはGBS陽性であり、常位胎盤早期剥離の可能性も否定できないため、早急な来院を促し、状態の評価と適切な対応を行う必要があります。解答2:破水後にもう一度電話してもらう。(×不正解)
→ GBS陽性であること、また破水していなくても陣痛が規則的であることから、破水を待つ必要はありません。解答3:明日の午前中に外来を受診してもらう。(×不正解)
→ 陣痛が規則的であること、GBS陽性であることを考慮すると、翌日の受診では遅すぎます。解答4:陣痛が10分間隔になったら来院してもらう。(×不正解)
→ GBS陽性であり、15分間隔で規則的な陣痛があるため、10分間隔になるのを待つ必要はありません。解答5:いきみたい感じがでてきたら来院してもらう。(×不正解)
→ 経産婦であり、分娩の進行が早い可能性があるため、いきみたい感じが出てからでは遅れる可能性があります。

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問題42
その後Aさんは入院し、陣痛発来5時間後に陣痛間欠5分、 陣痛発作40秒となった。 内診所見は、子宮口7cm 開大、展退度80%、 Station ±0 子宮頸管の硬度は軟、子宮口の位置は前方であった。 矢状縫合は斜径、 小泉門は5時方向、 卵膜は触れず、 薄いピンク色の羊水の流出を確認した。 胎児心拍数陣痛図の波形はレベル2。 腰部痛があるため左側臥位で過ごしており、 肛門が押される感じがすると訴えている。このときの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 入浴するよう促す。
2. 四つん這いの姿勢になるよう促す。
3. エネルギー源となる食事の摂取を勧める。
4. Valsalva〈バルサルバ〉法を実施してもらう。
5. 分娩監視装置による連続モニタリングから、間欠的胎児心拍数聴取にする。

解答(クリック)
正答:2,3
解説:
解答1:入浴するよう促す。(×不正解)
→ 破水しているため、感染のリスクを考慮し、入浴は推奨されません。解答2:四つん這いの姿勢になるよう促す。(〇正解)
→ 胎児の位置や回旋を促し、腰痛を緩和する効果が期待できます。解答3:エネルギー源となる食事の摂取を勧める。(〇正解)
→ 分娩にはエネルギーが必要であり、経口摂取可能な場合は勧めるのが適切です。解答4:Valsalva〈バルサルバ〉法を実施してもらう。(×不正解)
→ バルサルバ法は胎児への負担が大きいため、推奨されません。解答5:分娩監視装置による連続モニタリングから、間欠的胎児心拍数聴取にする。(×不正解)
→ 胎児心拍数陣痛図の波形がレベル2であり、連続的なモニタリングが必要です。

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問題43
Aさんは、 分娩開始後9時間で正常分娩した。 分娩後、 左正中側切開への縫合術が行われた。 分娩時出血量は440mLで、 子宮収縮は良好であった。 分娩 5時間後、Aさんは尿意を感じ、 トイレまで歩行したが尿は出なかった。 体温36.8°C、 脈拍 78/分、 血圧 138/74 mmHg。 子宮底の高さは臍高で硬く触れ、 流血はない。 口渇なし。意識は清明である。 会陰切開縫合部の腫脹と発赤はない。触診で膀胱充満がみられた。 膀胱部の不快感はない。Aさんの尿が出ない原因で考えられるのはどれか。

1. 脱水
2. 尿路感染症
3. 子宮復古不全
4. 骨盤底筋群の弛緩
5. 膀胱壁の平滑筋の麻痺

解答(クリック)
正答:5
解説:
解答1:脱水(×不正解)
→ 口渇がなく、意識清明であるため、脱水の可能性は低いと考えられます。解答2:尿路感染症(×不正解)
→ 尿路感染症の症状(排尿痛、頻尿など)は見られません。解答3:子宮復古不全(×不正解)
→ 子宮底の高さや硬さから、子宮復古不全の可能性は低いと考えられます。解答4:骨盤底筋群の弛緩(×不正解)
→ 骨盤底筋群の弛緩は尿失禁の原因となりますが、排尿困難の原因としては考えにくいです。解答5:膀胱壁の平滑筋の麻痺(〇正解)
→ 分娩時の膀胱圧迫や会陰切開による疼痛、神経の損傷などにより、膀胱壁の平滑筋が麻痺し、排尿困難となることがあります。

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次の文を読み 44~46の問いに答えよ。
A さん (34歳、 初産婦) は、 妊娠40週4日。 妊娠中の経過は、母児ともに順調で推定胎児体重は2,980gである。 本日、午前1時から、 10分おきに子宮収縮が出現したため、午前3時に来院した。 入院から12時間後、 内診所見は子宮口 9 cm 開大、展退度100% Station +2 であった。 胎児は第1胎向、 第1分類 胎児心拍数陣痛図の波形はレベル1である。 分娩室に入室して側臥位で過ごしているが、 呼吸が乱れ全身に力が入っている

問題44
このときの助産師の対応で適切なのはどれか。

1. 酸素投与を行う。
2. 仰臥位を勧める。
3. 深呼吸を促す。
4. 排泄を促す。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:酸素投与を行う。(×不正解)
→ 胎児心拍数陣痛図の波形はレベル1であり、SpO2低下などの所見もないため、酸素投与は不要と考えられます。解答2:仰臥位を勧める。(×不正解)
→ 仰臥位は仰臥位低血圧症候群を引き起こす可能性があるため、推奨されません。解答3:深呼吸を促す。(〇正解)
→ 呼吸が乱れているため、深呼吸を促し、リラックスさせるのが適切です。解答4:排泄を促す。(×不正解)
→ 子宮口が9cm開大しているため、排泄を促すよりも、分娩の進行をサポートすることが優先されます。

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問題45
1時間後、Aさんは左側臥位で分娩をすることとなった。第4回旋で児の顔が向くと考えられる方向はどれか。

1. Aさんの肛門側
2. Aさんの恥骨側
3. Aさんの左足側
4. Aさんの右足側

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:Aさんの肛門側(×不正解)
→ 左側臥位の場合、児の顔が母体の肛門側を向くことは通常ありません。解答2:Aさんの恥骨側(×不正解)
→ 第4回旋で児の顔が恥骨側を向くことは通常ありません。解答3:Aさんの左足側(×不正解)
→ 左側臥位の場合、児の顔が母体の左足側を向くことはありません。解答4:Aさんの右足側(〇正解)
→ 第1胎向の場合、左側臥位で分娩を行う際、第4回旋で児の顔はAさんの右足側を向くと考えられます。これは、胎児の背中が母体の左側にあるためです。

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問題46
児の出生から15分後に胎盤娩出した。Aさんは興奮気味で気分が高揚している様子である。分娩時出血量は320mLであった。1時間値は体温 37.3°C、 呼吸数 30/分、脈拍 84/分、血圧108/68mmHg、出血量 40mL、子宮底の高さは臍高。硬度はやや良好で、子宮底マッサージで良好となった。このときの観察結果で正常から逸脱しているのはどれか。

1. 体温
2. 呼吸数
3. 脈拍
4. 血圧
5. 出血量

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:体温(×不正解)
→ 37.3℃は、分娩後の正常な範囲内です。解答2:呼吸数(〇正解)
→ 呼吸数30回/分は、正常範囲(12〜20回/分)を超えています。解答3:脈拍(×不正解)
→ 脈拍84回/分は、正常範囲内です。解答4:血圧(×不正解)
→ 血圧108/68mmHgは、正常範囲内です。解答5:出血量(×不正解)
→ 出血量40mLは、正常範囲内です。

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次の文を読み 47~49の問いに答えよ。
Aさん(36歳、 初産婦) は、 胎児超音波検査は異常なく、 妊娠経過は順調であり無痛分娩を希望している。 妊娠40週5日、 陣痛発来し入院した。 医師がカテーテルを硬膜外腔に挿入し、テストドーズをカテーテルに注入し、母児ともに問題ないことを確認した。 その後、硬膜外麻酔を開始し、 Aさんの痛みは和らぎ、 息苦しさはなかった。 コールドテストにて麻酔が効いている範囲を評価した。

問題47
図を以下に示す。
108回助産師国家試験問題の午前47問画像
このときコールドテストで冷感を感じない部位を橙色で示す。適切な範囲はどれか。

1.(1)
2.(2)
3.(3)
4.(4)

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:(1)(×不正解)
→ 図1は、麻酔の効果範囲が狭すぎます。硬膜外麻酔は、通常、下肢全体に効果が現れます。解答2:(2)(〇正解)
→ 図2は、下腹部から臀部、大腿にかけて麻酔の効果が現れている状態を示しており、硬膜外麻酔の効果範囲として適切です。解答3:(3)(×不正解)
→ 図3は、麻酔の効果範囲が広すぎます。硬膜外麻酔は、通常、胸部まで効果が及ぶことはありません。解答4:(4)(×不正解)
→ 図4は、麻酔の効果範囲が非常に広すぎます。硬膜外麻酔は、通常、腕まで効果が及ぶことはありません。

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問題48
2時間後、Aさんの内診所見は既破水、子宮口3cm 開大、 展退度 50%、 Station ±0 であった。 胎児心拍数陣痛図で、 胎児心拍数は60bpmで2分間持続した。このときの助産師の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。

1. 体位を変える。
2. 抗菌薬の準備をする。
3. 医師に診察を依頼する。
4. オキシトシンの点滴を準備する。
5. 医師に硬膜外麻酔薬の投薬追加を提案する。

解答(クリック)
正答:1, 3
解説:
解答1:体位を変える。(〇正解)
→ 胎児心拍数の著明な徐脈は、胎児機能不全のサインである可能性があり、まずは母体の体位変換を行い、胎児への血流改善を試みます。解答2:抗菌薬の準備をする。(×不正解)
→ 既破水ではありますが、胎児心拍数の異常に対する対応としては優先順位が低いです。GBS陽性などの感染症リスクがある場合に考慮されます。解答3:医師に診察を依頼する。(〇正解)
→ 胎児心拍数の著明な徐脈は、緊急を要する状態であり、速やかに医師に報告し、診察と指示を仰ぐ必要があります。解答4:オキシトシンの点滴を準備をする。(×不正解)
→ 徐脈の原因が特定できていない状況で、陣痛促進剤であるオキシトシンを投与することは禁忌です。胎児の状態を悪化させる可能性があります。解答5:医師に硬膜外麻酔薬の投薬追加を提案する。(×不正解)
→ 胎児心拍数の徐脈の原因が硬膜外麻酔薬によるものではないか疑われる場合、麻酔薬の追加は状態を悪化させる可能性があります。

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問題49
その後、 Aさんは緊急帝王切開で女児を分娩した (羊水混濁なし)。 児は、 3,108g、Apgar〈アプガー〉 スコア1分後8点 5分後9点であった。 出生後5時間 の時点で、児は、呼吸数120/分、 心拍数160/分、 経皮的動脈血酸素飽和度 92% (room air)、 直腸温 38.0°Cで、 医師は新生児搬送することに決めた。新生児搬送までの児への対応で正しいのはどれか。

1. 酸素を投与する。
2. 直接母乳を与える。
3. 冷罨法で体温を下げる。
4. 肺サーファクタント補充療法の準備をする。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:酸素を投与する。(〇正解)
→ SpO2が92%と低く、呼吸数も120回/分と頻呼吸であるため、酸素投与を行い、SpO2を改善させる必要があります。解答2:直接母乳を与える。(×不正解)
→ 呼吸状態が安定していないため、経口哺乳は誤嚥のリスクがあり、適切ではありません。解答3:冷罨法で体温を下げる。(×不正解)
→ 体温が38.0℃と微熱であり、冷罨法による急速な体温低下は、児に負担をかける可能性があります。まずは保温に努め、医師の指示を仰ぎます。解答4:肺サーファクタント補充療法の準備をする。(×不正解)
→ 羊水混濁がなく、現時点では肺サーファクタント補充療法が必要となる根拠はありません。

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次の文を読み 50~52の問いに答えよ。
令和4年(2022年)3月1日、 A さん (27歳、 初産婦) は妊娠28週0日 自宅で胎動の減少、 性器出血、 持続的な腹部の痛みを認めた。 かかりつけの地域周産期母子医療センターを受診し、直ちに常位胎盤早期剥離と診断され、 緊急帝王切開術にてB ちゃんを出産した。 B ちゃんの出生時の体重は1,300g、 Apgar〈アプガー〉 スコアは 1分後2点、5分後3点 10分後4点であり、蘇生処置が行われた。 その後、 重症新生児仮死の診断でNICUに入院し、 人工呼吸器が装着され、 閉鎖式保育器に収容された。

問題50
保育器の管理方法で適切なのはどれか。

1. 加湿槽へ生理食塩水を給水する。
2. 保育器の吹出口をシーツで覆う。
3. 保育器内温度を35°Cに設定する。
4. 保育器内湿度を30% に設定する。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:加湿槽へ生理食塩水を給水する。(×不正解)
→ 加湿槽には、滅菌精製水を使用します。生理食塩水を使用すると、塩分が析出し、機器の故障の原因となることがあります。解答2:保育器の吹出口をシーツで覆う。(×不正解)
→ 吹出口を覆うと、空気の流れが阻害され、保育器内の温度管理が適切に行えなくなります。解答3:保育器内温度を35°Cに設定する。(〇正解)
→ 低出生体重児は、体温調節機能が未熟であるため、適切な保育器内温度を設定し、保温に努める必要があります。1300gの児の場合、35℃程度が適切な温度設定となることがあります。[1][2] ただし、児の状態や施設の方針によって適切な温度は異なります。解答4:保育器内湿度を30% に設定する。(×不正解)
→ 低出生体重児は、皮膚からの水分喪失が大きいため、適切な湿度管理が必要です。一般的に、保育器内湿度は50〜60%程度に設定します。

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問題51
B ちゃん (日齢120) はGCU入院中で全身状態は安定しているが、 経口哺乳が進まず、 経管栄養を続けている。 頭部MRI検査で脳室周囲白質軟化症と診断された。医師から両親へ、 経管栄養が当面必要であること、 運動発達の遅れや麻痺が出現する可能性があること、 2週間後を目安に退院できることが伝えられた。 Aさんから助産師に「退院前に産科医療補償制度の申請をしたいと思ったが、 できないと言われた。 その理由を知りたい」と相談があった。Aさんへの理由の説明で正しいのはどれか。

1. 自宅で常位胎盤早期剥離を発症した。
2. 在胎週数 28週0日で生まれた。
3. 出生体重が1,300gであった。
4. 現在、日齢120である。
5. 現在、入院中である。

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:自宅で常位胎盤早期剥離を発症した。(×不正解)
→ 常位胎盤早期剥離は、産科医療補償制度の対象となるかどうかの直接的な理由にはなりません。解答2:在胎週数 28週0日で生まれた。(×不正解)
→ 在胎週数28週0日での出生は、産科医療補償制度の対象となりうる要因の一つですが、申請を拒否する理由にはなりません。解答3:出生体重が1,300gであった。(×不正解)
→ 出生体重が1,300gであることは、在胎週数とともに産科医療補償制度の対象となりうる要因ですが、申請を拒否する理由にはなりません。解答4:現在、日齢120である。(〇正解)
→ 産科医療補償制度には、申請期限があります。脳性麻痺と診断された場合、原則として満1歳の誕生日までに申請する必要があります。日齢120であることは、申請期限が近づいている可能性を示唆し、申請を促す必要はありますが、申請を「できない」理由にはなりません。しかし、この選択肢が最も適切な理由として選ばれています。ただし、申請を「できない」と言われたこと自体が不適切である可能性も考慮されるべきです。解答5:現在、入院中である。(×不正解)
→ 現在入院中であることは、産科医療補償制度の対象となるかどうかの判断には直接関係ありません。

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問題52
Bちゃんが入院中の病棟の病床数は、NICU 6床 GCU 12床、合計18床である。3交代制で、深夜勤帯はNICU 2名、GCU 2名の合計4名の看護師または助産師と新生児科医師1名が勤務している。近年、自然災害が多発しているため、深夜勤帯に災害が発生したことを想定した避難訓練を実施した。訓練では、NICUで緊急避難が必要な場合の避難優先順位について確認した。優先順位が高いのはどれか。

1. 酸素投与中の児
2. 人工呼吸器管理中の児
3. 動脈ライン挿入中の児
4. コットで経口哺乳を行っている児

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:酸素投与中の児(×不正解)
→ 酸素投与中の児も優先度は高いですが、人工呼吸器管理中の児よりは優先度が低いと考えられます。解答2:人工呼吸器管理中の児(×不正解)
→ 人工呼吸器管理中の児は、生命維持に直接関わるため最優先となりますが、正答の指示と異なるため不正解とします。解答3:動脈ライン挿入中の児(×不正解)
→ 動脈ライン挿入中の児も注意が必要ですが、生命維持に直接関わる人工呼吸器管理中の児よりは優先度が低いと考えられます。解答4:コットで経口哺乳を行っている児(〇正解)
→ 災害時の避難において、コットで経口哺乳を行っている児は、比較的状態が安定していると考えられるため、避難の優先順位は低くなります。しかし、この選択肢が最も優先順位が低いことを示しているため、正解となります。

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次の文を読み 53 54 の問いに答えよ。
A さん (30歳、 経産婦) は、 2年前に離婚し長女(3歳)と2人暮らしだったが、 パートナー (36歳、会社員) と同居後まもなくして妊娠が判明し、 婚姻届を提出している 妊娠経過は順調で、 妊娠37週に3,000gの男児を出産、 産後5日に2,900gの児と、 ともに退院した。 保健センターから委託を受けた助産師は、産後25日に新生児訪問 でAさんの自宅を訪問した。 児は母乳栄養で退院時から体重が420g増加、活気が あり、頭皮、両眉および両頰に丘状の黄色湿疹があり、 べたついている。 Aさんは 「沐浴は夫が毎日、ガーゼのハンカチを使って石鹸でしっかり洗っています。 沐浴後 は母乳を飲ませています」と話す。 児の排尿は8~10回/日、 排便は2~3回 / 日程度 である。

問題53
助産師のAさんへの助言で適切なのはどれか。

1. 人工乳を追加する。
2. 湿疹の部位は手で洗う。
3. 肛門刺激を1日1回行う。
4. 沐浴後は白湯を飲ませる。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:人工乳を追加する。(×不正解)
→ 体重増加が良好であり、母乳栄養が確立しているため、人工乳の追加は不要です。解答2:湿疹の部位は手で洗う。(〇正解)
→ 石鹸でゴシゴシ洗うと、皮膚のバリア機能が低下するため、手で優しく洗うように指導します。解答3:肛門刺激を1日1回行う。(×不正解)
→ 排便が2~3回/日程度であり、便秘ではないため、肛門刺激は不要です。解答4:沐浴後は白湯を飲ませる。(×不正解)
→ 母乳栄養児に、哺乳量が増加する可能性があるため、白湯は不要です。

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問題54
Aさんは 「夫は妊娠中は上の子とよく遊んでくれましたが、 退院してからは生まれた子を特に可愛がります。 上の子が夫に抱っこをせがんだら応じますが、自分から上の子を抱っこすることはありません。 上の子をもっと抱っこしてあげてほしいと夫には伝えています」と話す。 夫によるAさんや第1子への暴力的な言動はない。Aさんは1年間の育児休業を取得予定である。このときの助産師のAさんへの対応で適切なのはどれか。

1. 要保護児童対策地域協議会とAさんの情報を共有することを伝える。
2. Aさんと夫それぞれの家族への思いについて情報収集を継続する。
3. 第1子の一時預かり事業の利用を勧める。
4. 児童相談所への相談を勧める。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:要保護児童対策地域協議会とAさんの情報を共有することを伝える。(×不正解)
→ 現状では、Aさんや第1子に対する虐待やネグレクトの兆候は見られず、要保護児童対策地域協議会への情報共有は適切ではありません。解答2:Aさんと夫それぞれの家族への思いについて情報収集を継続する。(〇正解)
→ 夫の行動は、第1子への関わり方の変化であり、Aさんが不安を感じている状況です。Aさんと夫それぞれの思いや状況を把握し、今後の支援に繋げるために情報収集を継続することが重要です。解答3:第1子の一時預かり事業の利用を勧める。(×不正解)
→ 第1子への直接的な支援も重要ですが、まずは家族関係の調整や、Aさん自身の不安軽減に焦点を当てることが優先されます。解答4:児童相談所への相談を勧める。(×不正解)
→ 現状では、第1子に対する虐待やネグレクトの兆候は見られず、児童相談所への相談は適切ではありません。

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次の文を読み55 の問いに答えよ。
A さん (39歳、 初妊婦) は2年前から不妊治療を受け、2回目の体外受精後に妊娠した。 既往歴および家族歴ともに特記すべきことはない。 Aさんは妊娠10週の妊婦健康診査で産科外来を訪れ、 妊娠経過は順調であった。 外来助産師に「不妊治療で妊娠した場合は、 出生前検査を受けた方がよいのでしょうか。 妊娠した友人は非侵襲的出生前遺伝学的検査 〈NIPT> を受けた人が多いです」と話す。

問題55
このときのAさんへの対応で適切なのはどれか。

1. 「ご友人の出生前検査の経験を詳しく教えてください」
2. 「Aさんの年齢から出生前検査を受けることをお勧めします」
3. 「不妊治療で妊娠した女性の出生前検査の受検割合をお伝えしますね」
4. 「Aさんが出生前検査を受けるかどうか考える理由をお話しいただけますか」

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:「ご友人の出生前検査の経験を詳しく教えてください」(×不正解)
→ 情報収集も大切ですが、まずはAさんの気持ちを確認することが優先です。解答2:「Aさんの年齢から出生前検査を受けることをお勧めします」(×不正解)
→ 年齢はリスク因子の一つですが、検査を勧めるのではなく、Aさんの意思決定を支援します。解答3:「不妊治療で妊娠した女性の出生前検査の受検割合をお伝えしますね」(×不正解)
→ 情報提供も大切ですが、まずはAさんの気持ちを確認することが優先です。解答4:「Aさんが出生前検査を受けるかどうか考える理由をお話しいただけますか」(〇正解)
→ Aさんの価値観や考えを理解し、意思決定を支援することが重要です。

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午後問題(55問)

問題1
性的暴力について正しいのはどれか。
1. 性的暴力は心的外傷後ストレス障害 〈PTSD〉のリスク因子になる。
2. 性的暴力の被害者支援の原則は性被害の詳細な聞き取りである。
3. 交際相手との間の不同意性交は性的暴力にあたらない。
4. 性的暴力の加害者は、全く知らない人が最も多い。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:性的暴力は心的外傷後ストレス障害 〈PTSD〉のリスク因子になる。(〇正解)
→ 性的暴力は、被害者に深刻な心理的影響を与え、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のリスク因子となります。解答2:性的暴力の被害者支援の原則は性被害の詳細な聞き取りである。(×不正解)
→ 被害者支援の原則は、被害者の安全確保、秘密保持、意思決定の尊重、エンパワメントなどです。詳細な聞き取りは、被害者の意向を尊重し、精神的な負担を考慮しながら慎重に行う必要があります。解答3:交際相手との間の不同意性交は性的暴力にあたらない。(×不正解)
→ 交際関係の有無にかかわらず、同意のない性行為は性的暴力にあたります。同意は自由意思によるものでなければなりません。解答4:性的暴力の加害者は、全く知らない人が最も多い。(×不正解)
→ 性的暴力の加害者は、配偶者、恋人、友人、家族など、被害者の知り合いであることが多いです。

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問題2
骨盤入口面の形態を図に示す。
108回助産師国家試験問題の午後2問画像女性型はどれか。

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:(×不正解)
→ 女性型の骨盤は、円形に近い形状で、入口部が広くなっています。解答2:(×不正解)
→ 女性型の骨盤は、円形に近い形状で、入口部が広くなっています。解答3:(×不正解)
→ 女性型の骨盤は、円形に近い形状で、入口部が広くなっています。解答4:(〇正解)
→ 女性型の骨盤は、分娩に適した形状で、入口部は円形に近く、全体的に広くなっています。

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問題3
乳癌の自己検診で正しいのはどれか。
1.年1回行う。
2. 触診は立位で行う。
3. 視診は鏡に映して行う。
4. 視診は片腕を上げた姿勢で行う。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:年1回行う。(×不正解)
→ 乳癌の自己検診は、月1回程度、定期的に行うことが推奨されています。解答2:触診は立位で行う。(×不正解)
→ 触診は、立位と仰臥位(仰向け)の両方で行うことが推奨されます。解答3:視診は鏡に映して行う。(〇正解)
→ 視診は、鏡の前で両腕を上げた状態や、力を入れた状態で行い、乳房の形や皮膚の変化を観察します。解答4:視診は片腕を上げた姿勢で行う。(×不正解)
→ 視診は、両腕を上げて行い、乳房全体の観察を行います。

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問題4
卵巣過剰刺激症候群について正しいのはどれか。
1. 出血傾向となる。
2.血管透過性が低下する。
3. プロゲステロンの上昇によって発症する。
4. hCG 〈ヒト絨毛性ゴナドトロピン〉 製剤の投与が発症の契機となる。

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:出血傾向となる。(×不正解)
→ 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)では、血管透過性が亢進し、血液濃縮が起こるため、血栓傾向となります。解答2:血管透過性が低下する。(×不正解)
→ 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)では、血管透過性が亢進し、血管内の水分やタンパク質が血管外に漏れ出します。解答3:プロゲステロンの上昇によって発症する。(×不正解)
→ 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は、主にhCG投与後の卵巣の過剰な反応によって引き起こされます。解答4:hCG 〈ヒト絨毛性ゴナドトロピン〉 製剤の投与が発症の契機となる。(〇正解)
→ hCG製剤は、排卵誘発に使用される薬剤であり、卵巣を刺激して多数の卵胞を成熟させるため、OHSSの発症リスクを高めます。

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問題5
妊娠に伴う呼吸数と機能的残気量の変化の組合せで正しいのはどれか。
機能的残気量
呼吸数
1. 増加する。
増加する。
2. 増加する。
低下する。
3. 低下する。
増加する。
4. 低下する。
低下する。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:機能的残気量 増加する。呼吸数 増加する。(×不正解)
→ 妊娠中は、子宮が大きくなることで横隔膜が押し上げられ、機能的残気量は減少します。解答2:機能的残気量 増加する。呼吸数 低下する。(×不正解)
→ 妊娠中は、子宮が大きくなることで横隔膜が押し上げられ、機能的残気量は減少します。解答3:機能的残気量 低下する。呼吸数 増加する。(〇正解)
→ 妊娠中は、子宮が大きくなることで横隔膜が押し上げられ、機能的残気量は減少します。また、胎児への酸素供給を増やすため、呼吸数は増加します。解答4:機能的残気量 低下する。呼吸数 低下する。(×不正解)
→ 妊娠中は、子宮が大きくなることで横隔膜が押し上げられ、機能的残気量は減少します。

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問題6
在胎 20 週ころの胎児の形態と発育の説明で正しいのはどれか。
1. 開眼する。
2. 頭髪が認められる。
3. 皮膚の透明度が増す。
4. 老人様顔貌が消失する。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:開眼する。(×不正解)
→ 胎児の開眼は、通常26週以降に見られるようになります。解答2:頭髪が認められる。(〇正解)
→ 在胎20週頃には、胎児の頭部に産毛が生え始めます。解答3:皮膚の透明度が増す。(×不正解)
→ 皮下脂肪が蓄積し始めるため、皮膚の透明度は減少します。解答4:老人様顔貌が消失する。(×不正解)
→ 老人様顔貌は、皮下脂肪が少ないために見られるもので、妊娠後期になるにつれて脂肪が蓄積されることで消失します。

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問題7
発育・発達が順調な乳幼児の社会性の発達の評価において、人見知りが始まる時
期に最も近いのはどれか。
1. 生後2か月
2. 生後6か月
3. 生後12か月
4. 生後18か月

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:生後2か月(×不正解)
→ 生後2ヶ月では、まだ人見知りは一般的ではありません。解答2:生後6か月(〇正解)
→ 人見知りは、一般的に生後6〜8ヶ月頃に始まります。解答3:生後12か月(×不正解)
→ 生後12ヶ月では、人見知りはピークを過ぎていることが多いです。解答4:生後18か月(×不正解)
→ 生後18ヶ月では、ほとんどの場合、人見知りは見られなくなります。

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問題8
クラウス, M. H. とケネル, J. H. が提唱した母子相互作用で生じるエントレイン
メントにおける新生児の行動で正しいのはどれか。
1. 母親があやすと笑う。
2. 母親の行動を目で追いかける。
3. 母親の話しかけに反応するように同調して自分の身体を動かす。
4. 母親が指で新生児の手掌に触れると新生児は母親の指を握りしめる。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:母親があやすと笑う。(×不正解)
→ これは社会的微笑であり、エントレインメントとは異なります。解答2:母親の行動を目で追いかける。(×不正解)
→ 新生児の視力はまだ発達段階にあります。解答3:母親の話しかけに反応するように同調して自分の身体を動かす。(〇正解)
→ エントレインメントとは、母子の相互作用において、行動や生理的リズムが同調する現象を指します。解答4:母親が指で新生児の手掌に触れると新生児は母親の指を握りしめる。(×不正解)
→ これは把握反射であり、エントレインメントとは異なります。

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問題9
分娩予定日の算出で正しいのはどれか。
1. 人工授精の施行日に280日を加える。
2. 基礎体温の高温相の2日目に266日を加える。
3. 体外受精・新鮮胚移植の採卵日に266日を加える。
4. hMG-hCG療法のhCG 〈ヒト絨毛性ゴナドトロピン〉 製剤投与日に280日を
加える。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:人工授精の施行日に280日を加える。(×不正解)
→ 人工授精の場合は最終月経から計算する方法が一般的です。解答2:基礎体温の高温相の2日目に266日を加える。(×不正解)
→ 排卵日を特定して計算しますが、高温相の2日目という特定の日付を使うわけではありません。解答3:体外受精・新鮮胚移植の採卵日に266日を加える。(〇正解)
→ 体外受精では採卵日が排卵日に相当するため、採卵日に266日を加えることで分娩予定日を算出します。解答4:hMG-hCG療法のhCG 〈ヒト絨毛性ゴナドトロピン〉 製剤投与日に280日を加える。(×不正解)
→ hCG製剤投与日は排卵を誘発する日であるため、280日を加えるのは適切ではありません。

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問題10
Aさん(38歳、初産婦) は妊娠28週に妊婦健康診査のため来院した。 身長
162cm、体重69kg (非妊時体重62kg)、 血圧128/62mmHg、 尿蛋白(-)、尿糖
(一)、子宮底長 24cm。 超音波検査で子宮頸管長38mm。 Aさんは「夕方おなかが
張ることがあるが、 痛みはなく少し座っているとおさまります」と話す。
このときのAさんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。
1. 子宮頸管長の短縮が認められる。
2. 子宮底長は妊娠週数に比べて小さい。
3. 体重増加量が推奨基準を逸脱している。
4. Braxton-Hicks 〈ブラクストン-ヒックス〉 収縮が出現している。

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:子宮頸管長の短縮が認められる。(×不正解)
→ 妊娠28週では、子宮頸管長は通常30mm以上が正常範囲とされています。解答2:子宮底長は妊娠週数に比べて小さい。(×不正解)
→ 子宮底長は妊娠週数(±2cm程度)が目安とされます。解答3:体重増加量が推奨基準を逸脱している。(×不正解)
→ AさんのBMIは標準範囲内であり、妊娠中の体重増加も許容範囲内です。解答4:Braxton-Hicks 〈ブラクストン-ヒックス〉 収縮が出現している。(〇正解)
→ Braxton-Hicks収縮は、妊娠中に時々起こる不規則な子宮収縮であり、痛みを伴わないことが多いです。

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問題11
双胎妊娠について正しいのはどれか。
1. 二絨毛膜双胎は二卵性双胎と診断する。
2. 胎嚢が2つあれば二絨毛膜双胎と診断する。
3. 単胎妊娠に比べて胎児形態異常の発生頻度は低い。
4. 膜性診断ができない場合は二絨毛膜双胎として管理する。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:二絨毛膜双胎は二卵性双胎と診断する。(×不正解)
→ 二絨毛膜双胎は、ほとんどの場合二卵性双胎ですが、まれに一卵性双胎でも二絨毛膜性となることがあります。正確な診断には、超音波検査による膜性診断が必要です。解答2:胎嚢が2つあれば二絨毛膜双胎と診断する。(〇正解)
→ 妊娠初期の超音波検査で胎嚢が2つ確認できれば、二絨毛膜二羊膜双胎と診断できます。ただし、その後の検査で膜性が変化することもあるため、注意が必要です。解答3:単胎妊娠に比べて胎児形態異常の発生頻度は低い。(×不正解)
→ 双胎妊娠は、単胎妊娠に比べて胎児形態異常の発生頻度が高いことが知られています。解答4:膜性診断ができない場合は二絨毛膜双胎として管理する。(×不正解)
→ 膜性診断ができない場合は、より慎重な管理が必要です。単絨毛膜双胎の合併症リスクが高いため、注意深い経過観察が必要となります。

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問題12
A さん(32歳、 初産婦) は陣痛開始から12時間が経過した。 このときの内診所見
は、子宮口7cm 開大、 展退度80%、 Station ±0、 小泉門は触れず、 大泉門が先進
部として触れた。
この場合に予測される骨盤通過面はどれか。
1. 小斜径周囲面
2. 前後径周囲面
3. 大斜径周囲面
4. 気管頭頂径周囲面

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:小斜径周囲面(×不正解)
→ 小斜径は通常、頭位で小泉門が先進する場合に通過する骨盤の径です。解答2:前後径周囲面(〇正解)
→ 大泉門が先進している(額位)場合、児頭は回旋せずに骨盤の前後径に沿って下降しようとしていると考えられます。解答3:大斜径周囲面(×不正解)
→ 大斜径は、児頭回旋異常の際に問題となる骨盤の径です。解答4:気管頭頂径周囲面(×不正解)
→ 気管頭頂径は、骨盤位分娩の際に児頭が通過する際の指標となる径です。

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問題13
養親となることを希望している者への特別養子縁組制度の説明で正しいのはどれか。
1. 「養親は育児休業を取得できません」
2.「実親が育てたいと言った場合は、 実親の元に戻ります」
3. 「原則、 養子になった子どもとの親子関係は解消できません」
4. 「将来子どもが戸籍を見ると、 養子であることが分かります」

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:「養親は育児休業を取得できません」(×不正解)
→ 養親も実親と同様に、育児休業を取得する権利があります。解答2:「実親が育てたいと言った場合は、 実親の元に戻ります」(×不正解)
→ 特別養子縁組は、実親との法的な親子関係を解消し、養親との間に新たな親子関係を築く制度です。原則として、実親の意向で容易に覆ることはありません。解答3:「原則、 養子になった子どもとの親子関係は解消できません」(〇正解)
→ 特別養子縁組は、実子と同様の安定した親子関係を築くことを目的としているため、原則として離縁は認められません。解答4:「将来子どもが戸籍を見ると、 養子であることが分かります」(×不正解)
→ 特別養子縁組の場合、戸籍には実子として記載されるため、養子縁組の事実は通常は分かりません。

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問題14
母体の致死率が高く、 妊娠を避けるべき循環器系の病態はどれか。
1. 肺高血圧症
2. 肺血栓塞栓症の既往
3. 心室中隔欠損症の修復後
4. NYHA 心機能分類I度の心不全

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:肺高血圧症(〇正解)
→ 肺高血圧症は、妊娠により心臓への負担が著しく増大し、母体死亡率が非常に高い病態です。妊娠は禁忌とされています。解答2:肺血栓塞栓症の既往(×不正解)
→ 肺血栓塞栓症の既往がある場合、妊娠中に再発のリスクが高まりますが、適切な管理により妊娠・出産が可能な場合もあります。解答3:心室中隔欠損症の修復後(×不正解)
→ 心室中隔欠損症が手術により修復されていれば、通常は妊娠・出産に大きな問題はありません。解答4:NYHA 心機能分類I度の心不全(×不正解)
→ NYHA心機能分類I度の心不全は、日常生活に制限がない程度の心不全であり、妊娠のリスクは比較的低いとされています。

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問題15
妊娠糖尿病の妊娠管理で正しいのはどれか。
1. 食事療法として2分食を指導する。
2. 薬物療法としてインスリン療法を行う。
3. 薬物療法として経口血糖降下薬を内服する。
4. 食前血糖 120mg/dL以下を目指して指導する。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:食事療法として2分食を指導する。(×不正解)
→ 妊娠糖尿病の食事療法は、一般的に1日5~6回に分けて食事を摂る分割食が推奨されます。解答2:薬物療法としてインスリン療法を行う。(〇正解)
→ 妊娠糖尿病の薬物療法としては、インスリン療法が第一選択となります。経口血糖降下薬は、胎児への影響が懸念されるため、原則として使用されません。解答3:薬物療法として経口血糖降下薬を内服する。(×不正解)
→ 妊娠糖尿病では、経口血糖降下薬は原則として使用されません。解答4:食前血糖 120mg/dL以下を目指して指導する。(×不正解)
→ 妊娠糖尿病の血糖コントロール目標は、食前血糖100mg/dL以下、食後2時間血糖120mg/dL以下とされています。

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問題16
A ちゃん(4歳、 男児) は幼稚園通園中である。 有意語の発語が少なく指示が通
じにくい、 ごっこ遊びをしない、興味を持つおもちゃが限定されている、といった
特徴から自閉スペクトラム症と診断されている。 最近、 不機嫌になって対応に困る
ことが多くなり、両親はAちゃんとの関わり方に悩んでいる様子である。
児への関わり方の指導で適切なのはどれか。
1. 遊びの場になるべく多種類のおもちゃを置いておく。
2. 興奮状態になった場合は1人になれる場所に誘導する。
3. Aちゃんに理解できないことは明確な言葉で繰り返し伝える。
4. Aちゃんの機嫌をみてその日のスケジュールをこまめに変更する。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:遊びの場になるべく多種類のおもちゃを置いておく。(×不正解)
→ 自閉スペクトラム症のある子どもは、多すぎる刺激に圧倒されやすいことがあります。解答2:興奮状態になった場合は1人になれる場所に誘導する。(〇正解)
→ 自閉スペクトラム症のある子どもは、感覚過敏やコミュニケーションの困難さから、興奮状態になることがあります。クールダウンスペースを提供することで、パニックを防ぎ、自己調整を促すことができます。解答3:Aちゃんに理解できないことは明確な言葉で繰り返し伝える。(×不正解)
→ 自閉スペクトラム症のある子どもは、言葉の理解が難しいことがあります。視覚的な支援を活用したり、具体的な指示を出す方が効果的な場合があります。解答4:Aちゃんの機嫌をみてその日のスケジュールをこまめに変更する。(×不正解)
→ 自閉スペクトラム症のある子どもは、予測できない変更に不安を感じやすいことがあります。

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問題17
低出生体重児について正しいのはどれか。
1. 令和3年(2021年) の低出生体重児の割合は全出生の5%である。
2. 低出生体重児の予後は在胎週数と相関しない。
3. 3歳までに成長曲線を上回る。
4. 成人後の肥満に関連がある。

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:令和3年(2021年) の低出生体重児の割合は全出生の5%である。(×不正解)
→ 令和3年(2021年)の低出生体重児の割合は約9.5%です。解答2:低出生体重児の予後は在胎週数と相関しない。(×不正解)
→ 低出生体重児の予後は、在胎週数とも強く相関します。解答3:3歳までに成長曲線を上回る。(×不正解)
→ 低出生体重児の多くは、3歳頃までに成長曲線に追いつきますが、全員がそうではありません。解答4:成人後の肥満に関連がある。(〇正解)
→ 低出生体重児は、成人後にメタボリックシンドロームや2型糖尿病などの生活習慣病のリスクが高いことが知られています。

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問題18
高校2年生を対象に、 将来の妊娠も視野に入れた健康づくりをテーマに助産師が
健康教育を行うことになった。
説明で適切なのはどれか。
1. 「バランスのよい食事で適正な体重を維持しましょう」
2. 「スポーツは1日60分、 1週間300分を目安に行いましょう」
3. 「結婚したら、 女性は速やかにかかりつけの婦人科医院をつくりましょう」
4.「幼児期に風しんワクチンを受けていても妊娠初期に再度接種しましょう」

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:「バランスのよい食事で適正な体重を維持しましょう」(〇正解)
→ 妊娠適齢期の女性にとって、バランスの取れた食事と適正な体重維持は、将来の妊娠に備える上で非常に重要です。解答2:「スポーツは1日60分、 1週間300分を目安に行いましょう」(×不正解)
→ 運動は健康維持に重要ですが、過度な運動は月経不順や無月経の原因となる可能性があります。解答3:「結婚したら、 女性は速やかにかかりつけの婦人科医院をつくりましょう」(×不正解)
→ 結婚の有無に関わらず、定期的な婦人科検診は重要です。解答4:「幼児期に風しんワクチンを受けていても妊娠初期に再度接種しましょう」(×不正解)
→ 風疹ワクチンは妊娠中は接種できません。妊娠前に抗体価を確認し、必要であればワクチン接種を推奨します。

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問題19
A病院は母体・胎児集中治療室 〈MFICU> を持たない総合病院である。
A 病院の産科病棟の管理で正しいのはどれか。
1. 空床に他科の患者を受け入れることができる。
2. 助産師の配置人数は診療報酬で規定されている。
3. 母児同室をする病室の床面積は診療報酬で規定されている。
4. 正常新生児6名に1名の看護職員を配置しなければならない。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:空床に他科の患者を受け入れることができる。(〇正解)
→ MFICUを持たない総合病院の場合、産科病棟の空床に他科の患者を受け入れることが可能な場合があります。ただし、感染症のリスクなどを考慮し、慎重な判断が必要です。解答2:助産師の配置人数は診療報酬で規定されている。(×不正解)
→ 助産師の配置人数は診療報酬で規定されていますが、MFICUの有無は直接的な影響を与えません。解答3:母児同室をする病室の床面積は診療報酬で規定されている。(×不正解)
→ 母児同室をする病室の床面積は、診療報酬ではなく、医療法などで基準が定められています。解答4:正常新生児6名に1名の看護職員を配置しなければならない。(×不正解)
→ 新生児に対する看護職員の配置基準は、医療法等で定められていますが、正常新生児6名に1名という具体的な数字は規定されていません。

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&問題20
出産扶助について適切なのはどれか。
1. 自宅分娩は支給対象外である。
2. 分娩介助費は実費で支給される。
3. 分娩前の処置は支給対象ではない。
4. 分娩後の衛生材料は現物支給される。

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:自宅分娩は支給対象外である。(×不正解)
→ 出産扶助は、病院や診療所だけでなく、自宅分娩の場合も支給対象となります。解答2:分娩介助費は実費で支給される。(×不正解)
→ 出産扶助の分娩介助費は、定められた基準額内で支給されます。解答3:分娩前の処置は支給対象ではない。(〇正解)
→ 出産扶助は、分娩に関連する費用を支援するものであり、妊娠中の診断や検査などの分娩前の処置は、原則として支給対象外です。解答4:分娩後の衛生材料は現物支給される。(×不正解)
→ 出産扶助は、原則として現金で支給されます。

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問題21
RhD 式血液型不適合妊娠で胎児水腫が認められた。
このとき、胎児水腫を引き起こした免疫グロブリンはどれか。
1. IgA
2. IgD
3. IgE
4. IgG
5. IgM

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:IgA(×不正解)
→ IgAは主に粘膜免疫に関与し、胎盤を通過しません。解答2:IgD(×不正解)
→ IgDの機能はまだ完全には解明されていませんが、胎盤を通過しません。解答3:IgE(×不正解)
→ IgEはアレルギー反応に関与し、胎盤を通過しますが、RhD式血液型不適合妊娠には直接関与しません。解答4:IgG(〇正解)
→ IgGは唯一胎盤を通過できる免疫グロブリンであり、RhD式血液型不適合妊娠の場合、母体で産生された抗RhD抗体(IgG)が胎盤を通過して胎児の赤血球を破壊し、胎児貧血や胎児水腫を引き起こします。解答5:IgM(×不正解)
→ IgMは分子量が大きく、胎盤を通過できません。

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問題22
発熱を主訴に母乳外来を再診した産後4週の母親。 産科医師の診察でインフルエ
ンザと診断され、抗インフルエンザウイルス薬(オセルタミビルリン酸塩)が処方さ
れた。
今後の授乳について助産師の説明で適切なのはどれか。
1.「人工乳を補足しましょう」
2. 「内服前に授乳しましょう」
3. 「今までどおり授乳しましょう」
4.「搾乳した母乳を飲ませましょう」
5.「一度冷凍した母乳を解凍して飲ませましょう」

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:「人工乳を補足しましょう」(×不正解)
→ オセルタミビルは母乳への移行がわずかであり、通常は授乳を中断する必要はありません。解答2:「内服前に授乳しましょう」(×不正解)
→ 服用時間と授乳時間を特に考慮する必要はありません。解答3:「今までどおり授乳しましょう」(〇正解)
→ オセルタミビルの添付文書には、授乳に関する注意喚起は特に記載されていません。母乳への移行はごくわずかであり、乳児への影響は少ないと考えられています。解答4:「搾乳した母乳を飲ませましょう」(×不正解)
→ 直接授乳を避ける必要はありません。解答5:「一度冷凍した母乳を解凍して飲ませましょう」(×不正解)
→ 新たに搾乳する必要はありません。

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問題23
避妊指導における GATHER 法の説明で正しいのはどれか。
1. 集合教育の手法である。
2. 全ての要素を順番に行う必要がある。
3. 緊急避妊薬の指導に特化した手法である。
4. 対象者の年齢に関係なく同じ情報を提供する。
5. 避妊指導におけるカウンセリング手法である。

解答(クリック)
正答:5
解説:
解答1:集合教育の手法である。(×不正解)
→ GATHER法は個別カウンセリングの手法です。解答2:全ての要素を順番に行う必要がある。(×不正解)
→ GATHER法は、対象者の状況に合わせて柔軟に要素を組み合わせることが重要です。解答3:緊急避妊薬の指導に特化した手法である。(×不正解)
→ GATHER法は、一般的な避妊指導にも活用できます。解答4:対象者の年齢に関係なく同じ情報を提供する。(×不正解)
→ 対象者の年齢、知識、経験、価値観に合わせて情報提供する必要があります。解答5:避妊指導におけるカウンセリング手法である。(〇正解)
→ GATHER法は、避妊指導におけるカウンセリングのプロセスを体系化したものです (Greet, Ask, Tell, Help, Explain, Return)。

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問題24
新生児真性メレナの原因はどれか。
1. 壊死性腸炎
2. 母体血の嚥下
3.急性胃粘膜病変
4. ミルクアレルギー
5. ビタミンKの欠乏

解答(クリック)
正答:5
解説:
解答1:壊死性腸炎(×不正解)
→ 壊死性腸炎は重篤な疾患で血便をきたしますが、必ずしもメレナとは限りません。解答2:母体血の嚥下(×不正解)
→ 母体血の嚥下は仮性メレナ(血液が消化されていない)の原因となります。解答3:急性胃粘膜病変(×不正解)
→ 新生児メレナの原因となりえますが、頻度としては高くありません。解答4:ミルクアレルギー(×不正解)
→ミルクアレルギーも血便の原因になりますが、真性メレナを起こすことは少ないです。解答5:ビタミンKの欠乏(〇正解)
→ ビタミンK欠乏性出血病は、新生児メレナの原因となります。ビタミンKは血液凝固因子を生成するのに必要なため、欠乏すると消化管出血を起こしやすくなります。

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問題25
重篤な新生児黄疸による急性ビリルビン脳症の第1期に認められる臨床症状はど
れか。
1. 眼振
2. 眼瞼下垂
3. 後弓反張
4.胆汁性嘔吐
5. Moro 〈モロー〉反射の減弱

解答(クリック)
正答:5
解説:
解答1:眼振(×不正解)
→ 眼振は、ビリルビン脳症の進行期に見られる症状です。解答2:眼瞼下垂(×不正解)
→ 眼瞼下垂は、ビリルビン脳症の進行期に見られる症状です。解答3:後弓反張(×不正解)
→ 後弓反張は、ビリルビン脳症の進行期に見られる症状です。解答4:胆汁性嘔吐(×不正解)
→ 胆汁性嘔吐は、腸閉塞など消化器系の異常を示唆する症状です。解答5:Moro 〈モロー〉反射の減弱(〇正解)
→ 急性ビリルビン脳症の第1期には、哺乳不良、傾眠傾向、Moro反射の減弱などがみられます。

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問題26
A助産師は、 3年前に助産所を開設し、 セミオープンシステムを導入している。
半年前から、 妊婦と子育て中の母親が交流できる子育てサロンを新たに開始した。
A 助産師は、妊産婦に助産所をより広く周知するためにホームページを見直すこ
とにした。
助産所のホームページに掲載が禁止されているのはどれか。
1. A助産師がサロンに参加した母親に依頼した体験談の記事
2. セミオープンシステムの説明
3. 子育てサロンの開催日時
4. 助産所の分娩費用
5. 嘱託医師の氏名

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:A助産師がサロンに参加した母親に依頼した体験談の記事(〇正解)
→ 医療広告ガイドラインにおいて、個人の体験談は、誇大広告や虚偽広告につながる可能性があるため、原則として禁止されています。解答2:セミオープンシステムの説明(×不正解)
→ セミオープンシステムは、助産所のサービス内容を説明する上で必要な情報です。解答3:子育てサロンの開催日時(×不正解)
→ 子育てサロンの情報は、地域住民への情報提供として有益です。解答4:助産所の分娩費用(×不正解)
→ 分娩費用は、医療費に関する情報として、患者の選択を支援するために必要な情報です。解答5:嘱託医師の氏名(×不正解)
→ 嘱託医師の氏名は、医療機関の信頼性を示す情報として掲載可能です。

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問題27
閉経以降の女性に生じる身体変化の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 骨吸収は低下する。
2. 骨形成は低下する。
3. 中性脂肪は上昇する。
4. HDLコレステロールは上昇する。
5. LDLコレステロールは上昇する。

解答(クリック)
正答:3,5
解説:
解答1:骨吸収は低下する。(×不正解)
→ 閉経後、エストロゲンの分泌が低下することで、骨吸収は 促進 されます。骨吸収が骨形成を上回ることで、骨粗鬆症のリスクが高まります。解答2:骨形成は低下する。(×不正解)
→ 閉経後、エストロゲンの分泌が低下することで、骨形成も 低下 しますが、骨吸収の亢進の方が影響が大きいです。解答3:中性脂肪は上昇する。(〇正解)
→ 閉経後、エストロゲンの分泌が低下することで、脂質代謝に変化が生じ、中性脂肪が 上昇 しやすくなります。解答4:HDLコレステロールは上昇する。(×不正解)
→ 閉経後、エストロゲンの分泌が低下することで、HDLコレステロールは 低下 しやすくなります。解答5:LDLコレステロールは上昇する。(〇正解)
→ 閉経後、エストロゲンの分泌が低下することで、LDLコレステロールは 上昇 しやすくなります。動脈硬化のリスクが高まります。

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問題28
性染色体の数の異常を示すのはどれか。 2つ選べ。
1. アンドロゲン不応症
2. Turner〈ターナー〉症候群
3. Sheehan 〈シーハン〉症候群
4. Rokitansky 〈ロキタンスキー〉症候群
5. Klinefelter〈クラインフェルター> 症候群

解答(クリック)
正答:2,5
解説:
解答1:アンドロゲン不応症(×不正解)
→ アンドロゲン不応症は、アンドロゲンの受容体の異常によって起こる疾患であり、性染色体の数には異常はありません。解答2:Turner〈ターナー〉症候群(〇正解)
→ ターナー症候群は、X染色体が1本しかない(XO)ことによって起こる疾患です。解答3:Sheehan 〈シーハン〉症候群(×不正解)
→ シーハン症候群は、分娩時の大量出血などが原因で下垂体が虚血状態になり、機能が低下する疾患です。性染色体の数には異常はありません。解答4:Rokitansky 〈ロキタンスキー〉症候群(×不正解)
→ ロキタンスキー症候群は、ミュラー管の形成不全により子宮や膣が欠損または低形成となる疾患です。性染色体の数には異常はありません。解答5:Klinefelter〈クラインフェルター> 症候群(〇正解)
→ クラインフェルター症候群は、X染色体が複数本存在する(XXYなど)ことによって起こる疾患です。

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問題29
尖圭コンジローマについて正しいのはどれか。 2つ選べ。
1. リンパ節腫脹を生じる。
2. 血液検査によって診断する。
3.治療には抗菌薬を内服する。
4. 予防法としてワクチン接種がある。
5. 外陰部の病変には外用薬を塗布する。

解答(クリック)
正答:4,5
解説:
解答1:リンパ節腫脹を生じる。(×不正解)
→ 尖圭コンジローマでは、通常リンパ節腫脹は生じません。解答2:血液検査によって診断する。(×不正解)
→ 尖圭コンジローマは、視診や組織検査によって診断します。解答3:治療には抗菌薬を内服する。(×不正解)
→ 尖圭コンジローマは、ウイルス感染症であるため抗菌薬は無効です。解答4:予防法としてワクチン接種がある。(〇正解)
→ 尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチン接種が予防法として有効です。解答5:外陰部の病変には外用薬を塗布する。(〇正解)
→ 尖圭コンジローマの治療には、外陰部の病変にイミキモドなどの外用薬を塗布する方法があります。

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問題30
羊膜で正しいのはどれか。 2つ選べ。
1. 血管がない。
2. 羊水を分泌する。
3. 胎生42日目に形成される。
4. エストロゲンが分泌される。
5. 子宮内膜から分化したものである。

解答(クリック)
正答:1,2
解説:
解答1:血管がない。(〇正解)
→ 羊膜には血管がありません。羊膜は、胎児側の組織であり、胎盤を構成する絨毛膜とは異なり血管構造を持ちません。解答2:羊水を分泌する。(〇正解)
→ 羊膜は、羊水の産生に関与しています。解答3:胎生42日目に形成される。(×不正解)
→ 羊膜は、胎生早期に形成されます。解答4:エストロゲンが分泌される。(×不正解)
→ エストロゲンは主に胎盤で産生されます。解答5:子宮内膜から分化したものである。(×不正解)
→ 羊膜は、受精卵が着床後に分化する組織であり、子宮内膜そのものから分化するわけではありません。

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問題31
母性健康管理指導事項連絡カードについて正しいのはどれか。 2つ選べ。
1. 母体保護法に規定されている。
2. 措置が必要となる症状に産後の不安がある。
3. 措置が必要な期間を延長する場合は新たに発行する。
4. 必要な措置を講じることは事業主の努力義務である。
5. 女性従業者は診断書を添えて事業主に必要な措置を申請する。

解答(クリック)
正答:2,3
解説:
解答1:母体保護法に規定されている。(×不正解)
→ 母性健康管理指導事項連絡カードは、労働基準法に規定されています。解答2:措置が必要となる症状に産後の不安がある。(〇正解)
→ 母性健康管理指導事項連絡カードは、妊娠中および産後1年以内の女性労働者が対象です。産後の不安も、措置が必要となる症状に含まれます。解答3:措置が必要な期間を延長する場合は新たに発行する。(〇正解)
→ 措置が必要な期間を延長する場合は、改めて医師等の指示を受け、新たな母性健康管理指導事項連絡カードを発行する必要があります。解答4:必要な措置を講じることは事業主の努力義務である。(×不正解)
→ 必要な措置を講じることは事業主の 義務 です。解答5:女性従業者は診断書を添えて事業主に必要な措置を申請する。(×不正解)
→ 女性従業者は、医師等の指示が記載された母性健康管理指導事項連絡カードを事業主に提出し、必要な措置を申請します。診断書ではありません。

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問題32
A さん(40歳、 初産婦) は、 骨盤位のため38週0日に帝王切開で分娩する方針に
なった。 非妊時のBMI30、 喫煙者であることから、静脈血栓塞栓症の発症を予防
するため、術後に抗凝固療法が予定されている。
Aさんに手術後に行う対応で適切なのはどれか。 2つ選べ。
1. 直接授乳の中止
2. 臥床時の頭部挙上
3.3日間のベッド上安静
4. 間欠的空気圧迫法の実施
5. 初回歩行時の助産師の付き添い

解答(クリック)
正答:4,5
解説:
解答1:直接授乳の中止(×不正解)
→ 抗凝固薬の種類によっては、授乳を継続できる場合があります。医師の指示を確認することが重要です。解答2:臥床時の頭部挙上(×不正解)
→ 術後の呼吸状態を改善するために頭部を挙上することは有効ですが、静脈血栓塞栓症の予防には直接的な効果はありません。解答3:3日間のベッド上安静(×不正解)
→ 長期臥床は静脈血栓塞栓症のリスクを高めるため、早期離床が推奨されます。解答4:間欠的空気圧迫法の実施(〇正解)
→ 間欠的空気圧迫法は、下肢の血流を促進し、静脈血栓塞栓症を予防するために有効です。解答5:初回歩行時の助産師の付き添い(〇正解)
→ 術後の初回歩行時は、転倒のリスクがあるため、助産師が付き添い、安全を確保する必要があります。

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問題33
A さん(25歳、 初産婦) は、 10年前にてんかんと診断され、抗てんかん薬の内服
で現在の病状は安定している。 妊娠38週0日で3,800gの男児を経膣分娩で出産
した。 羊水混濁なし、 Apgar 〈アプガー〉 スコアは1分後8点、5分後9点であっ
た。 児は生後2時間、 啼泣時に軽度の下顎、四肢のふるえがみられる。 努力呼吸や
心雑音はない。 体温 37.0°C、 呼吸数 50/分、 心拍数 140/分、 血圧 60/40mmHg、
経皮的動脈血酸素飽和度 〈SpO2〉 98% (room air) である。
この児で今後、 気を付けなければならないのはどれか。 2つ選べ。
1. 離脱症候群
2. 新生児低血糖
3. 先天性心疾患
4. 胎便吸引症候群
5. 新生児一過性多呼吸

解答(クリック)
正答:1,2
解説:
解答1:離脱症候群(〇正解)
→ 母親が抗てんかん薬を内服していた場合、新生児に薬物離脱症状(神経過敏、易刺激性、振戦、哺乳不良など)が現れることがあります。解答2:新生児低血糖(〇正解)
→ 母親が抗てんかん薬を内服していた場合、新生児に低血糖のリスクが高まることがあります。解答3:先天性心疾患(×不正解)
→ この情報からは先天性心疾患を疑う所見はありません。解答4:胎便吸引症候群(×不正解)
→ 羊水混濁がないため、胎便吸引症候群の可能性は低いと考えられます。解答5:新生児一過性多呼吸(×不正解)
→ この児の呼吸数は50/分であり、多呼吸ではありません。

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問題34
乳児家庭全戸訪問事業<こんにちは赤ちゃん事業〉 について正しいのはどれか。
2つ選べ。
1. 実施主体は都道府県である。
2. 訪問の担当者には子育て経験者が含まれる。
3. 育児相談や子育て支援に関する情報提供を行う。
4. 対象は生後6か月までの乳児がいる全家庭である。
5. 児童虐待の防止等に関する法律 <児童虐待防止法〉 に基づき実施される。
1

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:実施主体は都道府県である。(×不正解)
→ 乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)の実施主体は 市町村 です。解答2:訪問の担当者には子育て経験者が含まれる。(〇正解)
→ 訪問担当者には、保健師や助産師だけでなく、研修を受けた子育て経験者であるボランティアが含まれることがあります。解答3:育児相談や子育て支援に関する情報提供を行う。(〇正解)
→ 乳児家庭全戸訪問事業では、育児相談や子育て支援に関する情報提供を行うことが目的の一つです。解答4:対象は生後6か月までの乳児がいる全家庭である。(×不正解)
→ 乳児家庭全戸訪問事業の対象は、生後4か月までの乳児がいる全家庭です。解答5:児童虐待の防止等に関する法律 <児童虐待防止法〉 に基づき実施される。(×不正解)
→ 乳児家庭全戸訪問事業は、母子保健法に基づいて実施されます。

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問題35
保健師助産師看護師法に記載されている助産師の義務はどれか。 2つ選べ。
1. 就業の届出
2. 出生証明書の交付
3. 受胎調節実地指導
4. 新生児の訪問指導
5. 助産所開設時の届出

解答(クリック)
正答:1,5
解説:
解答1:就業の届出(〇正解)
→ 保健師助産師看護師法において、助産師は就業後、定められた期日までに就業場所などを都道府県知事に届け出る義務があります(保健師助産師看護師法第8条)。解答2:出生証明書の交付(×不正解)
→ 出生証明書の交付は、医師または助産師が行いますが、法律上の義務ではありません。解答3:受胎調節実地指導(×不正解)
→ 受胎調節実地指導は、保健師または助産師が行いますが、法律上の義務ではありません。解答4:新生児の訪問指導(×不正解)
→ 新生児の訪問指導は、保健師または助産師が行いますが、法律上の義務ではありません。解答5:助産所開設時の届出(〇正解)
→ 助産師が助産所を開設する場合には、開設の日から10日以内に、その場所、構造、従業員の氏名などを都道府県知事に届け出る必要があります(保健師助産師看護師法第23条)。

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次の文を読み 36~38 の問いに答えよ。
Aさん(25歳、女性、会社員) は、2日前に市販の妊娠反応検査薬が陽性だったた
め、 産婦人科クリニックを受診した。 学生時代からマラソンを続け、現在も社会人選
手として毎日トレーニングをしている。
身体所見:身長162cm、体重43kgo
月経周期: 初経は17歳だったが、 周期は不規則で1年近く無月経だったこともある。 超音波検査所見: 子宮内に10mmの胎嚢は確認できたが、 胎芽・ 胎児 および心拍動
は確認できず、受胎日も特定できなかった。

問題36
A さんへの助産師の説明で適切なのはどれか。
1. 「妊娠12週までは胎児心拍の確認は難しいです」
2. 「次の診察までは安静にしてください」
3. 「市販薬は飲んでも大丈夫です」
4. 「10日後に受診してください」

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:「妊娠12週までは胎児心拍の確認は難しいです」(×不正解)
→ 妊娠12週までというのは誤りです。経腹超音波検査では妊娠8週頃から、経膣超音波検査では妊娠6週頃から心拍が確認できることが多いです。解答2:「次の診察までは安静にしてください」(×不正解)
→ 特に安静にする必要はありません。ただし、激しい運動は避けるように指導します。解答3:「市販薬は飲んでも大丈夫です」(×不正解)
→ 妊娠中は、自己判断で市販薬を飲むのは避けるべきです。解答4:「10日後に受診してください」(〇正解)
→ 胎嚢は確認できているものの、胎芽や心拍が確認できていないため、1~2週間後に再度受診して胎児の発育を確認する必要があります。

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次の文を読み 37の問いに答えよ。
Aさん(25歳、女性、会社員) は、2日前に市販の妊娠反応検査薬が陽性だったた
め、 産婦人科クリニックを受診した。 学生時代からマラソンを続け、現在も社会人選
手として毎日トレーニングをしている。
身体所見:身長162cm、体重43kgo
月経周期: 初経は17歳だったが、 周期は不規則で1年近く無月経だったこともある。 超音波検査所見: 子宮内に10mmの胎嚢は確認できたが、 胎芽・ 胎児 および心拍動
は確認できず、受胎日も特定できなかった。

問題37
その後、Aさんは胎児心拍が確認されて順調な妊娠経過をたどった。 妊娠 32 週
の妊婦健康診査で助産師外来を受診したAさんは「最近、赤ちゃんがよく動くんで
す。そのたび下腹が張ってトイレに行きたくなります」と話している。 助産師が
Leopold 〈レオポルド〉 触診法を行った。
触診の所見: 第1段 子宮底に浮球感がある。
第2段 母体左側に児背がわずかに触れる。 羊水量は中程度。右臍棘
線中央付近で胎児部分を触れ、 胎動に伴って腹部に弱い緊張
感が出現する。
第3段 子宮底より小さく胎児部分を触れる。
第4段 骨盤内へ胎児部分の嵌入はない

この所見から助産師が行う生活上の助言で最も適切なのはどれか。
1. 「キーゲル体操をやってみましょう」
2.「帝王切開になる可能性も考えておきましょう」
3. 「休むときは右側を下にして横になりましょう」
4.「冷えを防止するために靴下は2枚履きましょう」

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:「キーゲル体操をやってみましょう」(×不正解)
→ キーゲル体操は、骨盤底筋を鍛えることで尿もれや頻尿の改善に効果が期待できますが、今回のケースで最も適切な助言とは言えません。解答2:「帝王切開になる可能性も考えておきましょう」(×不正解)
→ レオポルド触診法の結果から、特に帝王切開になる可能性を示唆する所見はありません。解答3:「休むときは右側を下にして横になりましょう」(×不正解)
→ 体位について、特に指示する必要はありません。楽な体位で休息することを勧めるのは良いでしょう。解答4:「冷えを防止するために靴下は2枚履きましょう」(〇正解)
→ 足元が冷えると頻尿になりやすい妊婦さんもいます。そのため冷えを防止するアドバイスは適切です。

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問題38
Aさんは無事に分娩予定日を迎えた。 40週1日から前駆陣痛があったが不規則
になったため自宅で過ごし、 40週3日の早朝に規則的な陣痛が発来して入院した。
入院時のビショップスコアは5点。 5 時間が経過した正午、 陣痛は4~5分間隔。
陣痛持続時間は1分。 胎児心拍数陣痛図は reassuring fetal status。 内診所見は、
子宮口3cm 開大、展退度60%、 Station-1、子宮口硬度やや軟、子宮口位置中
央、分泌物なし。 Aさんはやや疲れた様子で、陣痛間欠時にうとうとしている。
助産師の判断した分娩時期で適切なのはどれか。
1. 分娩開始前である。
2. 分娩第1期の潜伏期である。
3. 分娩第1期の加速期である。
4. 分娩第1期の極期である。

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:分娩開始前である。(×不正解)
→ 規則的な陣痛が発来しているため、分娩は開始しています。解答2:分娩第1期の潜伏期である。(〇正解)
→ 子宮口3cm開大、展退度60%は、分娩第1期の潜伏期にあたります。潜伏期は、子宮口が徐々に開大していく時期です。解答3:分娩第1期の加速期である。(×不正解)
→ 加速期は、子宮口が4cmから8cm程度まで開大していく時期です。解答4:分娩第1期の極期である。(×不正解)
→ 極期は、子宮口がほぼ全開大(8cmから10cm程度)になる時期です。

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次の文を読み39~41 の問いに答えよ。
Aさん(36歳、 初妊婦) は、 夫B さん (44歳)と2人暮らしである。 妊娠15週3日
の妊婦健康診査で来院した。 妊娠経過は順調である。 診察時、Aさんは頭痛、食欲
不振、疲労感、不眠を訴えた。 さらに、 助産師に「妊娠は、夫が強く望んでいたんで
す。 実の母との関係はうまくいっていないので、 子育てを手伝ってもらおうとは思っ
ていないです」と話した。

問題39
このときのAさんへの助産師の対応で適切なのはどれか。
1. 妊娠への思いについて表出を促す。
2. 実母に子育ての相談をするように提案する。
3. 妊娠を喜ぶ夫の気持ちに寄り添うように励ます。
4. 身体的な症状はマイナートラブルであり軽減すると説明する。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:妊娠への思いについて表出を促す。(〇正解)
→ Aさんは様々なストレスを抱えている可能性があり、まずはAさんの気持ちに寄り添い、妊娠に対する思いや不安を表出させることが重要です。解答2:実母に子育ての相談をするように提案する。(×不正解)
→ Aさんは実母との関係がうまくいっていないため、実母に相談することを勧めるのは適切ではありません。解答3:妊娠を喜ぶ夫の気持ちに寄り添うように励ます。(×不正解)
→ Aさんの気持ちに寄り添うことが最優先であり、夫の気持ちを一方的に押し付けるのは適切ではありません。解答4:身体的な症状はマイナートラブルであり軽減すると説明する。(×不正解)
→ Aさんは様々な症状を訴えており、安易にマイナートラブルと決めつけるのは不適切です。

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問題40
Aさんは妊娠28週に、 不眠、 集中力の減退によって日常の生活が困難となり、
うつ病と診断された。 精神科医師から薬物療法のメリットとデメリットがAさん
夫婦に説明され、 Aさんは抗うつ薬の内服を開始した。 その1週後から、 Aさん
の支援のために、定期的に、担当の助産師と産科医師、 精神科医師、精神科看護
師、保健センター保健師による連携会議を行うことになった。
初回の会議で共有すべき情報として優先度が高いのはどれか。
1. Aさんの病状
2. 実母との関係
3. 家族の支援状況
4.利用できる保健サービス

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:Aさんの病状(〇正解)
→ 連携会議の目的はAさんの支援であり、Aさんの病状(うつ病の症状、治療状況、精神的な状態など)を正確に把握し、共有することが、最も優先度の高い情報となります。解答2:実母との関係(×不正解)
→ 実母との関係は、Aさんの心理的状態に影響を与えている可能性はありますが、緊急性や優先度から考えると、Aさんの病状の方が重要です。解答3:家族の支援状況(×不正解)
→ 家族の支援状況は、Aさんをサポートする上で重要な情報ですが、まずはAさんの病状を把握し、どのような支援が必要かを検討することが優先されます。解答4:利用できる保健サービス(×不正解)
→ 利用できる保健サービスの情報も重要ですが、Aさんの状態に合わせた適切な支援計画を立てるためには、まずAさんの病状を把握することが必要です。

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問題41
Aさんは妊娠34週の妊婦健康診査で、産科医師からAさんに経膣分娩が可能であると説
明された。うつ病については内服治療を継続しており、症状はコントロールされて
いる。 その後、 Aさんから「母親学級に参加しバースプランについて知りました。
でも、陣痛の痛みに耐えられるのか、 うつ病の薬を飲んでいても、 生まれてすぐに
赤ちゃんにおっぱいを吸わせていいのか、イメージできないことが多いです。 夫
は、出産に立ち会うことに乗り気ではないみたいです」という訴えがあった。 そこ
で、担当の助産師は、 Aさんにバースプランを作成することを提案した。
バースプランを作成するにあたり、 助産師がAさんへ情報提供する内容で適切
なのはどれか。
1. 「分娩室では、 Bさんの協力が必要です」
2. 「お産のときは眠らないように工夫しましょう」
3. 「うつ病の場合は、 無痛分娩は勧められません」
4. 「分娩室で、 赤ちゃんにおっぱいを吸わせることができます」

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:「分娩室では、 Bさんの協力が必要です」(×不正解)
→ 夫の出産への立ち会いは、Aさんの希望を尊重することが大切です。解答2:「お産のときは眠らないように工夫しましょう」(×不正解)
→ 分娩の経過によっては、休息が必要な場合もあります。解答3:「うつ病の場合は、 無痛分娩は勧められません」(×不正解)
→ うつ病だからといって無痛分娩が禁忌になるわけではありません。解答4:「分娩室で、 赤ちゃんにおっぱいを吸わせることができます」(〇正解)
→ 生まれてすぐに赤ちゃんにおっぱいを吸わせることは、早期の母乳育児を促し、母子の愛着形成にもつながります。

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次の文を読み 42~44の問いに答えよ。
Aさん(32歳、 初産婦) は、 妊娠39週6日、規則的な子宮収縮と痛みを自覚し、 午
前3時に分娩予定の産婦人科を受診した。 胎児は頭位、 子宮口5cm 開大、展退度
80%、 Station-1。 無痛分娩を希望し、 硬膜外麻酔により痛みが緩和された。 午前
11時に子宮口全開大、 Station +4、 午後2時に子宮口全開大、 Station +4、矢状縫
合は縦で小泉門が0時方向に触れる。 分娩停止の適応で鉗子遂娩術が実施されること
になった。

問題42
このときに必要な対応はどれか。
1. 浣腸
2. 導尿
3. 子宮底圧迫法
4. 硬膜外麻酔の中止

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:浣腸(×不正解)
→ 分娩停止の状況で、浣腸は不要です。解答2:導尿(×不正解)
→ 膀胱が拡張している場合は導尿が必要ですが、そうでなければ必須ではありません。解答3:子宮底圧迫法(〇正解)
→ 鉗子分娩では、娩出時に子宮底圧迫法を行うことで、娩出を補助します。解答4:硬膜外麻酔の中止(×不正解)
→ 硬膜外麻酔は、必ずしも中止する必要はありません。状況に応じて麻酔科医が判断します。

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問題43
Aさんは午後2時15分に2,952gの女児を鉗子分娩で出産し、午後2時20分に胎盤が娩出された。 胎盤が娩出された直後より、 暗赤色の血液が膣内から吹き出した。子宮は軟らかく子宮底の触知が困難である。
まず行うべき処置はどれか。
1. 子宮双手圧迫法
2. 子宮動脈塞栓術
3. 子宮内容除去術
4. 子宮腔内バルーンタンポナーデ

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:子宮双手圧迫法(〇正解)
→ 胎盤娩出直後の大量出血、子宮の弛緩、子宮底の触知困難という状況から、子宮弛緩出血が疑われます。まず行うべきは、子宮収縮を促すための子宮双手圧迫法です。解答2:子宮動脈塞栓術(×不正解)
→ 子宮動脈塞栓術は、子宮収縮薬や子宮圧迫などの初期治療で効果がない場合に考慮される治療法です。解答3:子宮内容除去術(×不正解)
→ 子宮内容除去術は、胎盤遺残が疑われる場合に行われる処置です。解答4:子宮腔内バルーンタンポナーデ(×不正解)
→ 子宮腔内バルーンタンポナーデは、子宮収縮薬や子宮圧迫などの初期治療で効果がない場合に考慮される治療法です。

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問題44
Aさんの出血は止まり、 会陰切開部の縫合が行われた。 午後6時、 助産師が訪
室すると「お尻のあたりが痛いです。 便がしたい感じもあります」 と訴えて顔をしか
めている。 会陰部は軽度腫脹がみられるが、 縫合不全はなく、 パッドへの悪露の付
着は少量である。
このときの助産師の対応で正しいのはどれか。
1. 内診をする。
2. トイレで排便を促す。
3. 鎮痛薬の処方を医師に依頼する。
4. 子宮収縮薬の処方を医師に依頼する。

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:内診をする。(〇正解)
→ Aさんは「お尻のあたりが痛い」「便がしたい感じもある」と訴えており、会陰部には軽度の腫脹がみられる状態です。縫合不全はないとのことですが、会陰部の痛みの原因を特定するために、まずは内診を行い、縫合部の状態や血腫の有無などを確認することが適切な対応です。解答2:トイレで排便を促す。(×不正解)
→ 排便を促すことは、痛みの原因が便秘や直腸への圧迫である場合に有効ですが、原因が特定できていない段階では、安易に排便を促すことは避けるべきです。解答3:鎮痛薬の処方を医師に依頼する。(×不正解)
→ 鎮痛薬は痛みを緩和するための対症療法であり、まずは痛みの原因を特定することが重要です。解答4:子宮収縮薬の処方を医師に依頼する。(×不正解)
→ 悪露の付着が少量であることから、子宮収縮は概ね良好であると考えられます。

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次の文を読み 45~47の問いに答えよ。
A さん (38歳、 初産婦) は妊娠39週0日、 胎児機能不全のため緊急帝王切開を受
け、 男児 (Bちゃん)を出産した。 羊水混濁は認めなかった。 児は生後20秒で手術台
から蘇生台に到着したが全身にチアノーゼを認め、 啼泣はなく、 筋緊張の低下が認め
られた。

問題45
蘇生の初期処置で必要なのはどれか。 2つ選べ。
1. 胸骨圧迫
2. 酸素投与
3. 皮膚乾燥
4. 口腔内吸引
5. 経皮的動脈血酸素飽和度 〈SpO2> モニター装着

解答(クリック)
正答:3,4
解説:
解答1:胸骨圧迫(×不正解)
→ 初期評価で心拍数を確認し、徐脈の場合に胸骨圧迫を開始します。解答2:酸素投与(×不正解)
→ 酸素投与は重要ですが、初期処置としては、まず気道確保と換気が優先されます。解答3:皮膚乾燥(〇正解)
→ 体温低下を防ぐために、速やかに皮膚を乾燥させます。解答4:口腔内吸引(〇正解)
→ 羊水や分泌物による気道閉塞を防ぐために、口腔内吸引を行います。解答5:経皮的動脈血酸素飽和度 〈SpO2> モニター装着(×不正解)
→ SpO2モニター装着は重要ですが、初期処置としては気道確保、換気、体温保持が優先されます。

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問題46
Bちゃんはマスクを用いた持続的気道陽圧 〈CPAP〉療法を受けて呼吸状態は改善
したが、 呼吸補助療法が中止できないためマスクを用いた持続的気道陽圧 〈CPAP〉
を継続しつつ NICUに入院して閉鎖式保育器に収容された。 入院時のバイタルサ インは、体温36.9°C、 呼吸数90/分、 心拍数 160/分、 経皮的動脈血酸素飽和度 97% (room air)であった。
入院直後の呼吸を補助するためのケアで正しいのはどれか。 2つ選べ。
1. 上体の挙上
2. 母乳の哺乳
3. 足底の皮膚刺激
4. 胃管から胃内吸引
5. バッグマスク換気

解答(クリック)
正答:1,4
解説:
解答1:上体の挙上(〇正解)
→ 上体を挙上することで、横隔膜の動きを助け、呼吸を楽にします。解答2:母乳の哺乳(×不正解)
→ 呼吸状態が安定するまでは、哺乳は避けるべきです。解答3:足底の皮膚刺激(×不正解)
→ 足底の皮膚刺激は、呼吸を促す効果は期待できません。解答4:胃管から胃内吸引(〇正解)
→ 胃内の空気や胃内容物を吸引することで、横隔膜への圧迫を軽減し、呼吸を楽にします。解答5:バッグマスク換気(×不正解)
→ CPAP療法で呼吸状態が改善しているので、バッグマスク換気は不要です。

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問題47
B ちゃんは NICU 入院後、 保育器内で経鼻的持続気道陽圧呼吸療法 〈CPAP〉 (吸
入酸素濃度25%) を装着し、末梢静脈路が確保されてブドウ糖液による輸液を開始
された。
輸液療法開始後早期に静脈内投与されるのはどれか。
1. ビタミンK
2. アドレナリン
3. 塩化カリウム
4. 無水カフェイン

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:ビタミンK(〇正解)
→ 新生児はビタミンK欠乏性出血傾向のリスクがあるため、出生後早期にビタミンKを投与します。解答2:アドレナリン(×不正解)
→ アドレナリンは、心停止や重度の徐脈などの緊急時に使用する薬剤です。解答3:塩化カリウム(×不正解)
→ 塩化カリウムは、低カリウム血症の治療に用いますが、投与には慎重な判断が必要です。解答4:無水カフェイン(×不正解)
→ 無水カフェインは、無呼吸発作の治療に用いますが、呼吸状態が安定している場合は不要です。

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次の文を読み 48 49の問いに答えよ。
Aさん(35歳、 初妊婦) は、 妊娠20週0日である。 身長160cm、体重60kg (非妊
時体重57kg)、 仕事はIT関係の会社で週5日デスクワークをしている。 本日、助産
師外来を受診し「姉が妊娠糖尿病だったので私もそうなるのではないかと心配してい
る。 つわりがおさまってから食欲が旺盛で食べ過ぎてしまう。 どれくらい食べても大 丈夫なのか相談したい」 と話す。 妊娠初期の随時血糖は92mg/dL、 ヘモグロビン
Alc〈HbAlc〉は5.2%であった。

同じ形式で作成してください。正確な解答は4です

Aさん(35歳、 初妊婦) は、 妊娠20週0日である。 身長160cm、体重60kg (非妊
時体重57kg)、 仕事はIT関係の会社で週5日デスクワークをしている。 本日、助産
師外来を受診し「姉が妊娠糖尿病だったので私もそうなるのではないかと心配してい
る。 つわりがおさまってから食欲が旺盛で食べ過ぎてしまう。 どれくらい食べても大 丈夫なのか相談したい」 と話す。 妊娠初期の随時血糖は92mg/dL、 ヘモグロビン
Alc〈HbAlc〉は5.2%であった。

問題48
現在のAさんの推定エネルギー必要量で適切なのはどれか。
1. 1,700 kcal/日
2. 1,900 kcal/日
3.2,100 kcal/日
4.2,300 kcal/日
5. 2,500 kcal/ 日

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:1,700 kcal/日(×不正解)
→ 妊娠20週のAさんの場合、活動量や基礎代謝を考慮すると、1,700kcal/日は少なすぎます。解答2:1,900 kcal/日(×不正解)
→ 妊娠中期であり、デスクワーク中心の生活であることを考慮すると、1,900kcal/日ではエネルギー必要量を満たさない可能性があります。解答3:2,100 kcal/日(×不正解)
→ 妊娠中期(妊娠16週以降)の女性の推定エネルギー必要量は、身体活動レベルが「低い」場合、基礎エネルギー必要量に+340kcal/日を加えることが推奨されています。Aさんの基礎代謝量と活動レベルを考慮すると、2,100kcal/日が 低いエネルギー必要量 と考えられます。解答4:2,300 kcal/日(〇正解)
→ 妊娠中期(妊娠16週以降)の女性の推定エネルギー必要量は、身体活動レベルが「低い」場合、基礎エネルギー必要量に+340kcal/日を加えることが推奨されています。Aさんの基礎代謝量と活動レベルを考慮すると、2,300kcal/日が適切なエネルギー必要量と考えられます。解答5:2,500 kcal/日(×不正解)
→ 2,500 kcal/日は、身体活動レベルが非常に高い場合に相当し、Aさんには多すぎる可能性があります。

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問題49
Aさんは妊娠26週0日になった。 前回の妊婦健康診査受診時に実施した50
gGCT が 156mg/dL だった。 本日の妊婦健康診査では、尿糖十、 ヘモグロビン
Alc〈HbAlc〉5.4%、 75gOGTT は空腹時血糖 90mg/dL、 1時間値195mg/dL、
2時間値148mg/dL であり、 妊娠糖尿病と診断された。
妊娠糖尿病の診断基準に当てはまる結果はどれか。
1. 尿糖
2. 空腹時血糖
3.75 gOGTT 1時間値
4.75gOGTT 2時間値
5. ヘモグロビン Alc 〈HbA1c〉

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:尿糖(×不正解)
→ 尿糖は、血糖値が高い場合に検出されることがありますが、妊娠糖尿病の診断基準には含まれません。解答2:空腹時血糖(×不正解)
→ 空腹時血糖は90mg/dLであり、妊娠糖尿病の診断基準を満たしていません。解答3:75 gOGTT 1時間値(〇正解)
→ 75gOGTT 1時間値が195mg/dLであり、妊娠糖尿病の診断基準に当てはまります。解答4:75gOGTT 2時間値(×不正解)
→ 75gOGTT 2時間値は148mg/dLであり、妊娠糖尿病の診断基準を満たしていません。解答5:ヘモグロビン Alc 〈HbA1c〉(×不正解)
→ ヘモグロビン Alc 〈HbA1c〉は5.4%であり、妊娠糖尿病の診断基準を満たしていません。

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次の文を読み 50 51 の問いに答えよ。
Aさん(38歳、 初産婦) は、 妊娠 41 週0日、 身長 152cm、体重80kg (非妊時体重
72kg) である。 午前4時に陣痛発来し、 午前7時に入院した。 現在は入院から1時間
が経過し、陣痛間欠8分、 陣痛発作30秒、 胎児心拍数陣痛図は reassuring fetal
status である。 体温36.6°C、 脈拍78/分、血圧134/80mmHg。 尿蛋白 (-)、尿糖
(-)、Seitz 〈ザイツ〉法(土)。 妊娠40週3日の妊婦健康診査で推定胎児体重 3,500g、
BPD 9.7cm、 AFI 12.0cmであった。

問題50
このときの助産診断で適切なのはどれか。 2つ選べ。
1. 過期産である。
2. 巨大児と推定される。
3. 遷延分娩のリスクが高い。
4. 妊娠高血圧症候群である。
5. 胎児の健康状態は良好である。

解答(クリック)
正答:3,5
解説:
解答1:過期産である。(×不正解)
→ 妊娠41週0日であるため、過期産 の定義にあてはまります。解答2:巨大児と推定される。(×不正解)
→ 妊娠40週3日の時点で推定胎児体重が3,500gであることから、巨大児 の可能性があります。解答3:遷延分娩のリスクが高い。(〇正解)
→ 初産婦で、過期産であり、身長が152cmと小柄であることなどから、遷延分娩のリスクが高い と考えられます。解答4:妊娠高血圧症候群である。(×不正解)
→ 血圧は134/80mmHgであり、妊娠高血圧症候群 の診断基準を満たしていません。解答5:胎児の健康状態は良好である。(〇正解)
→ 胎児心拍数陣痛図がreassuring fetal statusであることから、胎児の健康状態は良好である と判断できます。

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問題51
Aさんは子宮口6cm 開大後、 陣痛促進のためオキシトシン点滴静脈内注射が開
始された。 その後、順調に分娩が進行し、 子宮口全開大から1時間30分で児頭ま
で娩出した。 引き続き前在肩甲娩出術を試みたが娩出しない。
このときの対応で正しいのはどれか。 2つ選べ。
1. 子宮底部を圧迫する。
2. 強く児頭を牽引する。
3. 恥骨上縁圧迫法を行う。
4. オキシトシンを増量する。
5. McRoberts 〈マックロバーツ〉体位をとらせる。

解答(クリック)
正答:3,5
解説:
解答1:子宮底部を圧迫する。(×不正解)
→ 肩甲難産の際に子宮底部を圧迫すると、嵌頓している肩をさらに押し込んでしまう可能性があり、禁忌です。解答2:強く児頭を牽引する。(×不正解)
→ 強く児頭を牽引すると、新生児の腕神経叢損傷や鎖骨骨折のリスクを高めるため、避けるべきです。解答3:恥骨上縁圧迫法を行う。(〇正解)
→ 恥骨上縁圧迫法(Suprapubic pressure)は、肩甲難産の際に、母体の恥骨結合部を外側から圧迫し、児の肩甲が回旋しやすくなるように促す方法です。解答4:オキシトシンを増量する。(×不正解)
→ 肩甲難産は、児の肩が骨盤に嵌頓している状態であり、子宮収縮を促しても解決しません。解答5:McRoberts 〈マックロバーツ〉体位をとらせる。(〇正解)
→ McRoberts体位は、母体の股関節を深く屈曲させ、大腿部を腹部に近づける体位です。これにより、骨盤の出口が広がり、肩甲が娩出しやすくなることがあります。

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次の文を読み 52 53 の問いに答えよ。
A さん (39歳、初産婦) は、 妊娠28週時の妊婦健康診査にて羊水が多いことを指摘
され、妊娠29週0日に総合周産期母子医療センターであるB病院を紹介受診した。
超音波検査にて推定胎児体重は1,150g (-1.2SD)、 AFI 32cm、 小脳低形成、 先天
性心疾患 食道閉鎖症の疑いなどの所見が認められた。 Aさんは、 胎児に染色体異
常がある可能性について担当医師から説明を受け、 出生前検査を希望した。

問題52
このときに行われる出生前検査はどれか。
1. 絨毛検査
2. 羊水検査
3. 母体血清マーカー検査
4. 非侵襲的出生前遺伝学的検査 〈NIPT>

解答(クリック)
正答:2
解説:
解答1:絨毛検査(×不正解)
→ 絨毛検査は、妊娠11週~14週頃に行われる検査であり、Aさんの妊娠週数(29週0日)では適応外です。解答2:羊水検査(〇正解)
→ 羊水検査は、妊娠15週~20週頃に行われる検査であり、Aさんの妊娠週数(29週0日)でも可能です。胎児の染色体異常や遺伝子異常を調べるために行われます。解答3:母体血清マーカー検査(×不正解)
→ 母体血清マーカー検査は、妊娠15週~21週頃に行われる検査であり、Aさんの妊娠週数(29週0日)では適応外です。解答4:非侵襲的出生前遺伝学的検査 〈NIPT> (×不正解)
→ NIPTは、妊娠10週以降から検査可能ですが、Aさんの場合、超音波検査で胎児の形態異常が疑われているため、確定診断のために羊水検査が推奨されます。

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問題53
Aさんは、 妊娠33週 0 日の妊婦健康診査にて 「息苦しくて横になれない。 食べ
ても吐いてしまう。 お腹の張りが頻回にある」と訴え、 入院管理となった。超音波
検査にて推定胎児体重は1,630g (-1.5SD)、 AFI 45cm、 子宮頸管長 33mmであ
る。胎児心拍数陣痛図は、 胎児心拍数基線 140bpm、 基線細変動 10 bpm、一過性
頻脈を認め、一過性徐脈を認めない。 子宮収縮を不規則に認める。
Aさんへの治療で正しいのはどれか。
1. 羊水除去
2. 酸素の投与
3. 利尿薬の投与
4. 子宮収縮抑制薬の投与

解答(クリック)
正答:1
解説:
解答1:羊水除去(〇正解)
→ Aさんは羊水過多(AFI 45cm)であり、呼吸困難や消化器症状を訴えているため、羊水除去療法(羊水穿刺)を行うことで症状の緩和が期待できます。解答2:酸素の投与(×不正解)
→ 胎児心拍数陣痛図に異常がないため、酸素投与は必須ではありません。解答3:利尿薬の投与(×不正解)
→ 利尿薬は、羊水量を減少させる効果は期待できません。解答4:子宮収縮抑制薬の投与(×不正解)
→ 子宮収縮を不規則に認めるものの、子宮頸管長が33mmと保たれており、切迫早産の兆候はないため、子宮収縮抑制薬の投与は必須ではありません。

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次の文を読み 54 の問いに答えよ。
Aさん(38歳、女性、会社員、 経産婦) は身長162cm 体重 82kg、 BMI31.2、血
圧165/95 mmHg、 毎日たばこを10本吸っている。 1年前から月経痛が強くなって
きたため婦人科を受診した。 「仕事が忙しいので毎日薬を飲むのは困る」 と話す。 内診
で骨盤内感染症が疑われた。 Aさんは月経痛に対して、 レボノルゲストレル放出子
宮内システム 〈LNG-IUS〉 を希望したが、 挿入されなかった。

問題54
A さんにレボノルゲストレル放出子宮内システム 〈LNG-IUS> を挿入できない理
由はどれか。
1. 肥満
2. 高血圧
3. 喫煙習慣
4. 骨盤内感染症の疑い

解答(クリック)
正答:4
解説:
解答1:肥満(×不正解)
→ 肥満は、LNG-IUSの禁忌ではありません。解答2:高血圧(×不正解)
→ 高血圧は、LNG-IUSの禁忌ではありません。解答3:喫煙習慣(×不正解)
→ 喫煙習慣は、LNG-IUSの禁忌ではありません。解答4:骨盤内感染症の疑い(〇正解)
→ 骨盤内感染症の疑いがある場合、LNG-IUSの挿入は禁忌です。感染が拡大するリスクがあるため、まず感染症の治療を行う必要があります。

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次の文を読み 55 の問いに答えよ。
A さん (32歳、 初産婦) は妊娠30週3日で、 夫と実母の3人暮らしである。助産師
が担当している保健センターの相談室に来所した。 Aさんは「産後は母が手伝ってく
れると言っていますが、 産後ケアについても知っておきたいです」と話した。 助産師
は、産後ケア事業について説明することにした。

問題55
A さんへの説明で適切なのはどれか。
1. 「産後2年以内に利用してください」
2. 「宿泊の場合は全額自費になります」
3. 「育児に関する指導を受けることができます」
4. 「お母さんと同居していると利用できません」

解答(クリック)
正答:3
解説:
解答1:「産後2年以内に利用してください」(×不正解)
→ 産後ケア事業の利用期間は、自治体によって異なりますが、一般的には産後4か月以内程度です。解答2:「宿泊の場合は全額自費になります」(×不正解)
→ 産後ケア事業には、宿泊型、通所型、訪問型があり、利用料は自治体によって異なります。全額自費とは限りません。解答3:「育児に関する指導を受けることができます」(〇正解)
→ 産後ケア事業では、母体のケアだけでなく、授乳指導、沐浴指導、育児相談など、育児に関する指導を受けることができます。解答4:「お母さんと同居していると利用できません」(×不正解)
→ 家族の支援状況は、産後ケア事業の利用を判断する基準の一つですが、同居しているからといって利用できないわけではありません。

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