第37回介護福祉士国家試験【問題107】

<領域: 介護> 介護過程

問題107
生活課題に関する記述として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家族の立場から検討する。
2 利用者のニーズを判断の基盤にする。
3 利用者の要望を1つに集約する。
4 介護福祉職の主観を尊重する。
5 生命の危機よりも利用者の意向を優先する。

解答(クリック)
正答:2
解説:生活課題 とは、利用者が自立した生活を送る上で直面する問題や困難のことを指します。
介護福祉職は、利用者の生活課題を適切に把握し、それに基づいて支援計画を立てることが求められます。そのため、生活課題を検討する際の基盤となるのは、「利用者のニーズ(必要としていること)」 です。したがって、最も適切な解答は 「2. 利用者のニーズを判断の基盤にする」 と言えます。

各解答の解説は以下となります。
解答1:家族の立場から検討する
家族の意向も考慮することは重要だが、生活課題の主軸はあくまで利用者本人のニーズに置くべき であり、家族の意向だけで決めるのは不適切。

解答3:利用者の要望を1つに集約する
利用者の要望は多様であり、単純に1つに集約するのは難しい。
複数のニーズを総合的に判断し、適切なケアプランを作成することが重要。

解答4:介護福祉職の主観を尊重する
介護福祉職は専門的な知識を持っているが、主観ではなく客観的なアセスメント(評価)に基づいて生活課題を検討することが必要。

解答5:生命の危機よりも利用者の意向を優先する
利用者の意向は尊重すべきだが、生命の危機に関わる場合は安全を最優先 する必要がある。
例:利用者が「お風呂に入りたい」と希望しても、体調が悪く危険な場合は、適切な対応をとる必要がある。

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