問題28
硬膜外麻酔を用いた無痛分娩で正しいのはどれか。 2つ選べ。
1.血圧の高い産婦には禁忌である。
2.分娩第2期の所要時間が延長する。
3.出生児の Apgar〈アプガー〉スコアが低くなる。
4.麻酔薬の投与開始後30分間は頻回に血圧を測定する。
5.下肢が動かない時は血管内に誤って注入した可能性がある。
解答(クリック)
正答:2、4
解説:解答1「血圧の高い産婦には禁忌である。」→ 誤りです。高血圧の産婦に対して硬膜外麻酔はむしろ有益な場合があります。硬膜外麻酔によって痛みが軽減されるとストレスが減少し、それにより血圧が下がることが期待されます。
解説:解答1「血圧の高い産婦には禁忌である。」→ 誤りです。高血圧の産婦に対して硬膜外麻酔はむしろ有益な場合があります。硬膜外麻酔によって痛みが軽減されるとストレスが減少し、それにより血圧が下がることが期待されます。
解答2「分娩第2期の所要時間が延長する。」→ 正しいです。硬膜外麻酔によって痛みが軽減される一方で、分娩第2期(子宮口が完全に開大してから胎児が出生するまで)の所要時間が延長することが報告されています。これは麻酔によって母体のいきみが弱くなることが原因です。
解答3「出生児の Apgar〈アプガー〉スコアが低くなる。」→ 誤りです。適切に管理された硬膜外麻酔は、通常、出生児のApagarスコアに有害な影響を与えません。麻酔自体が直接的に胎児の状態に悪影響を与えることはほとんどありません。
解答4「麻酔薬の投与開始後30分間は頻回に血圧を測定する。」
→ 正しいです。硬膜外麻酔の投与開始後は、麻酔の影響で急激な血圧低下が起こる可能性があるため、頻回に血圧を測定して母体の状態を監視することが重要です。
解答5「下肢が動かない時は血管内に誤って注入した可能性がある。」→ 誤りです。下肢が動かない場合、血管内への誤注入ではなく、硬膜外腔に適切に麻酔薬が投与されていることを示します。血管内への誤注入は、麻酔薬の全身性の副作用(例えば、金属味、耳鳴り、振戦、痙攣など)を引き起こす可能性があります。
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