
次の文を読み 55の問いに答えよ。
Aさん(40歳、1回経産婦)は妊娠35週4日、2時間ほど持続する下腹部痛が治まらないため、救急外来を受診した。来院時Aさんは子宮全体に痛みを訴えており 苦悶様の表情で、子宮は硬い。血性の帯下がみられている。Aさんの意識は清明で、バイタルサインは、体温 37.3 ℃、呼吸数16/分、 脈拍72/分、整、血圧 158/96 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉95%(room air)である。胎児心拍数 陣痛図(画像)は以下に示す。
問題55
診断のために最初に行われる検査はどれか。
1.尿検査
2.血液検査
3.超音波検査
4.胸部エックス線検査
解答(クリック)
正答:3
解説:この問題はAさんの症状と胎児心拍数陣痛図に基づき、最初に行われるべき検査を考えます。Aさんの主な症状、妊娠35週4日、2時間続く下腹部痛、子宮全体の痛みと硬さ、血性の帯下、バイタルサインの異常(高血圧)であることを加味すると、常位胎盤早期剥離(placental abruption)を強く疑うことができます。また、胎児心拍数陣痛図(CTG)を見ると、胎児心拍数に変動が見られ、ストレス状態が示唆されます。これも常位胎盤早期剥離の可能性があります。◆検査の選択肢の検討↓
解説:この問題はAさんの症状と胎児心拍数陣痛図に基づき、最初に行われるべき検査を考えます。Aさんの主な症状、妊娠35週4日、2時間続く下腹部痛、子宮全体の痛みと硬さ、血性の帯下、バイタルサインの異常(高血圧)であることを加味すると、常位胎盤早期剥離(placental abruption)を強く疑うことができます。また、胎児心拍数陣痛図(CTG)を見ると、胎児心拍数に変動が見られ、ストレス状態が示唆されます。これも常位胎盤早期剥離の可能性があります。◆検査の選択肢の検討↓
1:尿検査: 尿検査は一般的なスクリーニング検査ですが、常位胎盤早期剥離の診断には直接関連しません。
2:血液検査: 血液検査は出血や凝固異常を評価するために重要ですが、初期の診断としては直接的な評価手段ではありません。
3:超音波検査: 超音波検査は胎盤の状態、胎児の健康状態、羊水量などを迅速に評価することができ、常位胎盤早期剥離の診断に最適です。
4:胸部エックス線検査: 胸部エックス線は胎児や母体の腹部の問題を評価するのに適していません。
したがって、最初に行うべき検査は超音波検査(解答3)が最適と言えます。
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