<領域:人間と社会>介護過程
次の事例を読んで,問題65,問題66 について答えなさい。
〔事例〕
Mさん(78 歳,女性,要介護 2 )は,認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。楽しみは,お風呂に入って肩までつかることである。身体機能に問題はない。短期目標を,「見守りのもと,一人で入浴する( 3 か月)」と設定し,順調に経過していた。1か月が過ぎた頃,朝の申し送りで,「Mさんが昨日浴室を出ようとしたときに足を滑らせたが,転倒はしなかった。念のため受診したが問題はなかった」と報告があった。その日の夕方,介護福祉職が入浴に誘うと,「行きたくない」と強い口調で断った。それから 1 週間入浴していないことを心配した介護福祉職が居室を訪ねて,安全に入浴できるように浴室内を整えたことを伝えた。しかし,Mさんは,「怖いから」と小声で言った。
問題66
再アセスメントによって見直した支援の方向性として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1. 湯船につかる自信を取り戻す支援
2. 浴室内の移動の不安を取り除く支援
3. 浴室まで安全に移動できる支援
4. 足浴で満足感を得ることができる支援
5. 体機能を改善する支援