
<領域:介護>介護の基本
問題69
Bさん(61歳,男性,要介護3)は,脳梗塞(cerebral infarction)によ左片麻痺(ひだりかたまひ)がある。週2回訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し,妻(58歳)と 二人暮らしである。自宅での入浴が好きで,妻の介助を受けながら,毎日入浴している。サービス提供責任者に,Bさんから,「浴槽から立ち上がるのがつらくなってきた。何かいい方法はないですか」と相談があった。 Bさんへのサービス提供責任者の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1.Bさんがひとりで入浴できるように,自立生活援助の利用を勧める。
2.浴室を広くするために,居宅介護住宅改修費を利用した改築を勧める。
3.妻の入浴介助の負担が軽くなるように,行動援護の利用を勧める。
4.入浴補助用具で本人の力を生かせるように,特定福祉用具販売の利用を勧める。
5.Bさんが入浴を継続できるように,通所介護(デイサービス)の利用を勧める。
解説:各解説は以下になります。
解答1:Bさんがひとりで入浴できるように,自立生活援助の利用を勧める。
誤りです。Bさんは左片麻痺があり、一人で入浴するのは難しいと考えられます。自立生活援助だけでは十分な支援が得られない可能性があります。
解答2:浴室を広くするために,居宅介護住宅改修費を利用した改築を勧める。
誤りです。浴室を広くすることはBさんの問題の解決には直接つながりません。浴槽から立ち上がる際のサポートが必要です。
解答3:妻の入浴介助の負担が軽くなるように,行動援護の利用を勧める。
誤りです。行動援護は主に知的障害や精神障害のある方の支援に適用されるサービスで、Bさんの状況には適さない可能性があります。
解答4:入浴補助用具で本人の力を生かせるように,特定福祉用具販売の利用を勧める。
正しいです。入浴補助用具はBさんが自分の力を生かしながら安全に入浴できるようにするための適切な支援です。手すりやシャワーチェアなどの用具が考えられます。
解答5:Bさんが入浴を継続できるように,通所介護(デイサービス)の利用を勧める。
誤りではありませんが、Bさんは自宅での入浴を希望しているため、まずは自宅での入浴を支援する方法を検討することが優先されるべきです。
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