次の文を読み 118~120 の問いに答えよ。
Aさん(72歳、男性) は、妻と2人暮らしで子どもはいない。定年後は2人で旅行するのが趣味であった。Aさんは、1か月前から残尿感や夜間頻尿が気になり病院を受診した結果、前立腺癌(prostate cancer)と診断され根治的前立腺摘出手術を受けた。退院後は、手術後の補助療法として、外来で放射線の外照射療法を行うことになっている。
問題119
Aさんの放射線療法が開始され初回の照射を終えた。放射線外来の看護師は、終了後にAさんへ声をかけた。Aさんは「ベッドは硬いし、最後まで同じ姿勢でいることがとても苦痛です。大きな音がするので恐怖も感じます」と訴えた。このときの看護師の説明で正しいのはどれか。
1.「次回から照射中は傍に付き添います」
2.「治療体位をとるための固定具を工夫してみます」
3.「照射時間を短くできるよう主治医に相談してみます」
4.「照射中に体位変換ができるよう放射線技師に相談します」
解答(クリック)
正答:4
解説:Aさんが照射中にベッドが硬く、同じ姿勢でいることが苦痛であり、大きな音で恐怖を感じていると訴えていますので看護師は患者の苦痛を軽減する必要があります。治療体位をとるための固定具を工夫することで、患者がより快適な姿勢を維持できるようになり、ベッドの硬さや姿勢の維持に関する苦痛を軽減できます。ちなみに解答1「次回から照射中は傍に付き添います」:看護師が患者に寄り添うことはサポート的な役割ですが、痛みや不快感を和らげる直接的な対処法ではありません。解答3「照射時間を短くできるよう主治医に相談してみます」:照射時間の短縮は一般的には適切ではありません。照射時間は患者の状態や治療計画に基づいて決定されるため、主治医による検討が必要です。解答4「照射中に体位変換ができるよう放射線技師に相談します」 :放射線技師は照射装置の操作を担当しており、体位変換に関する調整を行うことができます。しかし、固定具や姿勢に関する調整は看護師の役割であり、放射線技師ではありません。
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解説:Aさんが照射中にベッドが硬く、同じ姿勢でいることが苦痛であり、大きな音で恐怖を感じていると訴えていますので看護師は患者の苦痛を軽減する必要があります。治療体位をとるための固定具を工夫することで、患者がより快適な姿勢を維持できるようになり、ベッドの硬さや姿勢の維持に関する苦痛を軽減できます。ちなみに解答1「次回から照射中は傍に付き添います」:看護師が患者に寄り添うことはサポート的な役割ですが、痛みや不快感を和らげる直接的な対処法ではありません。解答3「照射時間を短くできるよう主治医に相談してみます」:照射時間の短縮は一般的には適切ではありません。照射時間は患者の状態や治療計画に基づいて決定されるため、主治医による検討が必要です。解答4「照射中に体位変換ができるよう放射線技師に相談します」 :放射線技師は照射装置の操作を担当しており、体位変換に関する調整を行うことができます。しかし、固定具や姿勢に関する調整は看護師の役割であり、放射線技師ではありません。
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