
次の文を読み 97~99の問いに答えよ。
Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。 Aさんは、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。Aさんは老人性白内障(senile cataract)があるがADLに支障はなく、 認知機能やコミュニケーションに問題はない。 食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。
問題102
入院して1週が経過した。 症状は軽快傾向にあるが床上安静は続いている。仲が良かった同じ病室の児が退院して、Aちゃんはイライラしている。Aちゃんの母親は、毎日昼食後から夕食まで面会をしている。
Aちゃんのストレスに対する看護師の発言で適切なのはどれか。
1. 「すぐに退院できるから頑張ろう」
2. 「好きなだけテレビや動画を観ていいよ」
3. 「ベッドに寝たままプレイルームに行こう」
4. 「夕食後もお母さんに付き添ってもらおう」
解説:Aちゃんは、仲良しの患者が退院してイライラしており、ストレスを感じています。この状況において、看護師は以下の点に留意する必要があります。
・患者の気持ちに寄り添う: Aちゃんの気持ちを理解し、共感を示すことが重要です。
・患者の主体性を尊重する: Aちゃんが自分でできることをサポートし、選択肢を与えることが重要です。
・安全性を確保する: Aちゃんの状態を考慮し、安全な方法でストレス解消をサポートする必要があります。
解答3「ベッドに寝たままプレイルームに行こう」: この発言は、Aちゃんの気持ちを理解し、安全な方法でストレス解消をサポートしようとするものです。プレイルームに行くことで、Aちゃんは気分転換をすることができ、他の患者と交流する機会も得ることができます。
ちなみに、解答1「すぐに退院できるから頑張ろう」: この発言は、Aちゃんの気持ちに寄り添っていない可能性があります。退院時期は医師が決めるものであり、Aちゃんにプレッシャーを与える可能性があります。解答2「好きなだけテレビや動画を観ていいよ」: この発言は、Aちゃんの気分転換になる可能性があります。しかし、テレビや動画を見続けることは、運動不足や視力低下などの問題につながる可能性もあります。解答4「夕食後もお母さんに付き添ってもらおう」: この発言は、Aちゃんの母親への負担が大きくなる可能性があります。また、Aちゃんが母親に頼りすぎてしまう可能性もあります。
・過去問&解説集はこちら(試験対策用)
・本年度の看護師試験の解答速報予約開始!
・空いた時間に高収入バイト