問題43
うっ血性心不全(congestive heart failure)が疑われる患者が救急外来を受診した。その際、12誘導心電図検査、胸部エックス線検査に加えて行われる優先度が高 い検査はどれか。
1. 冠動脈CT検査
2. 心臓超音波検査
3. 心筋シンチグラム
4. 心臓カテーテル検査
解答(クリック)
正答:2
解説:うっ血性心不全(CHF)が疑われる患者の救急外来受診時、12誘導心電図検査、胸部エックス線検査に加えて優先度が高い検査は心臓超音波検査です。心臓超音波検査は、非侵襲的で簡便に施行できる検査であり、以下の情報を迅速かつ詳細に得ることができます。
解説:うっ血性心不全(CHF)が疑われる患者の救急外来受診時、12誘導心電図検査、胸部エックス線検査に加えて優先度が高い検査は心臓超音波検査です。心臓超音波検査は、非侵襲的で簡便に施行できる検査であり、以下の情報を迅速かつ詳細に得ることができます。
・左室駆出率(EF)や心筋収縮力などの心臓機能
・心室壁運動異常の有無
・弁膜症の有無
・心腔内血栓の有無
・心膜液貯留の有無
これらの情報は、CHFの診断、重症度判定、原因疾患の推定に役立ち、他の検査と比べて、患者負担が少なく、検査時間も短いため、救急外来での迅速な診断に適しています。
ちなみに解答1、冠動脈の狭窄や閉塞を評価できますが、造影剤を使用する必要があるため、腎機能障害のある患者には禁忌となります。また、検査時間も比較的長いため、救急外来での緊急診断には適していません。解答3、心筋の血流灌流状態を評価できますが、検査時間が長く、費用も高額です。救急外来での緊急診断には適していません。
解答4、心臓の形態や機能を詳細に評価できますが、侵襲的な検査であり、合併症のリスクもあります。CHFの診断確定には有用な検査ですが、救急外来での初期診断には適していません。
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