問題90
薬剤投与に関する重大な医療事故が発生した。
このときの看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. 患者の状況を確認して安全を確保する。
2. 事故発生状況の詳細を看護記録に残す。
3. 薬剤投与に使用した物品は直ちに処分する。
4. 患者の容態が落ち着いてから上司に報告する。
5. 患者および家族に事故状況を説明するのは、原因が判明した後にする。
解答(クリック)
正答：１、２
解説：重大な医療事故が発生した場合、まずは患者の安全を確保することが最優先です。患者に異常がないか確認し、必要があれば医師に連絡して指示を仰ぎます。事故発生状況の詳細を看護記録に残すことは、原因究明と再発防止に役立ちます。記録には、患者情報/投与予定薬剤/実際に投与した薬剤/投与量/投与時間/投与方法/患者の状態/事故発生時の状況/関係者の氏名などを含みます。ちなみに解答３は間違いで、薬剤投与に使用した物品は、証拠として保管する必要があります。直ちに処分してしまうと、原因究明に支障をきたす可能性があります。解答４、患者の容態が落ち着いてから上司に報告するのは、患者の安全を確保してから報告することを意味します。ただし、緊急性の高い場合は、患者の容態にかかわらず速やかに上司に報告する必要があります。解答５、患者および家族に事故状況を説明するのは、原因が判明した後にするのが適切です。原因が判明していない段階で説明すると、誤解を招いたり、不安を増大させてしまう可能性があります。
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解説：重大な医療事故が発生した場合、まずは患者の安全を確保することが最優先です。患者に異常がないか確認し、必要があれば医師に連絡して指示を仰ぎます。事故発生状況の詳細を看護記録に残すことは、原因究明と再発防止に役立ちます。記録には、患者情報/投与予定薬剤/実際に投与した薬剤/投与量/投与時間/投与方法/患者の状態/事故発生時の状況/関係者の氏名などを含みます。ちなみに解答３は間違いで、薬剤投与に使用した物品は、証拠として保管する必要があります。直ちに処分してしまうと、原因究明に支障をきたす可能性があります。解答４、患者の容態が落ち着いてから上司に報告するのは、患者の安全を確保してから報告することを意味します。ただし、緊急性の高い場合は、患者の容態にかかわらず速やかに上司に報告する必要があります。解答５、患者および家族に事故状況を説明するのは、原因が判明した後にするのが適切です。原因が判明していない段階で説明すると、誤解を招いたり、不安を増大させてしまう可能性があります。
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