問題53
Aさん (92歳、女性)は重度の障害のため体を動かすことができないが、表情などで意思表示はできる。 Aさんは食べることが好きで「最期まで口から食べたい」 と言っていた。最近は誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)で入退院を繰り返しており、現在は入院中で終末期である。 同居している家族は積極的な治療をしないことを希望し、自宅でAさんを看取ることを決めた。家族への退院時の指導で適切なのはどれか。
1.「24時間付き添ってあげましょう」
2.「オムツの重さで尿量を測定しましょう」
3.「Aさんの息が苦しそうになったら救急車を呼びましょう」
4.「Aさんが食べたいと望めば、口から食べさせてあげましょう」
解説:
【Aさんの状況】
・92歳女性
・重度の障害で体が動かせない
・表情などで意思表示は可能
・食べることが好きで「最期まで口から食べたい」と希望
・誤嚥性肺炎で入退院を繰り返し、現在は入院中終末期
・家族は積極的な治療を希望せず、自宅で看取ることを決意
【退院時の指導】
Aさんの状況を踏まえ、家族への退院時の指導で適切なのは、Aさんの希望を尊重し、本人の意思を最大限に尊重することです。具体的には、以下の内容を指導します。
◆食事について
・Aさんが食べたいと望めば、口から食べさせてあげる。
・誤嚥が心配であれば、とろみをつけるなど、食事形態を工夫する。
・食べる量が少なくなっても、無理強いはしない。
食事の時間は、Aさんがリラックスできる環境を整える。
◆呼吸状態について
Aさんの呼吸状態を定期的に観察する。呼吸が苦しそうになった場合は、医師に相談する。痰の吸引が必要であれば、家族が方法を学ぶ。
◆その他
・Aさんができるだけ快適に過ごせるように、環境を整える。
・Aさんの不安や苦痛を軽減するように努める。
・家族は無理せず、周囲に助けを求める。
ちなみに他の解答について↓
・「24時間付き添ってあげましょう」
家族の負担が大きくなります。必要に応じて、訪問介護や訪問看護などのサービスを利用することを提案しましょう。
・「オムツの重さで尿量を測定しましょう」
完全な誤りではありませんが、尿量測定は必ずしも必要ではありません。Aさんの体調や家族の負担などを考慮し、必要であれば指導しましょう。
3.「Aさんが息が苦しそうになったら救急車を呼びましょう」
完全な誤りではありませんが、Aさんは終末期であり、延命治療は望んでいない可能性があります。家族と事前に話し合い、Aさんの意思を尊重することが重要です。
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