問題18
異常な呼吸音のうち低調性連続性副雑音はどれか。
1. 笛のような音〈笛音>
2. いびきのような音〈類鼾音>
3. 耳元で髪をねじるような音〈捻髪音>
4. ストローで水中に空気を吹き込むような音〈水泡音>
解答(クリック)
正答:2
解説:呼吸音は、気道を通る空気の音です。正常な呼吸音は、気管支や肺の状態によって異なり、以下の種類があります。
解説:呼吸音は、気道を通る空気の音です。正常な呼吸音は、気管支や肺の状態によって異なり、以下の種類があります。
【気管音】気管を通る空気の音で、喉の上あたりで聴取されます。
【気管支音】気管支を通る空気の音で、肺全体で聴取されます。
【肺胞音】肺胞で空気の出入りする音で、肺全体で聴取されます。
低調性連続性副雑音は、気道が狭窄し、気道を通る空気がスムーズに流れなくなると発生します。音質はいびきに似ており、類鼾音(るいかんおん)と呼ばれ、呼気時に聴取されます。気道が高度に狭窄している場合は、吸気時にも聴取されます。その原因としては気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、肺炎、肺水腫、気道異物などが挙げられます。
ちなみに、笛のような音〈笛音〉は高調性連続性副雑音であり、気道が高度に狭窄しているときに発生。耳元で髪をねじるような音〈捻髪音〉は断続性副雑音であり、肺実質が弾力を失ったときに発生。ストローで水中に空気を吹き込むような音〈水泡音〉は、断続性副雑音であり、肺胞に液体が貯留しているときに発生します。