目次
第一回愛玩動物看護師試験問題と解答
令和4年5月1日、愛玩動物看護師法の施行に伴い、第1回愛玩動物看護師国家試験予備試験が令和4年11月6日(日曜日)に、第1回愛玩動物看護師国家試験を令和5年2月19日(日曜日)に実施されました。こちらのページでは第1回愛玩動物看護師国家試験問題と解答&解説を掲載。
必須問題(50問)
問1 愛玩動物の虐待におけるネグレクトはどれか。
1. けがを放置する。
2. 蹴る。
3. 酷使する。
4. 拘束する。
5. 恐怖感を与える。
問2 動物の細胞小器官でないのはどれか。
1. 核
2. 細胞膜
3. 葉緑体
4. ミトコンドリア
5. 小胞体
問3 猫の歯式はどれか。
1. 切歯:3/3、犬歯:1/1、前臼歯:4/4、後臼歯:2/3
2. 切歯:3/3、犬歯:1/1、前臼歯:3/2、後臼歯:1/1
3. 切歯:0/4、犬歯:0/0、前臼歯:3/3、後臼歯:3/3
4. 切歯:2/1、犬歯:0/0、前臼歯:3/2、後臼歯:3/3
5. 切歯:3/3、犬歯:1/1、前臼歯:4/4、後臼歯:3/3
問4 糖質コルチコイドを産生する臓器はどれか。
1. 肺
2. 骨髄
3. 肝臓
4. 腎臓
5. 副腎
問5 内分泌腺はどれか。
1.胃腺
2. アポクリン腺
3. 耳下腺
4. 甲状腺
5. 腸陰窩
問6 糸球体が存在する臓器はどれか。
1.子宮
2. 卵巣
3. 腎臓
4. 膵臓
5. 副腎
問7 卵巣で産生されるホルモンはどれか。
1. インスリン
2. エストロゲン
3. オキシトシン
4. サイロキシン
5. メラトニン
問8 第2脳神経はどれか。
1. 視神経
2. 動眼神経
3. 迷走神経
4. 嗅神経
5. 三叉神経
問9 通常、雌において、左右4対の乳房をもつ動物はどれか。
1. 豚
2. 馬
3. 牛
4. 犬
5. 猫
問10 季節繁殖動物はどれか。
1. 牛
2. 犬
3. 鶏
4. 豚
5. 馬
問11 身づくろい行動(グルーミング)の機能でないのはどれか。
1. 清潔の維持
2. 体温の維持
3. 感染の予防
4. 防水機能の維持
5. 食欲の増進
問12 犬および猫の攻撃行動の治療法として適切でないのはどれか。
1. 環境修正
2. 行動修正
3. 去勢
4. 薬物療法
5. 脳手術
問13 脂溶性ビタミンはどれか。
1. ビタミンA
2. ビタミン B1
3. ビタミンC
4. 葉酸
5. ニコチン酸
問14 ウサギの品種はどれか。
1. ヒマラヤン
2. ロップイヤー
3. メインクーン
4. ラサ・アプソ
5. ウィペット
問15 牛の品種でないのはどれか。
1. ホルスタイン
2. サフォーク
3. ブラウン・スイス
4. ガンジー
5. ジャージー
問16 「狂犬病予防法」を主に所管する機関はどれか。
1. 厚生労働省
2. 農林水産省
3. 環境省
4. 経済産業省
5. 内閣府
問17 「動物の愛護及び管理に関する法律」が規定する愛護動物でないのはどれか。
1. 鯉
2. めん羊
3. 牛
4. 鶏
5. あひる
問18 「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」の通称はどれか。
1. バーゼル条約
2. パリ条約
3. ラムサール条約
4. ロンドン条約
5. ワシントン条約
問19 愛玩動物看護師の業務でないのはどれか。
1. 獣医師の指示のもとに行われる診療の補助
2. 診断と治療方針の決定
3. 疾病に罹患した、または負傷した愛玩動物の世話と看護
4. 動物介在教育や動物介在活動における技術提供と指導
5. 愛玩動物の愛護および適正飼養にかかわる助言と支援
問20 病理組織標本について必ず実施する染色法はどれか。
1. ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色
2. アザン染色
3. PAS 染色
4. コッサ染色
5. アルシアン・ブルー染色
問21 水腫に関する記述として正しいのはどれか。
1. 唾液の分泌過剰症である。
2. 心不全が原因のひとつである。
3. 水分を多く含む腫瘍である。
4. 肺のみでみとめられる。
5. 血液が溜まることをいう。
問22 膿瘍内に多数みられる白血球はどれか。
1. 好酸球
2. 好中球
3. 好塩基球
4. リンパ球
5. 単球
問23 抗悪性腫瘍薬はどれか。
1. アンピシリン
2. ワルファリン
3. プロポフォール
4. ドキソルビシン
5. フロセミド
問24 瓜実条虫の感染を媒介する生物はどれか。
1. コロモシラミ
2. ヤブカ
3. ヒゼンダニ
4. ネコノミ
5. ノイエバエ
問25 プリオン病でないのはどれか。
1. 牛海綿状脳症
2. スクレイピー
3. クールー
4. 慢性消耗病
5. ブルセラ症
問26 猫パルボウイルス感染症の典型的な症状はどれか。
1. 腹水貯留
2. 口内炎
3. 角膜炎
4. 白血球減少
5. 黄疸
問27 犬の疥癬症をおこす病原体はどれか。
1. 皮膚糸状菌
2. イヌノミ
3. 毛包虫
4. マラセチア
5. イヌセンコウヒゼンダニ
問28 抗体を産生する細胞はどれか。
1. 好中球
2. 血小板
3. 単球
4. Tリンパ球
5. 形質細胞
問29 ウイルスによる人獣共通感染症はどれか。
1. 破傷風
2. ジステンパー
3. 日本脳炎
4. アスペルギルス症
5. 炭疽
問30 病原体、感染性微生物またはその毒性代謝物により引きおこされる生物への危険性を 表す用語はどれか。
1. バイオセイフティー
2. バイオテロリズム
3. バイオハザード
4. バイオセキュリティー
5. バイオテクノロジー
問31 放射線を用いる検査はどれか。
1. CT 検査
2. MRI 検査
3. 超音波検査
4. 心電図検査
5. 脳波検査
問32 高圧蒸気滅菌法が適用されるのはどれか。
1. プラスチック製カテーテル
2. 手術用手袋
3. 吸収性縫合糸
4. 生理食塩水
5. 血液製剤
問33 吸収性縫合糸の素材はどれか。
1. 綿糸
2. ポリグリコネート
3. 絹糸
4. ステンレススチール
5. ポリエステル
問34 診療録(カルテ)に記載する必要がない事項はどれか。
1. 動物の名称
2. 診療した年月日
3. 飼い主の住所
4. 動物の主要症状
5. 飼い主の年収
問35 消化器疾患の動物を看護する際に、優先度が最も低い評価項目はどれか。
1. 嚥下
2. 糞便
3. 嘔吐
4. 排尿
5. 食欲
問36 吐出の原因はどれか。
1. 胃潰瘍
2. 胆石症
3. 膵炎
4. 腸閉塞
5. 食道狭窄
問37 肝疾患の代表的症状はどれか。
1. 多尿
2. 白血球増加
3. 黄疸
4. 高血圧
5. 下痢
問38 皮膚や粘膜が青紫色になることはどれか。
1. チアノーゼ
2. ケトアシドーシス
3. フレグモーネ
4. アナフィラキシー
5. エリテマトーデス
問39 副腎皮質機能亢進を示す疾患はどれか。
1. レプトスピラ症
2. ウォブラー症候群
3. クッシング症候群
4. ファロー四徴症
5. アジソン病
問40 水頭症の好発犬種はどれか。
1. ゴールデン・レトリーバー
2. 柴
3. チワワ
4. 秋田
5. ボーダー・コリー
問41 ショックの症状はどれか。
1. 血圧低下
2. 脈拍上昇
3. 発熱
4. 過呼吸
5. 筋緊張
問42 取り扱う人に対して厳密な曝露防止が必要な薬剤はどれか。
1. 利尿薬
2. 抗潰瘍薬
3. 抗悪性腫瘍薬
4. 抗アレルギー薬
5. 止血薬
問43 最も数が多い血液細胞はどれか。
1. 赤血球
2. 好中球
3. 血小板
4. リンパ球
5. 好酸球
問44 腎機能検査で測定する項目はどれか。
1. ALP
2. ALT
3. AST
4. CRE
5. CPK
問45 飼い主との面接において、重要な技法である「傾聴」に関連しないのはどれか。
1. あいづち
2. 繰り返し
3. 共感
4. 積極性
5. 支持
問46 飼い主との面接において、愛玩動物看護師が行う「開かれた質問」はどれか。
1. どうされましたか。
2. 食欲はありますか。
3. 熱はありますか。
4. いつから始まりましたか。
5. どこが痛そうですか。
問47 動物病院において、愛玩動物看護師の管理対象でないのはどれか。
1. 麻薬
2. 廃液
3. 手術器具
4. 輸液ポンプ
5. 空調
問48 薬用シャンプーの際に行ってはいけないのはどれか。
1. あらかじめブラッシングする。
2. 二度洗いする。
3. 体温より高い湯を用いる。
4. シャンプー液を泡立て、体にすり込む。
5. シャンプー後、5分程度静置してから洗い流す。
問49 仕事において善悪を判断する際に、人として守るべきことはどれか。
1. 職業倫理
2. 職業慣行
3. 職業体験
4. 職業訓練
5. 職業選択
問50 他の施設で生まれ育った動物を譲り受けて販売する場合、輸送された犬または猫につ いて、観察しなければならない期間はどれか。
1. 輸送後1時間以上
2. 輸送後半日以上
3. 輸送後2日間以上
4. 輸送後1週間以上
5. 輸送後8週間以上
一般問題(100問)
問1 獣医療に関する記述として正しいのはどれか。
1. 獣医療従事者は、個人的な価値観で飼い主に情報を伝えるべきである。
2. 生命倫理に獣医療は含まれない。
3. 飼い主の知る権利や決定権を尊重することをインフォームドコンセントという。
4. 動物の安楽死処置において、心身に苦痛を与えることはみとめられている。
5. 獣医療では、セカンドオピニオンを求めることは行われていない。
問2 産業動物の動物福祉に関する国際基準を策定している国際機関はどれか。
1. OIE(国際獣疫事務局)
2. WHO(世界保健機関)
3. FAWC(産業動物福祉協議会)
4. WAP(世界動物保護協会)
5. ISO(国際標準化機構)
問3 実験動物の福祉における「3Rの原則」の Reduction の説明はどれか。
1. 適正な飼育管理
2. コンピュータ・シミュレーションの利用
3. 動物使用頭数の削減
4. 培養細胞の使用
5. 苦痛や恐怖の軽減
問4 展示動物の環境エンリッチメントとして正しいのはどれか。
a:給餌器を複雑にして採食時間を長くする。
b:他の動物の鳴き声を流して聴覚を刺激する。
c:生息地に近い環境にするため天敵動物と一緒に飼育する。
d:ストレスを感じないよう常に同じ遊具・玩具を与える。
e:事故防止のために居住空間を単調にする。
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問5 細胞小器官とその機能の組合せとして正しいのはどれか。
1. リボソーム 物質の加水分解
2. リソソーム タンパク質合成
3. ミトコンドリア ATP 産生
4. 小胞体 物質の細胞外分泌
5. ゴルジ体 脂質代謝
問6 哺乳類の心臓に関する記述として正しいのはどれか。
1. 左心房には動脈血が流れる。
2. 左心室には静脈血が流れる。
3. 右心房と右心室の間に僧帽弁がある。
4. 左心房と左心室の間には弁はない。
5. 右心室と左心室の壁厚はほぼ同じである。
問7 心臓の拍動で最初に興奮が始まる部位はどれか。
1. 心尖部
2. 洞房結節
3. 房室結節
4. プルキンエ線維
5. ヒス束
問8 呼吸中枢があるのはどれか。
1. 小脳
2. 大脳
3. 中脳
4. 延髄
5. 脊髄
問9 内分泌腺と分泌するホルモンの組合せとして正しいのはどれか。
1. 副腎皮質----オキシトシン
2. 上皮小体----カルシトニン
3. 膵島----グルカゴン
4. 下垂体前葉----アドレナリン
5. 精巣----プロゲステロン
問10 腎臓で産生されるエリスロポエチンの主たる機能はどれか。
1. 腎臓集合管における水の再吸収亢進
2. 骨髄における赤血球の産生亢進
3. リンパ節における免疫関連細胞の活性化
4. 肝臓における糖の代謝亢進
5. 副腎皮質におけるアルドステロンの分泌亢進
問11 犬の腎臓に関する記述として正しいのはどれか。
1. 右腎は遊走腎とよばれる。
2. ネフロンは1個の腎小体とそれに続く尿細管で構成される。
3. 内側縁のくぼみを腎乳頭という。
4. 水の再吸収は主として遠位尿細管で行われる。
5. 血中抗利尿ホルモン濃度の上昇により希釈尿が産生される。
問12 脳神経に関する記述として正しいのはどれか。
1. 視神経は運動神経である。
2. 舌下神経は感覚神経である。
3. 三叉神経は眼球運動を司る。
4. 内耳神経は第X脳神経である。
5. 迷走神経は副交感神経を含んでいる。
問13 下垂体から分泌され、排卵を誘発するホルモンはどれか。
1. 黄体形成ホルモン
2. ゴナドトロピン放出ホルモン
3. プロラクチン
4. プロゲステロン
5. エストラジオール
問14 交尾排卵動物はどれか。
a:牛
b:犬
c:ウサギ
d:猫
e:豚
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問15 内胚葉由来の臓器はどれか。
1. 皮膚
2. 心臓
3. 肝臓
4. 精巣
5. 乳腺
問16 犬および猫の新生子の飼育と看護に関する記述として正しいのはどれか。
1. 生後、なるべく早く混合ワクチンを接種する。
2. 体重測定は1週間に1回程度でよい。
3. 排便の世話は不要である。
4. 母乳の代用に牛乳を使用できる。
5. 低体温症に気を付ける。
問17 維持行動に含まれるのはどれか。
1. 身づくろい行動
2. 交尾行動
3. 母性行動
4. 服従行動
5. 挨拶行動
問18 犬の認知機能不全に関する記述として正しいのはどれか。
1. 雄で罹患率が高い。
2. 見当識障害がある。
3. 若齢犬で罹患率が高い。
4. わが国で承認された動物用の薬がある。
5. 抗酸化剤の投与で症状が悪化する。
問19 ビタミン類の名称と化学名の組合せとして誤っているのはどれか。
1. ビタミンA----レチノール
2. ビタミンE----トコフェロール
3. ビタミン B1----チアミン(サイアミン)
4. ビタミン B12----リボフラビン
5. ビタミンC----アスコルビン酸
問20 栄養素に関する記述として正しいのはどれか。
1. 炭水化物は糖質と食物繊維とに分類できる。
2. 必須アミノ酸とは体内で生合成できるアミノ酸のことである。
3. ミネラルはエネルギー源となる。
4. ビタミンAが不足すると骨軟化症になる。
5. 亜鉛が不足すると脚気になる。
問21 慢性腎臓病の栄養管理に関する記述として正しいのはどれか。
1. 食物繊維は食欲不振につながることが多いので与えない。
2. 進行した場合にはタンパク質含有量の多い食事が必要である。
3. リンの摂取量を適切に制限する必要がある。
4. ナトリウムの摂取制限の効果はみとめられていない。
5. n-3 系脂肪酸(ω-3 脂肪酸)の摂取は禁忌である。
問22 日本において、現在、和牛の飼育頭数が最も多い地域はどれか。
1. 北海道
2. 東北
3. 関東・北陸・東海
4. 近畿・中国・四国
5. 九州・沖縄
問23 特定の微生物や寄生虫を保有していないことが証明された実験用動物はどれか。
1. コンベンショナル動物
2. バリア動物
3. SPF 動物
4. 無菌動物
5. ノトバイオート動物
問24 愛玩動物看護師の業務はどれか。
a:診断書の作成
b:X線画像の読影
c:動物の保定
d:適正飼養の助言
e:薬の処方
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問25 愛玩動物看護師が診療の補助を独占できる動物はどれか。
1. ハムスター
2. フェレット
3. ウサギ
4. オカメインコ
5. マウス
問26 「動物の愛護及び管理に関する法律」において規定される項目はどれか。
a:特定外来生物の飼育の禁止
b:鳥獣の捕獲等及び鳥類の卵の採取等の禁止
c:動物の所有者等の責務
d:動物取扱業者の遵守義務
e:愛玩動物用飼料の製造基準
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問27 「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」の対象動物はどれか。
1. 猫
2. ハリネズミ
3. ウサギ
4. ハムスター
5. フェレット
問28 機械的創傷のうち、非開放性のものはどれか。
1. 切創
2. 挫創
3. 裂創
4. 挫傷
5. 咬創
問29 化学療法により腫瘍が肉眼的および各種検査で検出されなくなった。この状態はどれか。
1. 維持
2. 完治
3. 部分寛解
4. 完全寛解
5. 進行
問30 3.5 kg の猫に薬物Aを 80 mg/kg で投与したい時、濃度 0.2 g/mL の薬物A溶液の投 与量はどれか。
1. 1.2 mL
2. 1.4 mL
3. 1.6 mL
4. 1.8 mL
5. 2.0 mL
問31 アトロピンにより誘起される生体反応はどれか。
a:心拍数低下
b:気管の粘液分泌亢進
c:血圧低下
d:消化管運動抑制
e:散瞳
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問32 局所麻酔薬として使用され、心室性不整脈にも有効とされる薬剤はどれか。
1. アミオダロン
2. ベラパミル
3. キニジン
4. プロプラノロール
5. リドカイン
問33 オータコイドはどれか。
1. チロキシン
2. ヒスタミン
3. ノルアドレナリン
4. アセチルコリン
5. エリスロポエチン
問34 グラム染色陽性の微生物はどれか。
1. クラミジア
2. 緑膿菌
3. マイコプラズマ
4. 大腸菌
5. ブドウ球菌
問35 中間宿主を必要とする寄生虫はどれか。
1. 犬回虫
2. 犬鉤虫
3. 犬鞭虫
4. 糞線虫
5. 東洋眼虫
問36 細菌感染症はどれか。
1. ニューカッスル病
2. 結核
3. 犬伝染性肝炎
4. トキソプラズマ症
5. 豚熱
問37 消毒薬に関する記述として正しいのはどれか。
a:クレゾール石けん液は漂白作用が強い。
b:消毒用アルコールのエタノール濃度は約 95 % である。 c:クロルヘキシジンは皮膚に対する刺激性が強い。 d:グルタラールは細菌芽胞にも効果が期待できる。 e:逆性石けん類は通常の石けんと混ざると効果が低下する。
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問38 抗体に関する記述として正しいのはどれか。
a:α-グロブリンである。
b:液性免疫を担う。
c:IgM は感染急性期に出現する。
d:IgG は粘膜局所免疫に重要である。
e:IgA はアレルギー反応に関与する。
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問39 免疫介在性疾患はどれか。
1. 天疱瘡
2. 肝リピドーシス
3. 白血病
4. 椎間板ヘルニア
5. 白内障
問40 不活化ワクチンに関する記述として正しいのはどれか。
1. 効果が早い。
2. 発病の危険がある。
3. 免疫が得られやすい。
4. 単回投与で効果がある。
5. 副反応がおこることがある。
問41 人獣共通感染症でないのはどれか。
1. トキソプラズマ症
2. オウム病
3. アニサキス症
4. エキノコックス症
5. マレック病
問42 狂犬病に関する記述として正しいのはどれか。
1. 病原体は細菌である。
2. 犬とヒト以外の動物は発症しない。
3. 特定の地域でのみ発生する。
4. 有効なワクチンがある。
5. 病原体は経口的に感染する。
問43 動物病院から排出される廃棄物で、特別管理一般廃棄物として取り扱わなければなら ないのはどれか。
1. X線写真の定着液
2. 感染動物の死体
3. 動物の糞尿
4. 動物の食べ残し
5. 未使用の注射針
問44 人のノロウイルス感染症に関する記述として正しいのはどれか。
1. 消化器症状は示さない。
2. 人獣共通感染症である。
3. 冬期の発生が多い。
4. 塩素系消毒薬は無効である。
5. 日本で集団感染事例はない。
問45 細菌性食中毒に関する記述として正しいのはどれか。
1. ブドウ球菌食中毒は生体内毒素型食中毒に分類される。
2. 腸炎ビブリオ食中毒の原因菌は主として土壌中に生息している。
3. ボツリヌス菌食中毒の重症例では呼吸困難に陥ることがある。
4. サルモネラ食中毒の原因食は圧倒的に野菜が多い。
5. セレウス菌食中毒の原因食は魚介類が最も多い。
問46 犬および猫の皮下注射に関する記述として誤っているのはどれか。
1. 通常は背側部に行う。
2. ワクチン接種に用いられる。
3. 皮膚刺入後、薬液注入前に一度内筒を引く。
4. 等張液の注射に適する。
5. 皮膚に対し垂直に注射針を刺入する。
問47 薬剤投与法の略語とその説明の組合せとして誤っているのはどれか。
1. IV----動脈内投与
2. IM----筋肉内投与
3. SC----皮下投与
4. IP----腹腔内投与
5. PO----経口投与
問48 通常用いられる心電図測定の誘導法はどれか。
1. Ⅰ誘導
2. Ⅱ誘導
3. Ⅲ誘導
4. Ⅳ誘導
5. Ⅴ誘導
問49 犬の血圧測定に関する記述として適切なのはどれか。
1. 通常は観血的方法が用いられる。
2. 静かな環境に移動後、ただちに測定する。
3. カフの位置は心臓と同じ高さにする。
4. 測定部位は左の上腕部である。
5. 1回のみの測定が推奨される。
問50 MRI 検査に関する記述として正しいのはどれか。
a:電磁波X線を利用している。
b:骨の描出に優れる。
c:CT 検査より検査時間が短い。
d:磁気共鳴を利用している。
e:金属類の持ち込みは不可である。
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問51 超音波検査に関する記述として正しいのはどれか。
a:通常の診察台で行う。
b:検査部位の被毛はできるだけ刈る。
c:エコーゼリーは予め温めておく。
d:プローブは衝撃に強い。
e:防護具を装着して行う。
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問52 消化管内視鏡検査の禁忌とされる疾患はどれか。
1. 胃ポリープ
2. 大腸癌
3. 脾腫
4. 胆石症
5. 腹膜炎
問53 一次治癒による創傷治癒が期待できるのはどれか。
1. 切創
2. 熱傷
3. 褥瘡
4. 挫傷
5. 咬傷
問54 手術における愛玩動物看護師の役割はどれか。
a:麻酔看視
b:器械出し
c:執刀
d:術中のX線撮影
e:麻酔薬の選択
1. a,b
2. b,c
3. c,d
4. d,e
5. a,e
問55 皮膚の縫合に最も適している縫合糸はどれか。
1. 合成吸収性縫合糸の撚り糸
2. 合成吸収性縫合糸の単糸
3. 合成非吸収性縫合糸の撚り糸
4. 合成非吸収性縫合糸の単糸
5. 天然性非吸収性縫合糸の撚り糸
問56 動物の体位変換に関する記述として正しいのはどれか。
1. 動物が好む体位を取らせる。
2. 症状に応じて一定時間ごとの体位変換を行う。
3. 体位変換の頻度と褥瘡の発生は関係しない。
4. どのような状態でも積極的に体位変換を行う。
5. 横臥位が最も自然な体位である。
問57 トリアージに関する記述として正しいのはどれか。
1. 緊急状態の動物に心肺蘇生処置を行う。
2. 動物の大きさで避難の順番を決定する。
3. 薬剤を投与する順番を考える。
4. 緊急度と重症度によって治療の優先順位を決定する。
5. ショックを改善するために緊急の輸液を行う。
問58 犬および猫の理学療法に関する記述として誤っているのはどれか。
1. 回復期間が短縮できる。
2. 腫瘍の放射線療法が含まれる。
3. 疼痛を抑えることができる。
4. 筋肉の萎縮を最小限にできる。
5. 関節機能が維持される。
問59 食欲が低下した高齢犬に対する対応として正しいのはどれか。
1. においが少ない食事にする。
2. 食事をあたためる。
3. 硬い食事にする。
4. 低カロリー食にする。
5. 無理にでも食事を与える。
問60 加齢に伴う犬の身体の変化として正しいのはどれか。
1. 基礎代謝量が増加する。
2. 膀胱の尿貯留能が増加する。
3. 運動量が低下する。
4. 心拍出量が増加する。
5. 感染症の発生率が低下する。
問61 おむつ交換に関する記述として正しいのはどれか。
1. 最初に濡れたタオルで清拭する。
2. 清拭後は濡れたままにしておく。
3. 清拭後にアルコールで消毒する。
4. 股関節が動かないように装着する。
5. 排尿のみの場合は清拭の必要はない。
問62 回復期にある愛玩動物の看護として適切なのはどれか。
1. 栄養の補給
2. ターミナルケアの準備
3. 食事の制限
4. 安静の維持
5. ワクチンの接種
問63 動物の臨終間近の状態はどれか。
1. 対光反射が亢進する。
2. 呼吸や心拍のリズムが乱れる。
3. 尿量が増加する。
4. 四肢の末端が温かくなる。
5. 興奮する。
問64 動物のグリーフケアに関する記述として適切なのはどれか。
1. 動物が亡くなってからの飼い主へのケアである。
2. 飼い主の心情にはあまりこだわらない方がよい。
3. 動物は生前にはグリーフを感じない。
4. 獣医療従事者はグリーフには関与しない方がよい。
5. 飼い主はグリーフを抱え込んでしまう傾向にある。
問65 呼吸器疾患に対する動物看護として誤っているのはどれか。
1. 酸素吸入時は火気厳禁である。
2. 湿度が低い環境を保つ。
3. 睡眠が十分に取れているか評価する。
4. 処置や検査の際は呼吸状態に注意を払う。
5. 薬液吸入療法を行う際は口と鼻に向けて噴霧する。
問66 犬および猫の削痩に関する記述として誤っているのはどれか。
1. 骨密度が必ず減少する。
2. 食事量がエネルギー要求量より少ない。
3. ボディ・コンディション・スコア(BCS)で評価する。
4. 寝たきりの削痩動物では褥瘡が生じやすい。
5. 肋骨を容易に触知できる。
問67 動物の体温に関する記述として正しいのはどれか。
1. 運動直後でも体温は変わらない。
2. 日内変動はない。
3. 熱中症が疑われる際には直ちに冷水を飲ませる。
4. 短頭種は高体温になりやすい。
5. 犬および猫の正常体温は40℃から41℃である。
問68 動物の疼痛行動でないのはどれか。
1. 姿勢をよく変える。
2. 攻撃的になる。
3. 活発に動き回る。
4. 食欲が低下する。
5. かすれたように鳴く。
問69 多飲多尿を示さない疾患はどれか。
1. 甲状腺機能低下症
2. 子宮蓄膿症
3. 糖尿病
4. 副腎皮質機能亢進症
5. 慢性腎臓病
問70 犬で急に発症して緊急手術が必要なのはどれか。
1. 胃拡張胃捻転症候群
2. 膀胱炎
3. 肝炎
4. 腎不全
5. 僧帽弁閉鎖不全症
問71 犬糸状虫症で最もよくみられる症状はどれか。
1. 腹水
2. 嘔吐
3. 血尿
4. 発咳
5. 下痢
問72 レッグペルテス病の所見はどれか。
1. 白血球減少
2. 大腿骨頭壊死