
次の文を読み 97~99の問いに答えよ。
Aさん(50歳、女性、会社員) は、職場で激しい頭痛を訴えて倒れ、意識を失って、救急搬送された。 救命救急センター到着時のバイタルサインは、 体温 36.7°C、呼吸数 20/分、脈拍 88/分、血圧168/88 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度 〈SpO₂〉 98%(room air)であった。 閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼して眠り込んでしまう。
問題97
Aさんの意識レベルは、 ジャパン・コーマ・スケール 〈JCS〉 で評価するとどれか。
1. II-10
2. II-20
3. III-100
4. III-200
解答(クリック)
正答:2
解説:
この問題では、Aさんの意識レベルをジャパン・コーマ・スケール(JCS)で評価する必要があります。まず、Aさんの状態について確認しましょう。【Aさんの状態】
◆症状:激しい頭痛、倒れる、意識を失って救急搬送。
◆バイタルサイン:
・体温:36.7°C(正常)
・呼吸数:20/分(正常)
・脈拍:88/分(正常)
・血圧:168/88 mmHg(高め)
・SpO2:98%(正常)
◆意識状態:
・閉眼している状態。
・大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼し、眠り込んでしまう。【ジャパン・コーマ・スケール(JCS)の分類】
◆JCSは、意識レベルを次のように分類します。
・I(正常意識):正常な意識。
・II(軽度意識障害):少し意識が鈍くなるが、強い刺激には反応する。
・II-10:軽い刺激で開眼するが、意識はぼんやりしている。
・II-20:声をかけても反応が遅れることがあるが、強い刺激には開眼する。
・III(昏睡状態):昏睡状態で、刺激に対する反応が非常に鈍いかほとんどない。
・III-100:強い刺激には反応があるが、非常に鈍い。
・III-200:ほとんど反応がなく、深い昏睡状態。
◆Aさんの状態に対する評価
Aさんは閉眼している状態ですが、大声で話しかけると開眼します。ただし、すぐに再び閉眼して眠り込んでしまいます。このことから、意識が少し鈍く、反応は遅いが強い刺激には開眼することがわかりますので、Aさんの意識レベルはII-20に該当すると判断→正解は解答2と言えます。
解説:
この問題では、Aさんの意識レベルをジャパン・コーマ・スケール(JCS)で評価する必要があります。まず、Aさんの状態について確認しましょう。【Aさんの状態】
◆症状:激しい頭痛、倒れる、意識を失って救急搬送。
◆バイタルサイン:
・体温:36.7°C(正常)
・呼吸数:20/分(正常)
・脈拍:88/分(正常)
・血圧:168/88 mmHg(高め)
・SpO2:98%(正常)
◆意識状態:
・閉眼している状態。
・大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼し、眠り込んでしまう。【ジャパン・コーマ・スケール(JCS)の分類】
◆JCSは、意識レベルを次のように分類します。
・I(正常意識):正常な意識。
・II(軽度意識障害):少し意識が鈍くなるが、強い刺激には反応する。
・II-10:軽い刺激で開眼するが、意識はぼんやりしている。
・II-20:声をかけても反応が遅れることがあるが、強い刺激には開眼する。
・III(昏睡状態):昏睡状態で、刺激に対する反応が非常に鈍いかほとんどない。
・III-100:強い刺激には反応があるが、非常に鈍い。
・III-200:ほとんど反応がなく、深い昏睡状態。
◆Aさんの状態に対する評価
Aさんは閉眼している状態ですが、大声で話しかけると開眼します。ただし、すぐに再び閉眼して眠り込んでしまいます。このことから、意識が少し鈍く、反応は遅いが強い刺激には開眼することがわかりますので、Aさんの意識レベルはII-20に該当すると判断→正解は解答2と言えます。