第37回介護福祉士国家試験【問題102】

<領域: 介護> 生活支援技術

問題102
B さん (90 歳, 女性, 要介護3) は, アルツハイマー型認知症 (dementia of the Alzheimer's type) があり, 介護老人福祉施設に入所している。 テレビを見ることが好きで、日中はお茶を飲みながら, テレビを見て過ごすことが日課である。 1週間前からBさんは、夜中に目が覚めたり3時ごろに起きたりと, 不眠が続いている。 2時間ほどしか寝ていない日もある。 ある日, Bさんは, 「昼間, 眠くてしかたがない。 からだがだるい」と介護福祉職に話した。 次の記述のうち, Bさんに安眠を促すための介護福祉職の対応として, 最も適切なものを1つ選びなさい。

1 午前中, 太陽の光を浴びることを勧める。
2 昼間眠いときは,1時間以上の昼寝を勧める。
3 夕食後 すぐに寝ることを勧める。
4 寝る前に,介護福祉職の判断で睡眠薬を勧める。
5 夜眠れないときは, 居室でテレビを見ることを勧める。

解答(クリック)
正答:5
解説:アルツハイマー型認知症の高齢者は、睡眠リズムの乱れ(概日リズムの障害)が生じやすく、不眠や昼夜逆転が起こることがあります。適切な対応を行うことで、安眠を促し、生活リズムを整える ことが重要です。各解答の解説は以下となります。

解答1:「午前中、太陽の光を浴びることを勧める。」 → 〇 適切
太陽の光を浴びることで、体内時計が調整され、夜の睡眠がスムーズに促される 効果があります。また、セロトニン(気分を安定させる神経伝達物質)の分泌が活発になり、夜には睡眠を促すメラトニンが分泌されるため、安眠につながります。

解答2:「昼間眠いときは、1時間以上の昼寝を勧める。」 → × 不適切
長時間の昼寝をすると、夜の睡眠に影響を与え、昼夜逆転を助長する 可能性があります。昼寝をする場合は 30分以内に留めることが望ましいです。

解答3:「夕食後すぐに寝ることを勧める。」 → × 不適切
食後すぐに寝ると、胃腸の消化活動が活発な状態のままになるため、睡眠の質が低下する ことがあります。食後は ゆっくり過ごしてから就寝するのが望ましいです。

解答4:「寝る前に、介護福祉職の判断で睡眠薬を勧める。」 → × 不適切
睡眠薬の使用は、医師の判断が必要 です。介護福祉職が独断で勧めることは適切ではありません。

解答5:「夜眠れないときは、居室でテレビを見ることを勧める。」 → × 不適切
テレビの光(ブルーライト)は脳を刺激し、覚醒を促してしまう ため、逆に眠れなくなる可能性があります。夜間に眠れない場合は、落ち着いた環境でリラックスできるような支援(軽いストレッチや温かい飲み物など)が適切です。

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