
<領域: 介護> 生活支援技術
問題97
次の記述のうち, 介護福祉職が行うことのできる, 坐薬 (座薬) を用いた介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 膣(ちつ)から挿入する坐薬 (座薬/ ざやく) が扱える。
2 坐薬(座薬) は, あたたかな場所で保管する。
3 坐薬 (座薬) は,とがっていない方から挿入する。
4 腹部に力を入れるよう促しながら, 坐薬 (座薬) を挿入する。
5 下剤以外の坐薬 (座薬) 挿入は、先に排泄を済ませてから行う。
解説:各解答の解説は以下となります。
解答1:「膣(ちつ)から挿入する坐薬 (座薬) が扱える。」 → × 不適切
介護福祉職が扱えるのは 直腸用の坐薬(座薬) に限られ、膣坐薬は医療行為に該当するため、取り扱うことはできません。
解答2:「坐薬 (座薬) は、あたたかな場所で保管する。」 → × 不適切
坐薬は 温度が高いと溶けてしまう ため、冷暗所または冷蔵庫 で保管するのが適切です。
解答3:「坐薬 (座薬) は、とがっていない方から挿入する。」 →× 不適切
坐薬は、とがった方から挿入する のが基本です。とがっている方を先に入れることで スムーズに肛門内へ挿入でき、違和感を軽減 できます。
解答4:「腹部に力を入れるよう促しながら、坐薬 (座薬) を挿入する。」 → × 不適切
腹部に力を入れると、かえって肛門が閉まり、坐薬が入りにくくなる ため、適切ではありません。リラックスした状態で挿入することが重要です。
解答5:「下剤以外の坐薬 (座薬) 挿入は、先に排泄を済ませてから行う。」 → 〇 適切
解熱剤などの坐薬を挿入する際は、排泄物によって薬の吸収が妨げられるのを防ぐため、先に排泄を済ませるのが望ましい です。下剤の坐薬は排便を促すため、排泄前に挿入する必要があります。
以上の理由から、正解は「5」 と言えます。
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