
<領域: 介護> コミュニケーション技術
問題75
次の記述のうち,利用者と家族の意向が異なるとき, 家族とのコミュニケーションにおいて介護福祉職が留意すべき点として, 適切なものを1つ選びなさい。
1 家族に支援方針を決めてもらう。
2 家族を通して利用者の意向を聴き取る。
3 家族と話す機会を別に設ける。
4 家族にカウンセリングを行うことを意識する。
5 家族を説得する。
解説:利用者と家族の意向が異なる場合、介護福祉職はどちらの意向も尊重しつつ、円滑な話し合いの場を設けることが重要です。そのため、「家族と話す機会を別に設ける」ことが適切な対応となります。各解答の解説は以下になります。
解答1:家族に支援方針を決めてもらう。 → ✕(不適切)
・介護の主体は利用者本人であり、家族の意向だけで支援方針を決めるのは適切ではない。
・介護福祉職は、利用者の自己決定を尊重しつつ、家族との調整を行う役割を担う。
解答2:家族を通して利用者の意向を聴き取る。 → ✕(不適切)
・利用者の意向を直接聴くことが原則であり、家族を通じた聞き取りでは正確な意向が伝わらない可能性がある。
・例:「お母さん(利用者)は本当はどうしたいのか、直接話を聞くことが大切ですね。」
解答3:家族と話す機会を別に設ける。 → 〇(正解)
・利用者と家族の意見が異なる場合、それぞれの立場や気持ちを整理する時間を持つことが大切。
・別々に話を聞いた上で、調整を図ることが円滑なコミュニケーションにつながる。
・例:「ご家族としても色々な思いがあるかと思いますので、一度じっくりお話を伺いたいと思います。」
解答4:家族にカウンセリングを行うことを意識する。 → ✕(不適切)
・介護福祉職はカウンセラーではないため、専門的なカウンセリングを行う立場にはない。
・家族の不安や負担を軽減するための話し合いは重要だが、心理的なカウンセリングとは異なる。
解答5:家族を説得する。 → ✕(不適切)
・説得ではなく、利用者と家族の意向をすり合わせ、納得できる形に調整することが大切。
・一方的に説得すると、家族が反発したり、不信感を持つ可能性がある。
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