
<領域: 介護> 介護の基本
問題67
ICF (International Classification of Functioning, Disability and Health: 国際生活機能分類) における 「参加」 と 「活動」 の2つが関連した, 認知症の人の支援 に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 若年性アルツハイマー型認知症 (dementia of the Alzheimer's type with early onset) があり、治療している。
2 認知症カフェに通い、体操をしている。
3 近所に住む長男が、 買物を代行している。
4 自宅にある広い庭を、バリアフリー化している。
5 見当識障害があり, GPS装置を身に着けている
解説:ICF(国際生活機能分類)は、「健康状態」だけでなく、「生活機能」や「社会との関わり」を包括的に捉える概念。その中で、「活動」と「参加」は以下のように定義されます。
・「活動」:個人が特定の課題や行動を遂行すること(例:食事をする、歩く、文字を書く など)。
・「参加」:社会生活への関わり(例:仕事に行く、地域活動に参加する、趣味の集まりに行く など)。
各解答の解説は以下になります。
解答1:若年性アルツハイマー型認知症があり、治療している。 → ✕(不適切)
・「治療している」ことはICFにおける「健康状態」に該当するが、「活動」や「参加」には直接関係しない。
解答2:認知症カフェに通い、体操をしている。 → 〇(正解)
・「体操をしている」=活動(体を動かす行為)。
・「認知症カフェに通う」=参加(地域の場に出向いて、他者と交流する)。
・「活動」と「参加」が関連している例として最も適切。
解答3:近所に住む長男が、買物を代行している。 → ✕(不適切)
・買い物をしているのは長男であり、本人の「活動」や「参加」にはならない。
解答4:自宅にある広い庭を、バリアフリー化している。 → ✕(不適切)
・環境の整備はICFにおける「環境因子」に該当し、「活動」や「参加」そのものではない。
解答5:見当識障害があり、GPS装置を身に着けている。 → ✕(不適切)
・GPS装置の使用は「環境因子」に該当し、「活動」や「参加」には直接関係しない。
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