
<領域:こころとからだのしくみ>障害の理解
問題53
視覚障害の特徴と視覚障害者の生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ロービジョンは、視覚情報をまったく得られない状態である。
2 中途視覚障害者は、先天性の障害に比べて障害を受容しやすい。
3 白杖(はくじょう)には,視覚に障害があることを周囲に知らせる役目がある。
4 視覚障害を補うために,ペットの犬と一緒に外出する。
5 視覚障害者は,ガイドヘルパーの利用はできない。
解説:視覚障害とは、目の疾患や外傷などによって視力や視野に障害が生じ、日常生活に影響を及ぼす状態を指します。視覚障害者の生活支援には、点字、音声案内、白杖、ガイドヘルパー、盲導犬 などさまざまな方法があります。杖(はくじょう) は、視覚障害者が使用する杖で、周囲の障害物を確認したり(歩行の補助)、視覚に障害があることを周囲に知らせる(周囲の人が配慮しやすくなる)役割を持ちます。
各解答の解説は以下になります。
解答1:ロービジョンは、視覚情報をまったく得られない状態である。
→ 誤り。
・ロービジョン(Low Vision) とは、視覚が部分的に低下している状態のことで、視覚情報を完全に失っているわけではない。
・視力矯正をしても日常生活に支障をきたすが、視覚を一部活用できる場合がある。
・対応として拡大読書器や遮光眼鏡などの補助具が使われる。
解答2:中途視覚障害者は、先天性の障害に比べて障害を受容しやすい。
→ 誤り。
・中途視覚障害者(後天的に視覚を失った人)は、障害を受容するのに時間がかかることが多い。
・以前は視力を頼りにしていたため、視覚を失うことで大きなストレスや心理的負担を抱える。
・一方、先天性の視覚障害者は視覚に頼らない生活に慣れているため、障害の受容は比較的スムーズな場合が多い。
解答3:白杖には、視覚に障害があることを周囲に知らせる役目がある。
→ 正しい。(解説済み)
解答4:視覚障害を補うために、ペットの犬と一緒に外出する。
→ 誤り。
・視覚障害者が利用する犬は 盲導犬(ガイドドッグ) であり、ペットの犬とは異なる。
・盲導犬は特別な訓練を受け、視覚障害者の歩行を補助する役割を担う。
・ペットの犬は盲導犬のような訓練を受けていないため、視覚障害の補助にはならない。
解答5:視覚障害者は、ガイドヘルパーの利用はできない。
→ 誤り。
・視覚障害者は ガイドヘルパー(同行援護)を利用できる。
・ガイドヘルパーは視覚障害者の外出時に同行し、歩行のサポートや情報提供を行う。
・視覚障害者の自立した生活を支援する重要な制度の一つである。
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