
<領域:こころとからだのしくみ>障害の理解
問題52
次の記述のうち, 遂行機能障害の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 些細(ささい)なことですぐに興奮して怒鳴る。
2 新しい知識を覚えることが困難である。
3 ぼんやりして周囲に注意を向け続けることが困難である。
4 行動を計画して実行することが困難である。
5 言葉の表出や理解が困難である。
解答(クリック)
正答:4
解説:遂行機能障害(executive dysfunction)とは、目標を設定し、それを達成するために計画を立て、適切に行動を実行する能力が低下する障害です。主に前頭葉(特に前頭前野)の損傷や機能低下によって引き起こされます。
遂行機能が障害されると、以下のような問題が生じます。
・計画を立てられない
・物事の優先順位をつけられない
・状況の変化に応じて柔軟に対応できない
・目標に向かって行動を続けることができない
解説:遂行機能障害(executive dysfunction)とは、目標を設定し、それを達成するために計画を立て、適切に行動を実行する能力が低下する障害です。主に前頭葉(特に前頭前野)の損傷や機能低下によって引き起こされます。
遂行機能が障害されると、以下のような問題が生じます。
・計画を立てられない
・物事の優先順位をつけられない
・状況の変化に応じて柔軟に対応できない
・目標に向かって行動を続けることができない
各解答の解説は以下になります。
解答1:些細なことで興奮し怒鳴る
→ これは 情動調節障害(感情失禁や衝動性の問題)に関連し、前頭葉の障害によることもありますが、「遂行機能障害」の特徴とは言えません。
解答2:新しい知識を覚えることが困難である
→ これは 記憶障害(特に前向性健忘)に関する症状であり、遂行機能障害とは異なります。アルツハイマー型認知症などでよくみられます。
解答3:ぼんやりして周囲に注意を向け続けることが困難である
→ これは 注意障害(持続的注意や選択的注意の低下)の特徴であり、遂行機能障害とは区別されます。注意欠陥・多動性障害(ADHD)などでよくみられます。
解答4:行動を計画して実行することが困難である
→ 正解。遂行機能障害の中核的な症状です。
解答5:言葉の表出や理解が困難である
→ これは 失語症(特にブローカ失語やウェルニッケ失語)に関するものであり、遂行機能障害とは異なります。
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