
<領域:こころとからだのしくみ>障害の理解
問題50
次の記述のうち, 障害者のエンパワメントに関するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害のある人が障害のない人と同等に生活し、活動する社会を目指す。
2 専門職が主導し, 障害がある人は受動的に支援を受ける。
3 障害のある人が自らの能力や長所に気づき、課題に対応する。
4 障害のある人が, 主体性や人権が守られないことに耐える。
5 障害のある人が、医学的リハビリテーションを受ける。
解説:エンパワメント とは、自分自身の力を信じ、自己決定や自立を促進することを意味します。特に障害者のエンパワメントは、障害のある人が自身の能力や長所に気づき、課題に対応できるよう支援することに重点を置いています。エンパワメントを通じて、障害者は自らの力を引き出し、社会参加や自己実現を進めることが期待されます。
各解答の解説は以下になります。
解答1:心身機能・身体構造
→ 誤り(ICFの個人レベルに関連)
これはICFの 「個人レベル」 に該当し、個人の身体機能や構造(例:筋力、視力、聴力など) に関する評価です。社会レベルとは関係ありません。
解答2:活動
→ 誤り(ICFの個人レベルに関連)
「活動」は、個人の能力に基づいた動作や行動の実施(例:歩く、話す、食事をするなど) に関するものです。これもICFの 個人レベル に該当し、社会的なレベルではありません。
解答3:参加
→ 正しい(ICFの社会(人生)レベルに関連)
「参加」は、社会との関わり(仕事、教育、社会活動など)や、個人の社会生活における役割 を指します。これはまさに 社会(人生)レベル の評価に該当し、他者との関わり、社会における役割や貢献に関連しています。
解答4:機能障害
→ 誤り(ICFの個人レベルに関連)
「機能障害」は、心身機能や身体構造における問題を指し、個人レベルの評価項目 に含まれます。社会レベルではなく、個人の障害の評価です。
解答5:活動制限
→ 誤り(ICFの個人レベルに関連)
「活動制限」は、個人が日常生活で遂行できる活動の制限 を指します。これも 個人レベルの評価 であり、社会レベルの問題ではありません。
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