
<領域:こころとからだのしくみ>認知症の理解
問題44
次のうち、全般的な認知機能を評価する尺度であり, 30点満点で20点以下を認知症の目安とするものとして,正しいものを1つ選びなさい。
1 バーセルインデックス (Barthel Index)
2 改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)
3 FAST (Functional Assessment Staging)
4 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
5 臨床的認知症尺度 (CDR: Clinical Dementia Rating)
解説:認知症の診断や重症度評価には、さまざまなスケール(尺度)が用いられます。その中で 「改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)」は30点満点で、20点以下が認知症の目安 とされる評価法です。各解答の解説は以下になります。
解答1:バーセルインデックス(Barthel Index)
→ 誤り(ADL評価の指標)
バーセルインデックスは、日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)を評価する指標 であり、認知機能そのものの評価には用いられません。
解答2:改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)
→ 正しい
HDS-Rは、認知症のスクリーニング(ふるい分け)に広く使われる尺度であり、30点満点で20点以下が認知症の目安 となります。
主に、記憶、見当識(時間・場所・人物の認識)、計算力 などを評価します。
解答3:FAST(Functional Assessment Staging)
→ 誤り(認知症の進行度評価)
FASTは、アルツハイマー型認知症の進行段階を評価する尺度 で、7段階に分類されます。認知症のスクリーニングではなく、進行度の把握に用いられます。
解答4:認知症高齢者の日常生活自立度判定基準
→ 誤り(介護の必要度評価)
この基準は、認知症の重症度を判定し、介護の必要度を評価する ための指標であり、認知機能を直接評価するものではありません。
解答5:臨床的認知症尺度(CDR: Clinical Dementia Rating)
→ 誤り(認知症の重症度評価)
CDRは、認知症の重症度を評価する指標で、0(正常)~3(重度認知症)までの6段階で評価 します。30点満点のスコア制ではないため、本問の条件に当てはまりません。
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