
<領域:こころとからだのしくみ>発達と老化の理解
問題38
次のうち、老年症候群に直接関わる疾患として, 最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高血圧症 (hypertension)
2 糖尿病 (diabetes mellitus)
3 骨粗鬆症 (osteoporosis/こつそしょうしょう)
4 心筋梗塞 (myocardial infarction)
5 脂質異常症 (dyslipidemia)
解説:老年症候群(geriatric syndrome)とは、高齢者に特有の複数の疾患や障害が重なり合って生じる状態を指します。加齢に伴う身体機能の低下により、生活の質(QOL)の低下や要介護状態になるリスクが高まります。
代表的な老年症候群の例↓
・転倒・骨折
・認知症
・低栄養・サルコペニア(筋肉量の減少)
・排尿障害(尿失禁・排尿困難)
・嚥下障害・誤嚥性肺炎
・うつ・せん妄
これを踏まえ、各解答の解説は以下になります。
解答1:高血圧症 (hypertension) → ×
高血圧は動脈硬化や心血管疾患のリスク因子ではありますが、老年症候群の直接的な原因とは言えません。
解答2.:糖尿病 (diabetes mellitus) → ×
糖尿病は動脈硬化や腎機能障害などを引き起こしますが、それ自体が老年症候群とは言えません。
解答3.:骨粗鬆症 (osteoporosis) → ◎(正解)
骨粗鬆症は、高齢者に多く、転倒による骨折のリスクを高め、寝たきりや要介護状態の原因となるため、老年症候群に直接関わる疾患です。
解答4.:心筋梗塞 (myocardial infarction) → ×
心筋梗塞は心血管疾患の一種ですが、老年症候群というよりは急性疾患に分類されます。
解答5:脂質異常症 (dyslipidemia) → ×
脂質異常症は動脈硬化のリスクを高めますが、老年症候群とは直接的には関係しません。
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