第37回介護福祉士国家試験【問題34】

<領域:こころとからだのしくみ>発達と老化の理解

問題34
次の記述のうち, 結晶性知能に関する説明として, 最も適切なものを1つ選びなさい。

1 感覚や運動に基づく知能である。
2 過去に得た知識を活用して問題を解決する能力である。
3 40~50歳で急激に低下する。
4 知識や文化の影響よりも、生理的な老化の影響を受けやすい。
5 その場で新しい問題を解決する能力である。

解答(クリック)
正答:2
解説:知能は、心理学者キャッテル(Cattell, R.)によって流動性知能(Fluid Intelligence)と結晶性知能(Crystallized Intelligence)の2種類に分類されています。

各解答の解説は以下になります。

解答1:「感覚や運動に基づく知能である」 → 誤り
感覚や運動は知能の分類ではなく、知覚や身体機能の一部。結晶性知能とは関係がない。

解答2:「過去に得た知識を活用して問題を解決する能力である」 → 正しい
結晶性知能の定義そのもの。語彙力、経験、学習した知識を活かして問題を解決する能力。

解答3:「40~50歳で急激に低下する」 → 誤り
流動性知能は加齢とともに低下しやすいが、結晶性知能は加齢の影響を受けにくく、維持されることが多い。

解答4:「知識や文化の影響よりも、生理的な老化の影響を受けやすい」 → 誤り
流動性知能が生理的な老化の影響を受けやすいが、結晶性知能は過去の学習や文化的な知識の影響が大きい。

解答5:「その場で新しい問題を解決する能力である」 → 誤り
これは「流動性知能」の説明であり、結晶性知能の説明ではない。

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