第37回介護福祉士国家試験【問題16】

<領域:人間と社会>社会の理解

問題16
障害児支援に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。

1 サービスを受けるには、療育手帳の取得が必要である。
2 放課後等デイサービスは,子ども・子育て支援法に基づく支援である。
3 障害児通所支援の利用には、障害児支援利用計画の作成は不要である。
4 障害児入所支援は、すべての市町村が実施主体である。
5 保育所等訪問支援は, 保育所等を訪問し、障害のある児童が集団生活に適応できるように専門的な支援を行う。

解答(クリック)
正答:5
解説:障害児支援には、障害児通所支援(居宅等での支援)と障害児入所支援(施設での支援)があり、子どもの発達や家族の状況に応じた支援が提供されます。

各解答の解説は次のようになります。

解答1:サービスを受けるには、療育手帳の取得が必要である。 → 誤り
障害児支援サービスを受けるために必ずしも療育手帳(知的障害者向けの手帳)が必要ではありません。身体障害者手帳や精神障害者保健福祉手帳を持っている場合や、医師の診断により必要と判断された場合でも支援を受けられます。

解答2:放課後等デイサービスは、子ども・子育て支援法に基づく支援である。 → 誤り
放課後等デイサービスは「障害者総合支援法」に基づく障害児通所支援の一つです。子ども・子育て支援法は、主に幼児教育や保育、認定こども園などの支援に関する法律であり、放課後等デイサービスは含まれません。

解答3:障害児通所支援の利用には、障害児支援利用計画の作成は不要である。 → 誤り
障害児通所支援(児童発達支援・放課後等デイサービスなど)を利用する際には、「障害児支援利用計画」の作成が必要です。相談支援専門員が作成し、市町村の審査を受けることで支援が開始されます。

解答4:障害児入所支援は、すべての市町村が実施主体である。 → 誤り
障害児入所支援の実施主体は都道府県です。市町村が実施主体ではないため、誤りとなります。

解答5:保育所等訪問支援は、保育所等を訪問し、障害のある児童が集団生活に適応できるように専門的な支援を行う。 → 正しい
保育所等訪問支援とは、障害のある子どもが保育所、幼稚園、小学校、特別支援学校などの集団生活に適応できるよう、専門職が訪問し、支援を行うサービスです。言語訓練やソーシャルスキルトレーニングなどが行われ、子どもが円滑に集団生活を送れるようにします。

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