第37回介護福祉士国家試験【問題12】

<領域:人間と社会>社会の理解

問題12
Bさん (85 歳, 男性, 要支援1) は、 自宅で一人暮らしをしている。 最近, 物忘れが多くなり, 1か月前から地域支援事業の訪問型サービスを利用するようになった。 ある日、Bさんが「これからも自宅で生活したい 日中, 話し相手がいなくて寂しい」 と介護福祉職に話した。次のうち、Bさんに介護福祉職が勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
2 介護老人福祉施設
3 第一号通所事業(通所型サービス)
4 夜間対応型訪問介護
5 居宅療養管理指導

解答(クリック)
正答:3
解説:Bさん(85歳・男性・要支援1)は、自宅での生活を希望しつつ、「日中の話し相手がいなくて寂しい」と感じています。この状況に対し、適切なサービスを選択する必要があります。

各解答の解説は次のようになります。

解答1:認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
→ 誤り
認知症の高齢者が少人数で共同生活をする施設で、入所型のサービスです。Bさんは「自宅で生活したい」と希望しているため、適切ではありません。

解答2:介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
→ 誤り
原則、要介護3以上の高齢者が対象となる入所型施設です。
Bさんは要支援1のため、対象外となりますし、自宅での生活を望んでいるため不適切です。

解答3:第一号通所事業(通所型サービス
→ 正しい
要支援者向けの地域支援事業の一環として提供されるサービスで、通所(デイサービス)の形態を取ります。日中の活動支援や交流の機会を提供し、寂しさを和らげる効果が期待できます。Bさんの「話し相手がいなくて寂しい」という悩みに対し、最も適したサービスです。

解答4:夜間対応型訪問介護
→ 誤り
夜間に訪問介護員が対応するサービスで、主に要介護者向けです。Bさんの主な悩みは「日中の寂しさ」なので、不適切です。

解答5:居宅療養管理指導
→ 誤り
医師や薬剤師、歯科医師、管理栄養士などが自宅を訪問し、療養上の指導を行うサービスです。Bさんの「寂しさ」の解決にはつながらないため、不適切です。

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