第37回介護福祉士国家試験【問題3】

<領域:人間と社会>人間の尊厳と自立

問題3
人間関係と心理に関する次の記述のうち, 適切なものを1つ選びなさい。

1 自己愛とは,自分という存在を、他人と区別して意識することである。
2 自己同一性の確立とは,自分とは何かという認識をもつことである。
3 自我とは,日常行動に影響を与える, 表面化していない意識のことである。
4 自己覚知とは,コミュニケーションにおいて自分について話すことである。
5 自己中心性とは,自分の意思で自分の行動をコントロールすることである。

解答(クリック)
正答:2
解説:各解答の解説は次のようになります。

解答1:自己愛とは、自分という存在を、他人と区別して意識することである。
→ 誤り
自己愛は、自分自身を愛する心や、自分を大切にする感情を指します。記述の内容は「自己概念」に近いものです。

解答2:自己同一性の確立とは、自分とは何かという認識をもつことである。
→ 正しい
自己同一性(アイデンティティ)の確立は、自分がどのような存在で、何を大切にしているのかといった認識を持ち、それに基づいて行動できる状態を指します。エリクソンの発達課題にも関連します。

解答3:自我とは、日常行動に影響を与える、表面化していない意識のことである。
→ 誤り
自我(エゴ)は、一般的に自分を認識する働きを指します。「表面化していない意識」という記述は無意識(潜在意識)に関するものであり、自我の定義としては不適切です。

解答4:自己覚知とは、コミュニケーションにおいて自分について話すことである。
→ 誤り
自己覚知とは、自分自身について深く理解し、自分を客観的に見つめることを指します。「自分について話す」は自己開示の説明に近いものです。

解答5:自己中心性とは、自分の意思で自分の行動をコントロールすることである。
→ 誤り
自己中心性は、自分を中心に物事を考える傾向を指します。記述内容は「自己制御」に関する説明です。

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